ドクターにインタビュー

vol.04

体外受精の後悔しない病院選びについて

浅田義正 先生(浅田レディース名古屋駅前クリニック院長)

浅田義正

ドクターに訊く、今回のテーマは、「体外受精の後悔しない病院選びについて」です

2010年のノーベル医学生理学賞は、体外受精技術を開発し、世界で初めて体外受精で妊娠、出産に成功した、イギリスのロバート・エドワーズ博士に授与されることが決まったと報道されています。

今回の受賞は、体外受精という生殖補助医療技術が広く普及し、多くのカップルに貢献したことが評価されたということ、そして、この治療法が、もはや、当たり前で、安全性のほぼ確立された、赤ちゃんの授かり方であることが認められたものと、私たちは理解しています。

ところが、初めての治療周期で出産まで至ることが出来る確率は決して高いとは言えません。また、最先端の高度生殖補助医療をもってしても不妊に悩むすべてのカップルに妊娠、出産が保障されているわけでもありません。

さらに、高度生殖医療は保険診療ではなく、自由診療であり、規格化された診療ではないのです。

その上、日本では、現在、全国で500以上もの病院で高度生殖補助医療が実施されています。因みに、人口が約3倍のアメリカで約400施設と報告されていますから、いかに日本では不妊治療の病院が多いかがお分かりいただけると思います。

このことは、治療方針について医師や施設間でさまざまな考え方があるということ。また、特に高度生殖医療では、施設間の技術格差が大きいということに他なりません。

つまり、体外受精を計画しているカップルにとって、納得のいく治療、後悔しない治療を受けるためには、自分たちにあった病院を選ぶことがとても大切になってくるというわけです。

そのためには、選ぶ際の「基準」や「目安」をもっておくことが大切です。

そこで、今回の「ドクターに訊く」では、「体外受精の後悔しない病院選び」をテーマとして、名古屋の浅田レディース名古屋駅前クリニック院長の浅田義正先生にお話しをお伺いしました。

vol.04 インデックス

★浅田義正先生 プロフィール

医学博士。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。
名古屋大学医学部卒業、名古屋大学医学部附属病院産婦人科を経て、アメリカで最初の体外受精専門施設に留学、主に顕微授精の基礎的研究に従事。帰国後、名古屋大学医学部附属病院分院にてICSIによる治療開始。
以後、辞職まで名古屋大学の顕微授精症例の全症例を自ら担当。1995年、精巣精子を用いたICSIによる妊娠例の日本初の報告。1998年ナカジマクリニック不妊センター開設。2004年浅田レディースクリニック開院。2010年浅田レディース名古屋駅前クリニック開院。

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