HOMENEWSトップ 》 不妊治療・生殖医療関連》 2007/09/05/01

単一胚移植のためのガイドライン

■2007/9/5 UP

■出典:Journal of Obstetric and Gynaecology Reserch Vol.33 Issue4 P.501-505

■キーワード:単一胚移植のガイドライン

 
 

[要 約]
母親になる女性が35歳以下で、
初めての治療周期で、
少なくとも媒精後2日目に2個以上の4細胞期胚、
もしくは、媒精後 3日目に2個以上の6細胞期胚が存在すること、
そして、母親になる女性の過去の妊娠、出産経験から、
一定の妊孕性が確認されれば、単一胚移植は、積極的に実施されるべきであるというガイドラインを、
自治医科大学の生殖医療センターの柴原浩章教授らの研究チームが発表しました。

2002年4月から2006年3月の間に実施された685の胚移植のうち、
2日目、もしくは、3日目胚(胚盤胞はなし)の単一胚移植の妊娠例を対象に調べた結果、
17名の不妊女性で、胎嚢が確認されたケースが31ありました。

平均年齢は32.6歳(23〜38歳)で、そのうち14名が35歳以下でした。

そして、15名は体外受精については初めての治療周期で、
また、過去の妊娠出産経験については、
8名は過去に妊娠した経験がある女性で、4名は分娩経験のある女性でした。

 
     
 

[解 説]
体外受精時の胚移植の際に、
1個の胚を移植する選択的単一胚移植は、
体外受精の最大のリスクである多胎妊娠を予防するためには最も効果的なのですが、
妊娠率の低下を避けるためには、
どのようなカップルに適応すべきかを慎重に検討する必要があります。

今回の報告では、母親になる女性の年齢や受精卵の状況、
そして、過去の妊娠、出産経験から、高い妊孕性が認められる場合には、
積極的に単一胚移植を実施すべきであると結論づけています。

■関連ページ
・受精卵移植数を年齢に応じて制限する指針を決定(日本生殖医学会)

・単一胚移植は妊娠率を下げずに多胎を減らす
・単一胚移植による治療成績(スウェーデン)