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VOL.244 「ファーティリティーダイエット」連載スタートしました

2008年02月03日

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           妊娠しやすいカラダづくり

  2008/2/3 No.244
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http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関するさまざまな情報を、出来る限り客観的な視点で、
毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。

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》今週の更新情報
》最新ニュース解説:妊娠前の葉酸摂取について
》ファーティリティーダイエット:科学的根拠に基いた食事法を考える
》妊娠しやすいカラダづくり編集室から
》編集後記

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           今 週 の 更 新 情 報
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2008年2月2日  最新ニュース
妊娠前から葉酸を摂取すると早産のリスクが大幅に低下する
http://www.akanbou.com/news/news.2008020201.html
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2008年2月1日  Q&A
もうどうしたらいいのかわからなくなってしまいました
http://www.akanbou.com/qa/qa.2008020101.html
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2008年1月31日 妊娠報告
排卵誘発剤を止め、2度の流産の後に
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2008013101.html
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2008年1月28日 トピックス
冷えないカラダのつくりかた
http://www.akanbou.com/topics/topics/009.html
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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com

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            今週のニュース解説
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妊娠前から葉酸を摂取することは、
子どもの神経管閉鎖障害等の先天異常の予防になることは、
少なくとも、妊カラの読者の皆さんはご承知のことと思います。

ところが、妊娠前の葉酸摂取効果はそれだけにとどまらないようです。

まずは、最新の研究報告を2つ、ご紹介します。

1つ目は、妊娠前の葉酸摂取は早産のリスクを低くするとのこと。

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妊娠前から葉酸を摂取することで早産のリスクが大幅に摂取する
http://www.akanbou.com/news/news.2008020201.html
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35000人の妊婦を対象にしたアメリカのテキサス大学の研究で、
妊娠前から葉酸のサプリメントを摂取していた女性は、
摂取していなかった女性に比べて、
20〜28週の早産のリスクが70%、
28〜32週の早産では50%、それぞれ、低くなったとのこと。

もう1つは、妊娠中の葉酸摂取は妊娠高血圧症の予防になるというもの。

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妊娠中の葉酸摂取は妊娠高血圧症の発症リスクを低減する
http://www.ajog.org/article/PIIS0002937807008447/fulltext
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2951人の妊婦を対象にしたカナダのオタワ大学の研究で、
妊娠中に葉酸を摂取していた女性は、そうでない女性に比べて、
妊娠高血圧症にかかるリスクが、63%低いことが判明したとのことです。

また、これまでにも、いくつもの研究報告が、
神経管閉鎖障害以外の先天異常を予防することを伝えています。

例えば、神経管閉鎖障害よりも発症頻度の高い「口唇裂、口蓋裂」です。

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葉酸は口唇裂、口蓋裂をも予防する
http://www.akanbou.com/news/news.2007030801.html
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1336人の母親を対象にしたノルウェイの研究報告では、
妊娠前後の葉酸のサプリメント摂取の有無や食事内容を聞き取り調査で、
妊娠前から妊娠後までの葉酸のサプリメントを摂取していた女性では、
子どもの口唇裂の発症が40%低く、
サプリメントなしで、野菜や果物を豊富に食べていた女性では、
子どもの口唇裂の発症が25%低かったことが分かったとしています。

そもそも、葉酸はDNAの一員である、
核酸やたんぱく質の合成に関わる栄養素です。

ですから、DNAを正しく複製することだけでなく、
受精卵が細胞分裂を繰り返す際にも深く関与しているはずです。

要するに、新しい生命に先天異常が発生しないだけでなく、
新しい生命が力強く育っているうえでも葉酸は不可欠だということです。

このことについてもいくつもの報告があります。

まずは、葉酸は体外受精時の卵の発育環境を向上させるというもの。

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葉酸の摂取は体外受精時の卵の発育環境を向上させる
http://www.akanbou.com/news/news.2007102301.html
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体外受精を受けている37名の女性を対象にしたオランダの大学の試験は、
葉酸のサプリメントの摂取は、
卵胞液中の発育環境が向上させると報告しています。

また、葉酸は体外受精時の胚の生存力を高めるという報告もあります。

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葉酸は胚の生存力を高める
http://www.akanbou.com/news/news.2006050501.html
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体外受精を受けている602名の女性を対象にしたイギリスの大学の試験は、
葉酸の摂取量が多い女性ほど、
体外受精で2個の胚を戻した時に双子になりやすいことから、
葉酸は胚の生存力を高めるのではないかとしています。

このように、妊娠前に葉酸を摂取することは、
健全な妊娠や出産に大きく寄与してくれるようです。

妊娠前の全ての女性は葉酸を摂取するべきです。

★葉酸の摂取はサプリメントが現実的

葉酸の摂取方法についてですが、
元来、野菜や果物中に存在するビタミンは、
日常の食事から摂取するのが基本なのですが、
葉酸は水溶性で熱に弱いという性質を有するために、
調理によって失われやすいと言われています。

そのため、妊娠前に確実に葉酸を摂取するために、
サプリメントによる摂取が現実的であることは厚労省も指摘していますし、
これまでの多くの研究でも、
サプリメントから摂取するほうがより確実であることが報告されいます。

★妊娠前に摂取するサプリメントの要件とは?

葉酸はビタミンB群の一種であり、
ビタミンB郡の性質としてグループで協働することが分かっています。

そのため、葉酸だけを単体で摂取することはあまり意味がなく、
ビタミンB群として摂取することが大切です。
http://www.akanbou.com/news/news.2007051701.html

また、妊娠前のデリケートなタイミングに摂取することから、
有効性以上に、安全性も大切な観点であることは言うまでもありません。

私たちがチョイスした製品は以下のものです。
http://www.nature-g.com/shohin/member/01.html

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上記の記事についてのご意見、ご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com

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       連載企画「ファーティリティーダイエット」
   〜 妊娠する力を高める食事法 〜
  第1回 科学的根拠に基いた妊娠する力を高める食べ方を考える
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妊娠しやすいカラダを目指すうえで、
何を、どのように食べるのかは、とても大切な要素です。
http://www.akanbou.com/5step/step1/shokuseikatsu.html

それは、一言で言えば、
妊娠、出産に至る全てのプロセスを仕切っているホルモンは、
どんなものを、どのように食べるかに強く影響を受けているからです。

ところが、私たちが思うに、
これまで大きな問題が2つありました。

一つは、どんな食生活が妊娠する力を高めるのか、
そのことについての科学的な根拠が乏しかったということです。

要するに、これまでに語られてきた"食事法"は、
いわゆる健康的なメニューであったり、経験則であったり、
はたまた、精神論や単なるファッションとしか言えないものだったわけです。

もう一つの問題は、食というものが多様化していること、
そして、食事をつくることや食べることは生活に密着しているため、
単に、健康的な"レシピ"を並べてみても、
現実に、実践するのは、それほど簡単なことではないということです。

そんなところに、昨年秋に、アメリカで一冊の本が出版されました。

そのタイトルは、
ずばり、「Fertility Diet(ファーティリティーダイエット)」、
"妊娠する力を高める食事法"です。

著者は、ハーバード大学の公衆衛生大学院のリサーチフェロー(研究員)、
ジョージ・チャバーロ博士らで、
18555人の女性の看護師を対象とした有名な疫学調査から、
食生活と妊娠しやすさの関連性を調査分析した結果をまとめたものです。

これまでになかった、
"科学的根拠に基いた妊娠する力を高める食事法"ということで、
出版以来、アメリカでは、大変な話題になっているようです。

私たちは、早速、この本を取り寄せました。

そして、医学誌に掲載された学術論文も合わせて、
http://www.greenjournal.org/cgi/content/abstract/110/5/1050
妊娠する力を高める食事法のエッセンスを、
日本人や日本の食生活に適した形でまとめました。

それを、連載企画「ファーティリティーダイエット」にて、
ご紹介していく予定です。

また、2つ目の問題について、
エッセンスをレシピという1つの結論だけをご紹介するつもりはありません。

私たちが理想とする取り組み方は、
まずは、"原理原則を理解してもらう"、
そして、"原理原則に即した方法についての事例を紹介する"、
最後に、皆さんが"自分に合ったものに工夫する"というものです。

結局は、自分の好みや自分の生活にフィットしたものしか、
長続きしないからです。

そのためには、原理原則を学び、理解する、
そして、さまざまな方法や事例を参考にしながら、
最終的に、自分なりにアレンジすることしかありません。

それでは、これから、毎月1回のペースで連載していく予定です。

どうぞ、お楽しみに!

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上記の記事についてのご意見、ご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com

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        妊娠しやすいカラダづくり編集室から
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編 集 後 記
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中国製冷凍食品が問題になっていますね。

こういう問題が発生する度に、
現代の日本の食材が、
いかに、中国を始めとする海外に依存しているのか、
改めて、知らされることになります。

もう1つ、いかに、日々の食事や弁当を手軽に調理しているのかも。

そして、少し、怖くなってしまいます。

"少し"、というのは、
だからといって、今、何をどうするわけにもいかないので、
その問題から逃げるために、すぐに、忘れようと努めてしまうからです。

でも、何か出来るかもしれませんね。

1つは、自分の食べる食材は、出来るだけ近くでとれたものにすること。

最近は、ほとんど、産地表示なされていますから、
その気になれば、出来ないこともないでしょう。

それと、自分と自分の家族が食べる食事は、
自分で調理するということでしょうか。

これは、大変そうですか?

でも、何とかしなければ、何とかしたいですね。

ファーティリティーダイエットも含めて、食は、ライフワークです。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] No.244
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◎発行部数
・自社配信: 1,008部
・まぐまぐ: 5,602部
・合計部数: 6,610部(2月3日現在)
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◎「妊娠しやすいカラダづくり」のバックナンバーはこちらから
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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【発行人】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)  
【WEB】 http://www.akanbou.com
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