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VOL.179 生活習慣病としての男性不妊

2006年10月29日

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           妊娠しやすいカラダづくり

2006/10/29 No.179
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http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関するさまざまな情報を、出来る限り客観的な視点で、
毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。


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01 今週のコラム:禁煙成功の分かれ目とは?
02 今週の更新情報
03 連載コラム:リーベマリールの治療日記 第10回
04 特集:生活習慣病としての男性不妊
 

---[CONTENTS]-----------------------------------------------------

01__________________________________________________________________

        今週のコラム
         VOL.179
       禁煙成功の分かれ目とは?   
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実は、止めたいんだけど、止めないといけないと分かっているんだけど、
なかなかタバコが止められないという悩みを訴える女性が少なくありません。

タバコを吸うことで、男性にとっても、女性にとっても、
妊娠しにくくなる可能性が高くなることは、
多くの調査研究が報告するところです。

授からないことに焦り、
タバコの影響を心配しつつ、
その可能性を知りながらも止められないことに悩むという、
なかなか、複雑なものがあります。

このご時世ですから、ニコチンガムや禁煙パッチなどなど、
禁煙グッズもたくさん出回っているようですが、
禁煙方法に関する最新の研究結果が、
オーストラリアの病院の研究チームから発表されました。

運動すると、禁煙に成功する可能性が相当高まったというものです。

68名の被験者を、
運動とニコチン代替療法を併用グループと、
ニコチン代替療法だけのグループに分けたところ、
禁煙開始3ヶ月後、禁煙に成功したのは、
運動を併用したグループでは80%、
ニコチン代替療法だけのグループでは53%だったとのこと。

また、運動併用グループでは、
禁煙に失敗した人でもタバコの本数は減ったとも付け加えています。

そんなこと、当たり前じゃないかと思われる人も少なくないでしょうけど、
巷で言われている"禁煙プログラム"をチェックしてみたのですが、
どのプログラムにも運動することには触れられていませんでした。

運動することと禁煙は、一見、関連性がなさそうに見えます。

オーストラリアの研究報告では、そのことに言及されていませんが、
グッズに頼るという受け身な方法だけでなしに、
自ら時間を割いて、身体を動かすという積極性のお陰なのかもしれません。

或いは、運動することで、
身体が快調になるという禁煙効果が実感出来るからなのかもしれません。

いずれにしても、なかなか禁煙出来ない方は、運動すべし、ですね。


02__________________________________________________________________

今週の更新情報
http://www.akanbou.com
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2006年10月28日 妊娠報告
結婚10年目、5回目の体外受精で
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2006102801.html
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2006年10月27日 妊娠報告
40歳を超えていたので、人工授精を繰り返して
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2006102701.html
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2006年10月26日 最新ニュース
食生活は男性の精子の質を左右する
http://www.akanbou.com/news/news.2006102602.html
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2006年10月26日 最新ニュース
抗うつ剤(SSRI)は精子数を低下させる
http://www.akanbou.com/news/news.2006102601.html
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2006年10月25日 妊娠報告
『家宝(果報)は寝て待て』という言葉を信じます
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2006102501.html
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2006年10月24日 最新ニュース
携帯電話の使用頻度と精子数の関係
http://www.akanbou.com/news/news.2006102402.html
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2006年10月24日 最新ニュース
超高齢出産の母親のその後
http://www.akanbou.com/news/news.2006102401.html
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2006年10月23日 最新ニュース
イギリスの専門家が単一胚移植のガイドライン化を提言
http://www.akanbou.com/news/news.2006102301.html
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2006年10月21日 妊娠報告
ちょっと投げやりになっていた頃に
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2006102101.html
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上記の記事についてのご質問等は、下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com


03__________________________________________________________________

連載コラム リーベマリールの治療日記 
     No.010
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青山さんの連載コラム「リーベマリールの治療日記」です。

リーベマリールは、
東京三鷹の女性専用のリフレクソロジーサロンです。
セラピストの青山さんは、
英国リフレクソロジー協会の正会員で、
ロンドンでのリフレクソロジーによる不妊治療の経験が豊富です。
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今回は、夫婦生活についてです。

いらしているクライアントさんの年齢層はさまざまなのですが、
一様にいえるのは、本当に子供を作ることばかり考えながら、
夫婦生活を持っている方がほとんどだということです。
まあ、正直いって何年も一緒にいると、
"今更ロマンスでもないだろー"
なんて感じかもしれませんが、本当に重要なことなのです。

まず、クライアントさんのほとんどがファーストコンサルテーションで、
排卵時を見計らってその時だけ、という方ばかりなのです。
それで、「タイミング合わせているのに妊娠できない」といわれても、
「それはできないでしょう」といいたくなります。
それも1回きりがほとんどなんです。

クライアントさんの様子やご主人の仕事などを考慮すると、
排卵時に2日は夫婦生活をもつようにアドバイスしています。
でも注意しているのは排卵までご主人をほったらかしにしないこと!
1ヶ月もそのまま放置していたら、
運動率の悪い精子だらけ!になってしまいます。
必ず、排卵前1週間から5日前くらいにも夫婦生活もってみてください!

みなさん"え〜っ!3回もですかあー!"
なんていう人がほとんどで、
子供が欲しいというのになんとも情けない現状なのですが、
皆さんはいかがでしょうか?

1ヶ月に3回でもレベルは低すぎますよね・・・?
本来ならば週に3回くらいがベストなのでしょうが・・。

週末であれば日帰り温泉などにでかけてみるのもいいのですが、
普段の夫婦生活に環境の変化をつけてみるとよいかもしれません。

イギリスにはセックスセラピストなどというセラピストがいまして、
私もびっくりしたのですが、
マンネリ化した夫婦に、具体的なアドバイスをしてくれるのです。

まず、いつも寝ている頭の位置を変えること。

もしいつも右に寝ていたら左に寝たり、
頭と足を逆の位置にしてみたり、部屋を変えたり。
一番効果があるのは、
ベッドを部屋の真ん中にどんと斜めに置くのがいいといっていました。
でも日本の部屋ではなかなか難しいかもしれませんね。
確かにベッドは壁のどこかについていることが多いので、
斜めだと変わった感じがして盛り上がるのだそうです!
視界がいつもと変わることで脳が刺激されるのです。

すごいですねえ〜、このアドバイス。
もしお布団で寝ていれば可能ですよ!

これくらいのちょっとした変化で、
ホルモンの分泌が変わってくるそうですから是非実行してみてください!

ところで、排卵時はリラックス、といわれていますが、
このリラックスの意味を間違えている人がたくさんいます。

ソファでのんびりTVをみながら、
なんていうクライアントさんがたくさんいます。
これは脳が休まらないのでアウトです!

自分がのんびり休むということではなくて脳を休めるということです。
注意してくださいね!
音楽を聴いたりして本を読むとかが一番かと思います。
刺激になるTVなどは見ないように。

それではまた来月に!

▼リーベマリールからのお知らせです

地方など遠方の方で通えない方から、コンサルテーションだけでも受けたい
のですがというお電話をよくいただきます。今まではお断りしていたのです
が、かなりお電話をいただくので1回だけになりますが、メルマガの読者の
方のみコンサルテーションをお引き受けしたいと思います。
もし希望の方がいらっしゃいましたら"メルマガを読んで"と、ご連絡くだ
さい。レギュラーのクライアントさんが優先になりますのでご希望の日や時
間に添えない場合もありますが、この点はご了承ください。
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◎リーベマリール 〜 不妊に悩む女性のためのトリートメントサロン
http://www18.ocn.ne.jp/~marille/
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感想やご意見等は下記のアドレスにお寄せ下さい。
aoyama@akanbou.com


05__________________________________________________________________

       今月の特集:生活習慣病としての男性不妊

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★男性不妊には、生活習慣病としての側面がある

不妊の原因が男性側にあるケースが増えていることは、
どの専門家も指摘するところです。

最近の男性不妊に関する研究発表をみてみると、
男性の妊娠させる力は、生活習慣の影響を大きく受けることが分かります。

精液中に精子が全く確認されないというような、
精子をつくったり、輸送する機能が、
損なわれているというような場合は別として、
精液検査の結果、精子の数や運動率が正常なレベルを下回っているため、
妊娠しづらくなっていることが疑われるといったケースでは、
まずは、精子の造成期間である3ヶ月を目処に、
生活習慣を改善してみるのがよいかもしれません。

★最新ニュースから

以下は、先月から今月にかけて発表された最新ニュースです。

◎肥満度が高くなるほど、妊娠させる力が低下する
http://www.akanbou.com/news/news.2006090201.html

アメリカ国立環境健康科学研究所が実施した大規模な調査の結果です。
肥満度をあらわすBMIが高い男性ほど、
子どもを希望してから授かるまで時間がかかることが判明しています。

◎激しい運動の後、一時的に精液の質が低下する
http://www.akanbou.com/news/news.2006101201.html

スペインの大学の調査研究結果です。
激しい運動の後、精子濃度が低下することが判明。
ただし、一時的なもので、2〜3日後には元に戻るが、
回復に要する時間は個人差があるとのこと。

◎携帯電話の使用頻度が高い男性ほど精子数が少ない
http://www.akanbou.com/news/news.2006102402.html

アメリカの病院の研究で、
携帯電話の使用頻度が高い男性ほど、精子数が少ないことが判明。

◎抗うつ剤は精子の数を低下させる
http://www.akanbou.com/news/news.2006102601.html

抗うつ剤の一種、SSRIの服用によって、精子の数が少なくなることが判明。

◎野菜や果物の摂取量が少ない男性ほど、精子数や運動率が低い
http://www.akanbou.com/news/news.2006102602.html

アメリカの大学の調査研究の結果です。
男性不妊患者には、野菜や果物の摂取量が少ない男性が多いことが判明。

抗うつ剤の服用は、特殊な例と言えますが、
その他は、まさに、生活に密着した要因であると言えますね。

★モノではなく、コトとしてみることが大切

さて、大切なのは、単なる知識ではなくて、
これらの研究報告を、実際に、どのように活かすかです。

"モノ"として受けとめてしまうと、間違ってしまうかもしれません。

たとえば、体重さえ減らせばよいとか、
携帯電話を解約すればよい、
さらには、食事は、野菜と果物ばかり食べればよいという風にです。

そうではなくて、
肥満になってしまったり、
携帯電話をしょっちゅう使用するようになったり、
野菜や果物をあまり食べなくなった、
その経緯にこそ、妊娠させる力が低下してしまう根本原因が、
潜んでいるはずです。

具体的に考えてみると、
食生活の偏りや運動不足、ストレスの増大が肥満を招いているはずです。

また、携帯電話を頻繁に使うということは、
長時間仕事に従事しているということでしょうし、
それに伴い、生活が不規則で、ストレスも大きいことは十分に予測出来ます。

さらに、野菜や果物をあまり食べないということは、
加工食品やファーストフードが多く、
偏った食生活になっているに違いありません。

このように、部分ではなく、全体を見直すこと肝要です。

男性は、女性と違って、常に、精子をつくり続けています。

それだけ、その時々の状況の影響を受けやすいのですが、
逆に言うと、自らの努力と工夫で、
改善の余地もまた大きいと言えるのです。


06__________________________________________________________________

妊娠しやすいカラダづくり編集室より
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■編集後記
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妊娠菌が伝染するとはよく言ったもので、
気功教室でも、妊娠する時は、必ず、同時で、
先週などは、ほぼ、同時に、気功教室に通う2人から、
示し合わせたように、ほぼ、同時に妊娠報告のメールをもらった時には、
さすがに、びっくりしてしまいました。

まさに、"気"を扱う気功なわけですから、
目に見えない"何か"が伝わりやすいはずです。

妊娠することに及ぼす心の状態の影響は決して小さくありません。

であれば、妊娠菌というのも、
決して、偶然や気休め、オカルトの類ではなく、
科学的なものであるように思えてなりません。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]   No.179
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◎発行部数
・自社配信: 1,004部
・まぐまぐ: 5,067部
・合計部数: 6,071部(10月28日現在)
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http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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【発 行】 株式会社パートナーズ内
[妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【責任者】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)
荻田浩司(医師・医学博士)  
【WEB】 http://www.akanbou.com
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