ドクターにインタビュー

vol.08

体が本来持っている妊娠する力を取り戻す

出居 貞義 先生(大宮レディースクリニック院長)

出居 貞義

ドクターに訊く、今回のテーマは、「体が本来持っている妊娠する力を取り戻す」ことです。

現代はARTの時代と言われるくらい、体外受精や顕微授精などの高度生殖補助医療が進歩し、普及しました。

ただ、最先端の高度生殖補助医療と言えども妊娠が保障されているわけではありませんし、治療後の妊娠率も決して高いとは言えません。また、治療を受ける女性が高齢化しているため、全体の治療成績は、年々、低下の一途をたどっています。

このことは、ARTの普及に伴い、その治療効果の限界も明らかになってきたことを物語っています。

であればこそ、妊娠するために最も大切なことは、身体に備わっている妊娠する力を取り戻すことでしょう。

そこで、不妊治療を行うにあたって、まずは、「妊娠しやすい体へ」回復できるように生活習慣や食生活の指導に力を入れ、高い妊娠率と低い流産率を実現している、埼玉県の大宮レディスクリニック院長の出居貞義先生にお話しをお伺いしました。

vol.08 インデックス

★出居 貞義先生 プロフィール

生まれは栃木県佐野市の片田舎で、小学唱歌の「故郷(ふるさと)」にあるような子供時代を過ごしました。中学時代は郷里の中学廃校による学校統廃合問題で多感な時を過ごし、高校時代は地味な普通の高校生でした。浪人生活を経て信州大学医学部に入学しております。
優柔不断な私は友人の誘いで空手部に入部してしまい、バラ色のキャンパスライフとは無縁で、ひたすら体力と胆力を鍛えておりました。今でも少々の無理は難無くこなせるのは、この時の賜と思っております。

信州大学医学部を卒業後は玉田太朗教授の自治医科大学産婦人科学教室に入局し、産科・婦人科・不妊症をローテートして研鑽を重ね、自分に合っている不妊症を専攻しました。不妊症研究班ではすばらしい師や先輩方に指導していただき、今でも大変幸せな人生を歩んできたと感謝しています。
学位は「単一胚細胞の着床前診断」で取りましたが、形態良好胚でも13,18,21,X,Yの5ヶのプローブで胚の染色体異常を調べるとそれだけで30-40%の染色体異常があるという論文に接し、やる意義を失なってしまいました。現在は「子宮内毒素のエンドトキシンの症例データ」を集めて、着床障害を研究しております。また加齢と活性酸素の関係から不妊症の研究を進め、若返りは無理でも生殖細胞の本来の妊孕性回復を研究中で す。

趣味は、本や新聞・インターネットで未来の明るい技術や話題をむさぼることです。目下のところ医食同源の東洋医学や、アーユルベーダ、波動療法、活性酸素等のテーマに興味を燃やしております。
健康管理は、運動が余り出来ないので主に食事に気を付けています。具体的には玄米食と菜食主義、玄米発酵食品、活性水と水素マイナスイオンのサプリにて疲れ知らずに過ごしています。

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