激しい運動は一時的に精液の質を悪化させる

男性の妊娠させる力に影響を及ぼすもの

2006年10月12日

REUTERS(the International Jurnal of Sports Medicine)

激しい運動は、ホルモンレベルに影響を及ぼし、一時的に、精子数を低下させること、そして、その回復は、年齢とともに時間はかかることが、スペインの大学で実施された試験によって明らかになりました。

スペインのコルドバ大学の研究チームは、16人の健康な男性に、2週間に渡って、週に4回、特別仕様の自転車漕ぎによる激しい運動を課したところ、平常時に比べて、精子濃度や射精精液量、射精精液あたりの精子数が低下することを確認しました。また、生殖ホルモンの分泌量の低下も認められました。

ただし、運動の2、3日後には、ホルモンレベルや精液の状態は、元の状態に戻りましたが、回復に要する時間は、年齢が上がるとともに長くなることが分かりました。

運動が生殖システムにどのように影響を与えるのか、さらなる研究が必要であるとしています。

コメント

女性は、激しい運動をすると、生理が止まり、妊孕性に大きく影響を及ぼすことが知られていましたが、男性の精子の状態への影響は知られていませんでした。

ただし、女性に比べれば、その影響はより小さく、一時的なもののようではあります。

今回の報告から分かるように、男性の精液の状態は、その時々の体調等に大きく影響を受けるようです。

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