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 妊娠しやすいカラダづくり No.753 2017/11/19
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・今月のトピックス:妊活サプリメント使用で注意すべきこと
・イベント&セミナー情報
・当社製品&サービス
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2017年10月28日 最新ニュース
オメガ3脂肪酸と体外受精の治療成績
http://www.akanbou.com/news/news.2017111801.html
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2017年10月25日 曇り時々雨、のち晴れますように
報告にざわついたら
http://www.akanbou.com/column/reproductivecounseling/20171113.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


今月のトピックス Nov.2017___________________________________________
 
 妊活サプリメント使用で注意すべきこと
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先週の16日(木)、17日(金)の2日間、山口県下関市で第62回日本生殖医学会が開催され、参加してまいりました。

学術集会では生殖医療を専門とする研究者や臨床医、医療従事者によって日頃の研究や臨床の成果が発表されますので、現在の日本の最新、かつ最先端の不妊治療についての情報が得られる機会になります。

最近は栄養やサプリメントに関する発表も少しずつ増えてきている印象がありますが、そんな中で、今回、サプリメントを利用するにあたっての注意を促されるような内容の発表がありました。

そこで、この機会に「妊活サプリメント」の利用について注意すべききことをまとめてみたいと思います。

注意を促されるような発表というのは、プラセンタエキスやレスベラトロールのマイナスの影響についてです。

まず、プラセンタ含有サプリメントが卵巣の状態に影響するという発表が東京の加藤レディースクリニックからなされています。

前周期の排卵誘起や黄体賦活目的にhCGを投与すると、黄体期に退縮不全に陥った卵胞が遺残し、次の周期の妊娠率が低下することがありますが、プラセンタ含有サプリメントを摂取した症例に、hCG投与後や流産後によく見られるような卵胞内卵胞が多くみられるというのです。

遺残卵胞が主席卵胞となった場合の治療成績は悪く、卵胞サイズと血中E2値に不一致が生じるケースもみられたとのこと。

プラセンタ含有サプリメントは、妊活サプリメントと称して、あたかも妊娠率が上がるような誤解を与える商品もあるようです。

そのため、そのマイナスの影響を知らずに利用している方がいるかもしれません。

体外受精を受けていれば、主治医の先生がその影響を察知できれば、回避できる可能性もありますが、もしも、自然妊娠を目指して自己判断でプラセンタ含有サプリメントを使っていれば、そのマイナスの影響については知る由もありませんので、注意すべきです。

もう1つ、レスベラトロールのサプリメントは動物実験で加齢による卵巣予備能の低下を抑制するという研究報告がなされていますが、着床期まで継続利用すると子宮内膜の受容能にマイナスの影響を及ぼす可能性があると順天堂大学医学部による発表がありました。

要するに、レスベラトロールは質のよい卵子の成育にはプラスに働くが、着床や妊娠維持にはマイナスに働くかもしれないとのこと。

そもそも、プラセンタ含油サプリメントの生殖機能との関係については、マイナスの影響についての論文はありますが、プラスになるという論文はみたことがありません。

そのため、今回の発表にようなマイナスの影響を及ぼす可能性があるのであれば、使わないのが無難でしょう。

一方、レスベラトロールの抗炎症・抗老化作用については、世界中で膨大な数の研究が行われており、卵巣内の長寿遺伝子の発現活性についても検証されており、卵子の老化対策として使ってみる価値はあります。

今回発表された着床や妊娠継続へのマイナスの影響については、排卵、もしくは、採卵で使用を控えることで、着床や妊娠継続へのマイナスの影響は回避できるとのこと。

そのため、もしも、レスベラトロールを使うのであれば、排卵や採卵までにする必要があるということになります。

これらのことから言えるのは、妊娠希望の女性にとって、安易にサプリメントを使うのはなんらかのリスクが伴うことがあるということでしょう。

現在、ネットで「妊活サプリ」で検索すれば膨大な数の商品がヒットします。いずれも「いいこと」しか書かれていません。情報サイトではなく、販売、もしくは、販売促進サイトですから当然なのかもしれません。

エストロゲン様物質とか、ミトコンドリアとか、それなりのキーワードが並び、天然とか、無添加とか、高品質とか、ドクターの推薦や芸能人の体験談とか、サブ的なことばかりアピールされていて、肝心の「科学的な根拠」や「安全性」、「論文」はほとんど示されていません。

妊活サプリメントを選ぶ際に大切なことは、自分たちに必要な成分や製品を選ぶこと、そして、不要なものは摂らないということです。

妊娠や出産に際しては求められる栄養素が普段よりも多くなります。新しい命が成育する分も必要になるからです。そのため、普段の食事だけでは摂り切れない栄養素が出てくるおそれがあるので、それらをサプリメントで補充しようというのがそもそもの役割です。

もしも、妊娠や出産に必須の栄養素が不足すれば、妊娠しにくくなったり、妊娠、出産に際しての母子の健康リスクが上昇するおそれがあるからです。

そのため、自分の日頃の食生活を見つめ直し、サプリメントの要不要、そして、必要であればどんな成分なのかを冷静に考えることが大切です。

あらためて、妊娠を望むカップルがサプリメントを使う場合の考え方をまとめてみたいと思います。

■基本的な考え方
妊娠、出産に必須で重要な栄養素から順に選ぶこと、不要なものは摂らない。

■妊娠、出産に際しての栄養素の重要度(不足した場合のマイナスの影響度)
たくさんの栄養成分がありますが、新しい命(卵子や精子、受精卵、胚、胎児)が正常に発育、成育するために「絶対に必要な成分」と「どちらでもいい成分」の2つに分けられます。

さらに、「絶対に必要な成分」の中でも、重要度が異なります。

重要度の高いものから、空気、水、3大栄養素、2大栄養素の順です。大切なことは、重要度の高いものほど、妊娠、出産に際して不足した場合のマイナスの影響度が大きくなるということです。
■補充すべき栄養素の優先順位
不足しないように気をつけるべきは、当然、「絶対に必要な栄養素」で、その順番は重要度の高い栄養素からになります。

まずは、呼吸や飲水、食事を整え、その上で、ビタミンやミネラルのサプリメントを選択します。

最後に、「必要であれば」、機能性食品のサプリメントを選択します。そして、その必要性はできれば主治医に相談することが望ましいです。

これが、補充すべき栄養素の優先順位に基づいたサプリメントの選び方です。

■最後に
なんでも摂ればいいというものでもありませんし、たくさん摂ればいいというものでもありません。

なんもでも摂ってしまうと、プラスではなく、マイナスの影響を受けてしまうリスクがありますし、ビタミンやミネラルなど、絶対に必要なものでも過剰摂取はマイナスの影響が出るリスクがあるからです。

大切なことは「不要なもの」は摂らないということ。

もっと、大切なことは「要不要」の判断かもしれませんが・・・。

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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


イベント&セミナー情報____________________________________________

◎患者さんのための正しい不妊治療とは?
12月2日 不妊治療を考えたら知っておきたいこと
2月10日 不妊治療とポジティブに向き合う
http://www.akanbou.com/seminar/20171007-4651.html

◎Fine祭り2017 全国おしゃべり会special
12月3日  Fine祭り2017 全国おしゃべり会special in 福岡
http://www.akanbou.com/seminar/20171001-4639.html

◎知ってほしい妊娠適齢期
11月23日 知っててほしい妊娠適齢期!
http://www.akanbou.com/seminar/20171123-4655.html


編集後記____________________________________________________________

妊活サプリメント使用で注意すべきことは、前々からお伝えしたいことでしたが、今回の学会での発表を紹介する機会に、改めて、まとめてみました。

よくよく考えてみると要不要の判断が大切なのは、サプリメントだけではありませんね。

これからの社会、ますます、リテラシーが大切だということになるのでしょうか。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]    VOL.753
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編 集:細川 忠宏
発 行:株式会社パートナーズ
サイト: http://partner-s.info/
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◎発行部数
・自社配信: 2,028部
・まぐまぐ: 3,107部
・合計部数: 5,135部(11月19日現在)
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