食生活は男性の精子の質に影響を及ぼす

男性の妊娠させる力に影響を及ぼすもの

2006年10月26日

MSNBC.com

野菜や果物をあまり食べない男性ほど、男性不妊になりやすいことが、アメリカのロチェスター大学の調査研究で明らかになり、現在、ニューオーリンズで開催中のアメリカ生殖医学会の年次総会で発表されました。

調査は、48名の男性不妊患者と、昨年、子供を授かった10名の正常な男性を対象に、食生活についての聞き取り調査を通じて実施されました。

その結果、野菜や果物を1日に5サービング以下しか食べない人の割合が、男性不妊患者では83%にも達し、正常な男性の40%を大きく上回りました。

そして、野菜や果物の摂取量が少ない男性ほど、精子の数や運動性能が低いことが判明しました。

このことから、調査に携わった研究者は、野菜や果物に豊富に含まれる抗酸化物質が大きく影響しているのではないかとし、特に、グルタチオンやクリプトキサンチンのような植物の色素成分である抗酸化物質が、健全な精子の形成に深く関わっているではないかと考えらるとしています。

お子さんを望まれる男性は、野菜や果物を豊富に食べること、そして、熱い湯船に長時間つからないこと、禁煙することを勧めています。

コメント

目安としている1日に5サービング以上とは、どれくらいの量なのでしょうか。

サービングというのはアメリカで使われている単位のようで、1サービングというのはにぎりこぶしくらいの量だそうです。

1サービングは、100%ジュースならコップ1杯、葉野菜なら1カップ、生または調理された野菜なら1/2カップとのことです。

いずれにしても、精子の状態は食生活から摂取する栄養素に大きく影響を受けるようです。

精子の数や運動率が低いとの検査結果が出た男性は、とにかく、野菜や果物の量と種類を増やす事をお勧めします。

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