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 妊娠しやすいカラダづくり No.939            2021/6/20
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今週の内容__________________________________________________________

・最新ニュース解説:「どれくらい飲むか」だけでなく「いつ飲むか」も妊娠率に影響する
・当社製品&サービス
・編集後記

最新ニュース解説 Jun.2021___________________________________________

「どれくらい飲むか」だけでなく「いつ飲むか」も妊娠率に影響する
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週に6杯以上の飲酒は、卵胞(低温)期でも、黄体(高温)期でも、妊娠率低下に関連しますが、黄体期では、週に3-6杯の飲酒量でも妊娠率低下に関連することがアメリカで実施された前向き研究で明らかになりました。

飲酒量だけでなく、飲酒のタイミングも妊娠しやすさに影響するようです。

◎どんな研究だったのか?
ニューヨークやニュージャージー、マサチューセッツなど、アメリカの14州の19-41歳のオフィスワーカーの女性413名に、毎日、どんな(ビール、ワイン、蒸留酒)アルコールを、どれくらいの量を飲んだのか、毎日記録し、かつ、妊娠判定のために毎月尿検体を提供してもらい、最長19ヶ月追跡し、月経周期中の卵胞期、排卵期、黄体期の3フェーズのアルコール摂取路量と妊娠率の関係を調べました。

尚、アルコール摂取量は週に6杯以上を重度、週に3-6杯を中程度、週に1-2杯を軽度とし、1杯はビールで12オンス(330ml)、ワインで5オンス(148ml)、蒸留酒で1.5オンス(44ml)としました。

◎どんな結果だったのか?
卵胞期や排卵期では週に6杯以上の飲酒は、妊娠率が、それぞれ、飲まない女性に比べて46%、61%低下しました。ただし、卵胞期の妊娠率の低下は、妊娠希望の有無や月経周期で解析し直してみると妊娠率の低下はみられなくなりました。

その一方で、黄体期には週に6杯以上の飲酒で、飲まない女性に比べて妊娠率が49%低下しただけでなく、週に3-6杯程度でも、妊娠率が41%低下したというのです。

また、1日に4杯以上過飲する日が1日増えるごとに、妊娠率は飲まない女性に比べて排卵期では41%、黄体期では19%、それぞれ、妊娠率が低下しました。

◎飲酒と妊娠しやすさ
妊娠前の飲酒の妊娠しやすさへの影響については、これまではいずれも飲酒量との関係を調べられていて、飲酒量が多くなると、やはり、妊娠しづらくなるとの報告がなされています。

ただし、週に5単位くらいの飲酒量であれば、妊娠しづらくなるとするものもあれば、影響しないとするものもあり、反対に妊娠しやすくなるという報告もあったりして、「いろいろ」なのです。

それぞれのお酒の種類ごとの1単位の量は以下の通りです。

・ビール(アルコール度数5度)   中ビン1本(500ml)

・缶チューハイ(アルコール度数5度)1缶(約500ml)

・ワイン(アルコール度数14度)  グラス1杯(約180ml)

・日本酒(アルコール度数15度)  1合(180ml)

代表的な論文を紹介しましょう。

スウェーデンの研究でストックホルム在住の7,393人を対象にアルコール摂取と不妊症のリスクとの関係を18年間に渡って調べたところ、週に7単位以上飲酒する女性は、週に2~7単位未満飲酒する女性に比べて不妊症リスクが58%高く、週に2.5単位未満しか飲酒しない女性は週に2~7単位未満飲酒する女性に比べて不妊症リスクが35%低かったといいます。

また、7,760人のデンマーク女性を対象に平均4.9年間追跡調査した研究では、女性の年齢が30歳未満であれば、アルコールの摂取量は妊娠に影響を及ぼさなかったのに、30歳を超えると、週に7単位以上飲酒する女性は、週に1単位未満の女性に比べると、不妊症のリスクが2.26倍だったと報告しています。

アルコールの摂取量が多くなるほど妊娠しづらくなり、その影響は年齢が高いほど顕著になるとのこと。

その一方で、飲酒したほうが妊娠しやすくなるとの報告もあります。

29,844人の妊婦にアルコール摂取と妊娠するまにかかった期間を調べたデンマークの調査では、週に14単位以上の飲酒は妊娠しづらくなるが、週に7単位以下)であれば、飲酒すは妊娠するまでの期間に影響を及ぼさず、全く飲まない女性に比べて妊娠しやすくなったというのです。

また、アルコールの種類別に妊娠するまでに要した期間を調べてみると、ワインを飲む女性はワインを飲まない女性やビールやスピリットを飲む女性に比べて摂取量に関わらず、妊娠までの期間が短いとの結果が出ています。

このような感じですから、過去の研究データに基づいて「これくらいであれば妊娠することに影響しない」という量を明確にするのは困難です。

おそらく、アルコールの影響については個人差が大きいことやアルコールを飲む女性は喫煙率は高いといったことがあるのかもしれません。

◎排卵後の飲酒は要注意
今回の研究は、「どれくらい飲むか」だけでなく、「いつ飲むか」について調べられた初めての研究のようです。

この研究でわかった飲酒の目安は、週に5杯以内にすること、ただし、排卵後は週に2杯以内とすべきということになります。

もちろん、人種や個人による差があるはずですので、一概には言えませんが、お酒を飲まれる方は、排卵後は控えるのが無難かもしれません。

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編集後記____________________________________________________________

お酒は飲む量だけでなく、飲むタイミングも選んだほうがよさそうです。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]     VOL.939
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編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
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