ドクターにインタビュー

vol.15

オーダーメイドの不妊治療とは? ~ あるべき不妊治療を考える

安部 裕司 先生(CMポートクリニック院長)

安部 裕司

ドクターに訊く、今回は、「オーダーメイドの不妊治療」というテーマで、あるべき不妊治療について考えてみたいと思います。

オーダーメイドの不妊治療とは、「患者さん、一人一人に合った不妊治療」とされています。

一口に不妊症と言っても、その原因や程度はカップルごとに千差万別であり、同じ治療法を適用することは、得られる効果にもバラツキが生じることから、そもそも、不妊治療はオーダーメイドであるべきであると言えます。

特に、最近は、不妊患者さんの平均年齢が30代後半から40代前半になり、年齢による卵子の老化が不妊症の主な原因と考えられる患者さんが増えているため、より、個々の患者さんの状態を見極め、それぞれにふさわしい治療計画を立てることが妊娠の確率を大きく左右するようになっています。

そのため、これまでになく、オーダーメイドの不妊治療が求められている状況にあるわけです。

ところが、オーダーメイドの不妊治療と言っても、明確な定義があるわけではなく、患者さん、一人一人に合った治療というだけでは、あいまいなところも多々あります。

そこで、患者さんごとの状況にあったオーダーメイド治療を行うという治療方針を掲げ、院長がすべての検査や治療を担当されていらっしゃる、神奈川県横浜市のCMポートクリニック院長の安部裕司先生に、先生が考えておられる「オーダーメイド治療」というものについてお話しをお伺いしました。

納得のいく不妊治療を受けるために、なにかを感じてもらえればと思います。

vol.15 インデックス

★安部 裕司先生 プロフィール

大分県別府市生まれ。1983年東邦大学医学部卒業、東邦大学大学院医学研究科入学。その後、東邦大学医学部産科婦人科学第1講座研究生、医学博士取得(マウス体外受精卵の移植成績に及ぼす環境因子と子宮内膜相関の検討)を経て、1991年東邦大学医学部助手。その後、東邦大学医学部講師を経て、2002年東邦大学医療センター大森病院婦人科リプロダクションセンター長兼任。2006年CMポートクリニック開設、現在に至る。

ドクターに訊く

ドクターにインタビュー