体格指数(BMI)は子宮内の着床環境に影響を及ぼす可能性

妊孕性に影響する因子

2009年02月18日

Fertility and Sterility

肥満は卵子の質よりも子宮内の着床環境を悪化させる可能性のあることが、スペインの大学の研究チームが実施した試験で明らかになりました。

ヴァレンシア大学の研究チームは、2001年1月から2007年4月までに大学病院で実施された、6500周期の体外受精と顕微授精を対象に、母親になる女性の体格指数(BMI)と治療成績を分析しました。

被験者をBMIによって4つのグループに分け(20以下、20~24.9、25~29.9、30以上)、肥満度と治療成績の関連を調べました。

その結果、移植までの治療成績はグループによる違いが認められず、受精率や移植胚数、胚の質に大きな違いは見られませんでした。

ところが、移植後の妊娠率や出産率は、BMIが大きくなるほど、成績が悪くなることが分かりました。

このことから、肥満は、子宮内の着床環境を悪化させる可能性があると結論づけています。

コメント

ヴァレンシア大学では、継続してBMIと体外受精の治療成績についての試験を実施しています。

また、肥満度(BMI)と不妊治療の治療成績の関係については、さまざまな報告がなされています。

体外受精や顕微授精においては、適切な卵巣刺激を施すことで、卵子の成熟や受精卵を得ることは可能でも、子宮内の着床環境までは整えることが困難ということでしょうか。

いずれにしても、不妊治療をスタートするまえに適切な体重管理に摂り組むことが大切なようです。