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VOL.254 先が見えなくなったとき、いったいどうしたらよいのか

2008年04月13日

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           妊娠しやすいカラダづくり

  2008/4/13 No.254
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http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関するさまざまな情報を、出来る限り客観的な視点で、
毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。

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》今週の更新情報
》編集長コラム:先が見えなくなったとき、いったいどうしたらよいのか
》妊娠しやすいカラダづくり編集室から
》編集後記

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           今 週 の 更 新 情 報
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2008年4月11日 妊娠報告
もう妊娠は無理と自分も回りも思っていたにもかかわらず自然妊娠
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2008041101.html
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2008年4月9日 最新ニュース
妊娠中の穏やかな運動は胎児の健康にプラス
http://www.akanbou.com/news/news.2008040901.html
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2008年4月7日 Q&A
葉酸やその他のサプリメントの摂取についてアドバイスください
http://www.akanbou.com/qa/qa.2008040701.html
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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com

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               編集長コラム
  VOL.254
      先が見えなくなったとき、いったいどうしたらよいのか
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最先端の生殖医療技術を駆使して、
治療を繰り返しているにもかかわらず、
妊娠に至らないとなると、
"なぜ、妊娠できないんだろうか・・・"、
"なぜ、よりにも自分だけがこんなに苦労しなければならないのか・・・"、
心の中は、そんな「?」だらけになってしまうことでしょう。

いきなり、結論を言ってしまえば、
妊娠が成立しない、妊娠しても継続しない最大の原因は、
あなたのせいでもなく、パートナーのせいでもなく、誰のせいでもなく、
"たまたま"、つまり、"偶然"です。

そもそも、何の問題もない若いカップルが、
タイミングを合わせて性交渉をもったとしても、
妊娠が成立する確率は20%ちょっと、
要するに、70%以上は妊娠しないのです、そして、その原因は不明です。

また、排卵しづらいとか、卵管が通りにくい、
或いは、男性側で精子の問題で不妊を疑われた場合、
不妊原因に治療を施して、問題を取り除いたとしても、
依然として、すぐには妊娠に至らないケースは、決して、少なくありません。

なぜなのか?

それは、卵子や精子、または、受精卵に、ある一定の割合で、
染色体異常などの問題があるからだと考えられています。

原因は分かりませんが、到底、異常と言える状態ではありません。
敢えて言えば、ただ、"そうなっている"としか言いようがありません。

であれば、当事者としては、"どうしようもない"のでしょうか?

私たちなりに考えてみたいと思います。

◎"偶然"ということをどう解釈すればいいのか

偶然の反対は必然です。

1に1を足すと、必ず、2になる(必然)のか、
1に1を足しても、必ず、2にならない(偶然)のかの違いです。

偶然とは、1に1を足すこと以外にも、
結果を左右する要素が存在するということであると言えます。

つまり、見える(直接的な)原因と、
見えない(間接的な)原因が存在する、
言いかると、私たちにコントロール可能な原因と、
私たちにはコントロール不能な原因が存在するということです。

仏教では、因(直接的な原因)と果(結果)の間には、
"縁"(間接的な原因)があるということ、
そして、結果とは、因と縁が合わさって初めて生じるものだと教えています。

タイミングを合わせて頑張ってみても、
また、人工授精や体外受精を繰り返しても、
妊娠することもあれば、どうしても妊娠しないこともあるわけです。

◎妊娠が成立しないことの本質をどう解釈すればいいのか

いかがでしょうか?

表面的には偶然の出来事に見えたとしても、
その裏側には、私たちには把握したり、コントロールできない、
複雑なシステムが存在しているようです。

ということは、一見、偶然なようでも、すべては必然、
つまり、起こるべくして、起こっていると言えなくもありません。

そして、大切なことは、
なぜ卵子や精子、受精卵に、
ある一定の割合で染色体異常があるのか、
その原因が、私たちには分からなくて、
そのことを私たちにはコントロール出来なくても、
染色体異常をもった受精卵は、結果として、妊娠しない、
あるいは、たとえ、妊娠が成立したとしても、継続しないということは、
受精卵にとって、そして、その両親にとって、
本当は、悲しむべきことではなく、
有利なこと、感謝すべきことであるということです。

なぜなら、染色体異常を抱えたまま、生まれてきたとしても、
本人や両親、そして、社会の負担やリスクはとてつもなく大きいからです。

要するに、妊娠が成立しないことの本質は、
母なる大自然、または、神様と言えばよいのか、
いろいろな表現方法があるのでしょうが、
私たちに"よかれ"と思ってのことだということです。

◎人事を尽くして天命を待つということ

"そうなっている"こと、
そして、母なる大自然の良心の下では、
よい結果に巡り合うためには、
出来るだけよい原因を揃えておいて、ご縁を待つことです。

"人事を尽くして天命を待つ"ということです。

具体的に言えば、
どうしようもないことでも、諦めるということでもありませんし、
反対に、自力で、頑張って、どうこうしようとすることでもありません。

一言で言えば、じたばたしないということです。

特に、治療を繰り返しても、繰り返しても、結果が出ないときほど、
もっと、頑張って、どうにかしようとするのが人情なのですが、
そんな時ほど、言ってみれば、"流れに逆らわない"のが得策なようです。

何と言えばよいのか、
大きな"流れ"のようなものがあって、
うまくいかない流れがある時は、
何を試みてもうまくいかないように思えてなりません。

かえって、人間の無力さを思い知らされるだけのように思います。

それは、その時々の体質的なものがあるのか、よく分かりませんが、
ただ、そんな流れみたいなものがあることは間違いありません。

治療を繰り返しても、
ことごとくうまくいかなかったにもかかわらず、
しばらくして、ひょこっと、自然妊娠するということが、
少なからず、あります。

ストレスの影響によるものだけなのでしょうか、
これまで、論理的に納得できる説明を聞いたことがありません。

ただ、"流れが変わった"としか、適当な言葉が見当たらないのです。

であれば、流れに逆らわないことが、
結局は、いい結果を得ることになると言えるのかもしれません。

◎子どもは"授かるもの"であるならば

子どもは、つくるものではなく、授かるものであるとされています。

普段、何気なく使っている"授かる"という言葉ですが、
改めて、"授かる"ということの意味を考えてみたいと思います。

まずは、"授かる"時期は、
授けるほうが決めることであって、
授かる側の希望や都合を聞き入れてくれるわけではありません。

そして、"授かる"ということは、
授かるほうが、手を伸ばして、獲得しに行くことではなく、
授かるための受け入れる環境を整え、そして、待つということです。

さりげなく、かつ、積極的な、受け身とでも言えばよいでしょうか。

◎今を、いかに、楽しく生きるか

そうなっていること、自然の理を、不幸とは呼べません。

そして、誰にでも起こること、
すなわち、年をとること、それに伴って、老化していくことは、
生き物としては、至極、当たり前のことで、
それこそ、意味もなくハッピーなことなのかもしれません。

長い人生において、いつ授かるのか、
また、授かるのか、授からないのかは、
二人にとって、ハッピーな人生かどうかとは別次元のことです。

人生において、起こること、起きることが、
二人にとって、よいことなのか、悪いことなのか、
いったい、誰が、どの時点で、判断を下すのでしょうか?

授かるのにマイナスであるとされていることは遠ざけて、
プラスになるとされていること、
自分たちでプラスになりそうだと思うことを取り入れて、待つ。

そして、頑張ってやるべきことは、
今を、いかに、楽しく生きるかということに、
全力で、知恵を絞り、努力することではないでしょうか。

私たちはそう確信しています。

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        妊娠しやすいカラダづくり編集室から
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編 集 後 記
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土曜日、日曜日にかけて、
3組のご夫婦と、じっくりと、お話しさせていただきました。

いつになく、
いろいろなことを感じ、
そして、考えさせられました。

また、そのことに触発されて、
これまで、ぼんやりと感じていたこと、考えていたことを書いてみました。

先が見えなくなったとき、いったいどうしたらよいのか、
正解はないと思います。

科学的な調査に基いてのことでもありませんし、
ましてや、医学的に検証されているものでもありません。

何でいうか、こうであればいいなあといった程度のことですが、
何かのきっかけになれば嬉しいです。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] No.254
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◎発行部数
・自社配信: 1,002部
・まぐまぐ: 5,890部
・合計部数: 6,892部(4月13日現在)
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http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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【発行人】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)  
【WEB】 http://www.akanbou.com
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