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VOL.216 新しい生命を健全に育む環境づくり

2007年07月22日

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           妊娠しやすいカラダづくり

  2007/7/22 No.216
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http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関するさまざまな情報を、出来る限り客観的な視点で、
毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。

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》今週の更新情報
》妊カラフォーラム
》妊娠しやすいカラダづくり編集室から
》編集後記


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           今 週 の 更 新 情 報
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2007年7月19日 最新ニュース
ビタミンB6は妊孕性を高め、初期流産を防止する
http://www.akanbou.com/news/news.2007071901.html
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2007年7月18日 最新ニュース
顕微授精における精子回収法と妊娠率の関係
http://www.akanbou.com/news/news.2007071801.html
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2007年7月17日 編集長コラム
本当に"知らぬが仏"なんだろうか?
http://www.akanbou.com/column/main.html
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2007年7月16日 最新ニュース
小麦粉への葉酸添加で胎児の先天性異常が半減(カナダ)
http://www.akanbou.com/news/news.2007071601.html
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▼最新ニュース解説

■小麦粉への葉酸添加で胎児の先天性異常が半減(カナダ)
http://www.akanbou.com/news/news.2007071601.html

■ビタミンB6は妊孕性を高め、初期流産を防止する
http://www.akanbou.com/news/news.2007071901.html

★新しい生命を健全に育む環境づくり=妊娠しやすいカラダづくり

自然妊娠では、
新しい生命の誕生のプロセスは、
母親の"体内(卵管や子宮内)"で進行しますから、
そこで、何が起こっているのかを、直接、目で確認することは不可能でした。

ところが、体外受精では、
受精卵の成長を、直接、目で確認することが可能になって、
いろいろなことが分かるようになりました。

受精卵の健全な成長は、
培養液の状態に大きく影響を受けることが確認できたこともその1つです。

受精卵の成長に必要な栄養分は、
全て培養液とのやりとりで得るわけですから、当然と言えば、当然で、
妊娠に至る力のある受精卵を得るために、
受精卵の成長過程にあわせて培養環境を整えることが、
治療の成功の大切な要因にもなっているわけです。

このことは、母親の卵管や子宮内環境が、
妊娠する力だけでなく、健全な妊娠や出産、
すなわち、胎児の健康に大きく影響を及ぼすことを証明しました。

そして、その母親の体内環境を決定するのは、母親の生活習慣や食生活です。

★ビタミンB群とオメガ3脂肪酸

避けるべきものとして、
喫煙や過度の飲酒などの生活習慣や薬、
ビタミンAの過剰摂取やカルシウムや鉄などのミネラル不足などは、
昔から言われていて、既に、よく知られているようです。

サイト版「妊カラ」の最新ニュースをご覧いただければ一目瞭然ですが、
ところが、この2、3年で、
ビタミンB群とオメガ3脂肪酸に関する研究報告が急増しています。

いずれも、妊孕性(妊娠する力)を高めたり、
そして、胎児の心身の健全な発育に重要な役割を果たしているというのです。

◎葉酸(ビタミンB群の一種)

葉酸は脊椎二分症や無脳症などの神経管奇形を予防します。

胎児の先天性異常については、
欧米のほうが切実な問題として認識されたようで、
アメリカやカナダ、チリでは、
妊娠前の女性に葉酸の摂取を呼びかけるだけでなく、
政府が法律で小麦粉に葉酸を添加することを義務づけて、
いわば、"強制的"に葉酸を摂取させているのです。

そして、最新ニュースでは、
カナダでの小麦粉への葉酸の添加後、
胎児の先天性異常が半分に減ったことを報告しています。

◎ビタミンB6(ビタミンB群の一種)

また、アメリカの大学の研究チームは、
女性の体内のビタミンB6レベルが、
妊孕性や妊娠の継続に深く関わっていることを証明しています。

◎ビタミンB12(ビタミンB群の一種)

カナダの大学の研究では、
葉酸だけでなく、同じビタミンB群のビタミンB12も、
胎児の先天性異常の予防に関わっていることを明らかにしています。

◎オメガ3脂肪酸(魚油、亜麻仁油、シソ油等)

妊娠前や妊娠中の母親の体内のオメガ3脂肪酸のレベルが高いほど、
胎児の脳の発育にプラスに働くこと、
また、出生後のぜんそくの予防になることは、
多くの研究報告がなされています。

★バランスよく食べること+サプリメント

ビタミンB群は加工食品やインスタント食品、
外食が多いと不足しがちな栄養素の代表といってよいと思います。

精製度の低い穀物や野菜中心にバランスよく食べることだけでなく、
ビタミンB群のサプリメントを併用するのが賢明です。

また、オメガ3脂肪酸は、とにかく、魚を食べることです。
さばやいわし、マグロ、サケ、ぶり、サンマなどを、週に2回が目安です。

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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com


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            妊カラフォーラム
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なかなか梅雨が明けず、体調など壊していませんでしょうか?

まずは、編集室からのお知らせがあります。

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Q&Aの回答者にエンブロオロジストの今野先生に加わって頂きました
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http://www.akanbou.com/qa/main.html

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」のQ&Aには、
毎日、たくさんのご相談をお寄せいただいておりますが、
この度、新たに回答者として、
大阪の越田クリニックの培養室長の今野彰先生に加わっていただきました。

皆さんは、「エンブリオロジスト」って、ご存知でしょうか?

オールアバウトの不妊治療のガイドの池上氏は以下の通り解説されています。
http://allabout.co.jp/children/sterility/closeup/CU20020907A/index.htm

エンブリオロジストは日本語で胚培養士といい、
高度生殖補助医療においては、大変重要な役割を担っています。

特に、体外受精における最大のリスクである多胎妊娠を防ぐために、
受精卵を長く育てて、よい胚を1個だけ移植することは世界的な傾向で、
日本でも学会が移植する胚の数を制限する方針を決定しています。

そのためには、従来よりも、長い期間、胚を培養することになり、
エンブリオロジストの役割は、今後、ますます重要になることは明らかです。

今回、大阪でもトップクラスの実績を誇る、
不妊治療施設の越田クリニックの培養室長をつとめていらっしゃる、
今野先生に、回答者として加わっていただけることは心強い限りです。

◎越田クリニック(大阪府大阪市)のサイト
http://www.koshida-cl.or.jp/

★Q&Aについてのお願い

・内容によっては回答できないこともあります。
・急を要する質問には対応できません。
・医療機関の紹介は行っていません。
・具体的なサービスや製品についての評価は行っていません。

以上の内容をご理解いただいた上でご相談下さい。

さて、前号の記事について、たくさんのメールを頂戴しましたので、
その中から、いくつかのメールをご紹介させていただきます。

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          読者の皆さんからのメール
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まずは、卵巣の血流をよくするという特集記事について、
東京都のМSさんからです。

---[メールここから]-------------------------------------------------

ここのところの内容、特に今の自分にとって
とても大切なことばかりで、
本当にありがたく、読ませていただいています!

今回の、「卵巣の血流をよくする生活法」、
思わずプリントアウトし、いつでも見れるように
蛍光マーカーを引き、冷蔵庫(!?)に貼ってしまいました。

「血流が悪い」ということに、
今まで私自身も漠然としかわかっていなかったので、
どういうことなのかを知り、
それにより、食事や運動の重要性、
サプリなどの活用が大切であることもとてもためになりました。

"最後に"にありましたが、
血流の良い悪いは、様々複雑に影響しあっているので、
単純なものではない〜。とありましたが。本当にそうですね。
わかっている"はず"なのに、
これを摂取すれば身体にいいとか、
不妊に効く〜なんてことを聞くと、何々?と気になってしまいます。

私の今の目標は、
「とにかく質の良い卵子が育ち、排卵できるように」なので、
この生活法をしっかりと心がけていきたいと思います。

ありがとうございました。

---[メールここまで]-------------------------------------------------

ありがとうございました。

何をどうすればという方法論は人によって異なりますから、
メカニズムを理解したうえで、自分に合った方法をみつけて、
それを継続することが大切ですね。

編集長コラム「本当に"知らぬが仏"なんだろうか?」へも、
数通のメールをいただきました。

まずは、Nさんからです。

---[メールここから]-------------------------------------------------

本当にそうだと思います。
ここしばらくあんまりメルマガも読んでいなかったんですが、
なんとなく読んで眼からうろこでした。

もともとPCOSで治療を受けてたんですが、
外妊になってIVF・IVMを進められていました。

そうこうして迷っているうちに、
もう一方の卵管に妊娠をしてしまい、
両方の卵管がなくなり自然妊娠はできなくなりました。

しばらくは、
メルマガも読む気になれず、
そのことを考えないようにしていました。

クリニックにも連絡を取らず、
今思えば、ちょっと病的だったなと思います。

そこから反転、
やっぱりがんばろうと思い立ち、
受診の予約をいれ、
夏のボーナスをから予算を立て・・・。

これまたやや躁うつ病チックですね。

だけどこのメルマガを読んで、少しそんな自分を思いとどまりました。

もっとじっくり考えてもいいんかな。
いや、もっと知る必要があるんだなと。

とりあえず受診に行った時、
しっかり説明を受けられるように、
自分の考えをまとめときます。

<中略>

---[メールここまで]-------------------------------------------------

人間の体って、簡単に割り切れるものではないのですが、
○か、×かで考えたほうが、楽というか、
なんていうか、余計なことを考えず、
その分、行動的になれるのかもしれませんね。

逆に、情報が増えて、あれこれ考えたり、心配したりすると、
最初は、動けなくなってしまうかもしれません。

でも、大切な問題であればあるほど、
知ったうえで、自分たちらしい決断をすることが大切なのですね。

ありがとうございました。

リスクとの付き合い方をもう一歩進めて、
体外受精でお子さんを出産されたチョビさんは、
次のように書いてきてきれました。

---[メールここから]-------------------------------------------------

体外受精経験者です。

6度目の胚移植(凍結融解胚盤胞移植)にて妊娠・出産しました。

家族の中に、障害者がいるので、
その影響などは結構気になりましたが、
体外受精によるリスクなどは、
あまり知らなかった事もあり気にならなったとゆうか、
気にしないようにしていたように思います。

ある意味、知らぬが仏でいたかったんだと思います。

年齢のこともあって二人目も体外受精で、
先日、採卵を済ませ、受精確認後、一旦凍結してあります。

無事、胚移植が出来れば、
その後の食生活や生活習慣などには気をつけようとは思っていますが、
あまりリスクのことばかり考えると、
かえってそれがストレスになるように思います。

リスクは知ってはいるがあまり神経質にならないと、
ゆったりでいきたいと思います。

---[メールここまで]-------------------------------------------------

リスクに振り回されてしまってはいけないということですね。

また、『ある意味、知らぬが仏でいたかったんだと思います』という言葉は、
違った意味で、重く、受け止めさせていただきました。

本当にありがとうございました。

そして、結局は、自分ひとりの戦いではないのだということを、
KSさんからの次のメールで教えてもらったように思います。

---[メールここから]-------------------------------------------------

初めてのIVFに挑戦中です。

なぜだかわからないのですが、ちょっとうきうきなのですよね。
(過度に期待している訳でもないのですが(-_-;))

注射は痛くてイヤですが、主人もとても協力的で、
病院の先生や看護師さんも一丸となってサポートしてくれている感じに、
とても癒されるのかもしれません。

OHSSになったり、
ちょっとショックなこともあったりで、
すべてがうきうきな訳ではないですが、
努力(?)でやれることはやる価値があるな、と思うこの頃です。

今後もどうなるかわかりませんが、
淡々と、日々を過ごして行けるといいかな、と思います。

---[メールここまで]-------------------------------------------------

皆さん、本当にありがとうございました!!

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妊カラフォーラムについてのご意見、ご感想等は下記宛にお寄せ下さい。
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       妊娠しやすいカラダづくり編集室から

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編 集 後 記
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不覚にも、窓をあけて寝てしまい、風邪を引いてしまいました。

おかげで、他人の声になってしまい、
電話に出ると、「細川さん、いますか?」と言われています。

最近、当事者以外の方から相談されることが増えたように思います。

先日も、不妊に悩む女性のお母様からご相談されたり、
不妊治療を受けているクリニックに対する不信を、
通ってらっしゃる女性のお兄様から切実なご相談があったりしました。

とてもデリケートな問題なので、
たとえ、親や兄弟であったとしても、
ともすれば、ボタンを掛け違えてしまいかねません。

周囲の人間の思いが、
少しでも、当事者の支えになるように、
祈るばかりです。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] No.216
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◎発行部数
・自社配信: 1,002部
・まぐまぐ: 5,239部
・合計部数: 6,241部(7月22日現在)
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http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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【発 行】 株式会社パートナーズ内
[妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【編集長】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)
荻田浩司(医師・医学博士)  
【WEB】 http://www.akanbou.com
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