step1生活習慣を見直す

睡 眠

本来のカラダの働きを発揮させるには、リズムのある生活を。睡眠もその一つです。

睡眠の基本は、規則正しい生活リズムで

生活のリズムと妊娠力の関係は、私たちが想像している以上に大きいようです。卵巣の中で出番を待っている卵子の元を、良好な状態に育てて排卵させるのは、規則的な月経サイクルです。月経サイクルに限らず、人間のカラダのさまざまな働きは、決まったリズムや周期で活動と休息を繰り返しています。
例えば、「睡眠(眠ること)」と「覚醒(目覚めていること)」は、1日単位で繰り返され、全身に血液を送り出す心臓の動きは、1分間に60~80回と秒単位で繰り返されます。これが、それぞれの周期です。

このようなカラダのリズムを"生体リズム"と呼んでいます。なぜ、この"生体リズム"は規則正しく、決まったリズムを繰り返すのでしょうか?それは、私たちのカラダには、生まれながらにして時を刻むしくみが備わっているからです。それが、"体内時計"です。

この体内時計は、さまざまな影響を受けて、たまに狂いが生じます。そして、この体内時計は、もともと狂いやすい宿命にあります。それは、体内時計は25時間サイクルで、24時間で動いている自然環境からは、1時間遅れているからです。そのため、ちょっとしたきっかけで、この体内時計に狂いが生じ、そのことは月経サイクルの乱れをはじめ、さまざまなカラダの不調の根本原因になってしまうのです。

実際には、日常生活で体内時計と自然環境のズレを意識することはありません。それは、毎日、ズレがリセットされているからです。たとえば、朝起きて日光を浴びること、3度の食事を決まった時間に食べること、定期的に運動すること、早寝早起きすること。これらによって、私たちの体内時計は毎日、自然環境に合わせられるのです。ところが、不規則な生活や乱れた食生活によって、体内時計と自然環境のズレが大きくなってしまうと、生体リズムは本来のリズムを刻めなくなり、月経サイクルの乱れや体調不良につながってしまうのです。

もともと備わった生体リズムを整えるためには、早起きをして朝の光を浴びたり、朝にカラダを動かす、排尿・排便をするといったリズムある生活をすることが大切です。また、呼吸法を実践することも効果的です。

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