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VOL.364 最もアクセスされた記事3つ

2010年05月30日

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 妊娠しやすいカラダづくり 
 VOL.364
 2010年5月30日                  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.akanbou.com ━

じぶんたちにあったこたえをだすために・・・

なかなかお子さんが授からないことに悩むカップルが、
悩みを克服するために、"二人で話し合い、考えを整理"して、
"自分たちにふさわしい答えを出す"上でのヒントになるような情報を、
出来る限り客観的な視点で、毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。


━[今週の内容]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▼今週の更新情報一覧

▼妊カラフォーラム
最もアクセスされた記事3つ

▼編集後記


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 今 週 の 更 新 情 報 一 覧
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2010年5月27日 Q&A
排卵後6時間以上たった卵子では元気な子は育たないのでしょうか?
http://www.akanbou.com/qa/qa.2010052701.html
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2010年5月25日 最新ニュース
一般不妊治療と妊娠、出産時のリスクの関係
http://www.akanbou.com/news/news.2010052501.html
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2010年5月24日 トピックス
なかなか授からなくて途方に暮れてしまったとき
http://www.akanbou.com/topics/topics/026.html
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ご質問、ご感想等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com


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 妊カラフォーラム
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 最もアクセスの多かった記事をご紹介します
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」は、
サイトをオープンして、かれこれ、丸6年になります。

現在、リニューアル作業を進めていますが、
1日に4000人以上の方々にご覧いただいており、
1日のページビューは、10000を軽く超えています。

そして、その中でも、
よくアクセスいただく記事もあえば、
そうでない記事もあります。

サイト全体で最もよく読んでいただいているのは、
「妊娠への5つのステップ」なのですが、
今週の妊カラフォーラムでは、
皆さんが最もアクセスされた記事をご紹介します。

最もアクセスされた記事、
最もアクセスされた最新ニュース、
最もアクセスされたQ&Aをご紹介することで、
皆さんにとって関心の高いテーマについて、
リニューアルに際しての記事のアップデートという意味も込めて、
考えてみることにします。


1)最もアクセスの多かった記事は?

⇒「タイミング妊娠法の実際」
http://www.akanbou.com/5step/step2/step2.html

サイト開設以来、現在に至るまで、
常時、断トツにアクセスされているページです。

不妊治療のスタートは、
たいていは、ドクターから妊娠の可能性の高い日を教えてもらう、
いわゆる、"タイミング指導"から始まるのが普通です。

女性の月経サイクルの中で、
妊娠しやすい時期とそうでない時期がありますからね。

その時期を自分で知る方法を紹介したのが、
この記事、「タイミング妊娠法の実際」です。

妊娠を望む夫婦にとって、
いつ夫婦生活を持つのかはとても大切なことです。

ただし、タイミング妊娠法には、
"もろ刃の剣"的なところがあることも分かりました。

★タイミング妊娠法の副作用

タイミング妊娠法には2つの副作用があるように思います。

その1つは、タイミングを特定することは、
かえって、ストレスをため込むことになってしまいかねないこと。

なかなか授からないとなると、
タイミングの精度をもっと高めて、
妊娠の確率を高くしようとするのは当然のことです。

ところが、いつ排卵が起こったのか、誰にも分かりません。

つまり、予測が正しかったのかどうか、確かめるすべがないのです。

なので、タイミングを追求すればするほど、
ストレスになるというわけです。

もう1つは、セックスが義務化してしまったり、
プレッシャーを感じることで、
行為そのものがうまくいかなくなってしまうことがあります。

かえって、妊娠の可能性は低くなってしまいますから、本末転倒です。

★自然な盛り上がりを大切にしよう!

精子と卵子がベストなタイミングで出あうことは大切なことです。

また、そのメカニズムを知っておくことも必要なことでしょう。

ところが、それをコントロールしようとするのは、
労多くして、益少ないことです。

頑張って、タイミングを計っても、適当にやっても、
どちらも妊娠の確率は変わらないとの報告があります。

記事を書いておきながら、
無責任なように思われるかもしれませんが、
つまりは、タイミング妊娠法というのは、
その効果においては、
確かなエビデンス(科学的根拠)があるわけではないのです。

もちろん、
排卵の直前に夫婦生活を持つと、
妊娠しやすいことは間違いありません。

ただし、タイミングにこだわり過ぎても意味がないのです。

生理が終わったら、
2、3日に1回くらいのペースで、
そして、お互いの自然な盛り上がりを大切にして、
夫婦生活を楽しむのが現実的なようです。

※「タイミング妊娠法についてよくある誤解」
http://www.akanbou.com/topics/topics/001.html


2)最もアクセスの多かった最新ニュースは?

⇒「子宮内膜の厚さと体外受精の妊娠率との関係」
http://www.akanbou.com/news/news.2007011701.html

最新ニュースの中で断トツにアクセスの多い記事です。

子宮内膜は、月経が終わって以降、
発育する卵胞から分泌されるエストロゲンによって厚くなり、
受精卵を迎える頃(着床期)には、
プロゲステロンも加わって、
最も厚く、そして、やわらかくなります。

そして、着床には十分な子宮内膜の厚さが必要とされています。

体外受精では、胚移植までたどり着いた後は、
あとは、着床できるかどうかにかかっていますから、
子宮内膜の厚さに関心が高くなるのも当然のことかもしれません。

ある種のバロメーター的なものと受け止められているのかもしれません。

★子宮内膜が厚いほど妊娠率は高くなるけれど・・・

妊娠した時の平均内膜厚は11.9ミリ、
妊娠しなかった時のそれは11.3ミリとなっています。

確かに、
子宮内膜が厚いほど、
臨床妊娠率や出産率が高くなり、
流産率は低くなる傾向がみてとれます。

ところが、内膜の厚さ別の治療成績からみると、
子宮内膜の正常な厚さとされる8ミリを下回っても、
妊娠しなくなるわけではないようです。

7ミリでも、そして、今回の症例で最も薄かった6ミリでも、
妊娠、出産に至っているのです。

確かに、数値は低くなっていますが、
正常値を下回った途端に、
妊娠率が急激に落ち込むわけではなく、
あくまでその低下傾向は緩やかなものです。

つまり、子宮内膜の厚さは着床環境に影響を及ぼしてはいますが、
決して、決定的なものではなく、
正常な厚さよりも薄いからといって、
妊娠が期待できなくなるわけではないということです。

★決定的な妊娠のバロメーターはない

このことは、子宮内膜の厚さ以外の数値にもあてはまるようです。

たとえば、胚のグレード。

胚のグレード別の周期あたりの妊娠率は、
1AAで70.3%、
1AB、1BA、1BBで64.1%、
2AA、2ABで61.5%、
2BA、2BBでも49.1%となっています。

胚のグレードが低くなるほど、
妊娠率は低くなる傾向にありますが、
決して、妊娠が期待できなくなってしまうわけではありません。

★数値に一喜一憂するのは考えもの

不妊治療を受けるようになると、
それまでは知りようのなかったいろいろな数値を知ることになります。

特に、体外受精になると、
いくつ卵が取れたか、
どれくらいの割合で受精したか、
そして、分割のスピードや卵子や受精卵、胚のグレード、
さらには、移植時の子宮内膜の厚さまで、
すべてがデジタルな数値で評価されるようになります。

ところが、いずれの数値も決定的なものではなく、
その時々の目安の一つにしか過ぎないのです。

新しい生命が誕生するかどうかは、
私たちに見えているのは、
ほんの一部にしか過ぎないということに他なりません。

ですから、
ほんの部分だけを見て、
一喜一憂しても詮無いことです。


3)最もアクセスの多かったQ&Aは?

⇒「流産の後は妊娠しやすい」というのは本当なのでしょうか?
http://akanbou.com/qa/qa.dr.tatsumi-029.html

多くのQ&Aの中で、
なぜこのテーマが最もアクセスされているのかはよく分かりませんが、
流産という辛く、悲しい経験について、
どのように受け止めるかが、
その後の心の状態に影響を及ぼすということなのかもしれません。

梅ヶ丘産婦人科院長の辰巳先生は、
その後の妊娠に向けて明るい材料もあるとしながらも、
流産後の処置のリスクについても触れられたうえで、
一概には言えないとしながらも、
より大きなレンジで見ることの大切さを説いておられます。

不妊を克服するうえで、
不妊治療を受けるうえで、
とても大切なスタンスだと痛感します。

物事のよい面も悪い面も知っておくこと、
そして、決して、近視眼的、主観的な見方にとらわれず、
常に、大きく、長いレンジで、客観的な見方をもっておくこと、
このことがとても大切なことだと痛感します。

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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」のアクセスの多い記事を取り上げ、
これまで、そのテーマについて読者の方々のご相談や質問から、
関心の高そうなテーマについて考えてみました。

ご参考になれば嬉しいです。

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記事についてのご感想やご意見等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
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 編 集 後 記
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「妊娠しやすいカラダづくり・男性不妊」版のサイトを制作しており、
6月中には公開の予定です。

男性不妊専門クリニック、
恵比寿つじクリニック院長の辻先生に監修をお願いしています。

現在、その制作が佳境になっています。

今回、改めて、男性不妊について勉強したり、
いろいろ取材させてもらって、いろいろと思うところがあります。

以下、私の素朴な疑問です。

なぜ、女性は不妊症で、男性は男性不妊症と呼ばれているのでしょうか?

このことは、不妊は女性の問題であると、
無意識に受け止められていることの証拠のように思えてなりません。

でも、実際には、
なかなか授からないという問題は、
女性の問題でも、男性の問題でもあるはずです。

なぜ、男性は、"協力的"か、"非協力的"かを云々されるのでしょうか?

このことは、不妊を克服する主体は女性であると、
無意識受け止められていることの証拠のように思えてなりません。

でも、実際には、男性は協力してくれる人ではなく、当事者です。

なぜ、多くの男性は、"生殖力"と、
"強さ"や"男らしさ"を混同してしまうのでしょうか?

生殖力と強さや男らしさは、全く別ものです。

生殖能力の低下は、あくまで、身体の状態の問題です。

ですから、その状態を正しく把握し、
適切な処置を施すことで、生殖力を回復させることは、
恥ずかしいことでもなんでもありません。

そんなことを、あれこれ、考えながら、制作しています。

多くのカップルのお役に立つ、使えるサイトになるように、
頑張っております。

6月中には公開する予定です。


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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.364
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◎発行部数
・自社配信: 221部
・まぐまぐ:5,337部
・合計部数:5,558部(5月30日現在)
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【編 集】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
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