ドクターにインタビュー

vol.09

ストレスフリーの不妊治療を目指して 〜不妊治療を経験した女医だからこそ、わかること、言えること、できること

田村秀子 先生(田村秀子婦人科医院院長)

田村秀子

ドクターに訊く、今回のテーマは、不妊治療につきものと言われるストレスといかにつきあうかについてです。

不妊治療を受けている読者を対象としたアンケートによると、不妊治療の悩みの一番は、「精神的な苦痛」でした。不妊治療で感じる精神的な苦痛は、時として、大きなストレスになって、皮肉なことに、治療成績を低下させてしまいかねません。

一方、ストレスの原因は、一概には言えません。それこそ、患者さんの数だけあると言っても過言ではないでしょう。ただ、不妊治療の特殊なところが正しく理解されていなかったり、さまざまな誤解や思い込みが、不必要に悩みや心配を大きくしたりしているケースが少なくないようにも思います。それにもかかわらず、頑張って通院している方が少なくありません。

その原因として、不妊治療を始めるにあたって、どんな検査や治療を受けるのかについては、十分に説明されていても、現実に女性が感じる不安や悩み、苦痛を軽減するような情報や取り組みが不十分なところがあるのかもしれません。

そこで、自らも不妊治療を受けてお子さんを授かった経験をお持ちの不妊治療医でいらっしゃる、京都の田村秀子婦人科医院院長の田村秀子先生にストレスに負けない不妊治療という観点でお話をお伺いしました。

vol.09 インデックス

★田村秀子先生 プロフィール

京都府立医科大学卒業。京都府立医科大学院修了後京都第一赤十字病院勤務。平成3年、自ら治療し、妊娠13週での破水を乗り越えてできた双子の出産を機に、義父の経営する田村産婦人科医院に勤務して不妊部門を開設、平成7年 京都分院として田村秀子婦人科医院を開設。平成15年8月現地に発展移転。現在、自院、田村産婦人科医院、京都第二赤十字病院の3施設で不妊外来を担当。専門は、生殖内分泌学 医学博士。

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