肥満は女性の排卵障害以外の不妊原因にもなりえる

妊孕性に影響する因子

2007年12月12日

Human Reproduction Advance Access

肥満は排卵障害の原因になることは知られていますが、問題なく排卵がある女性の不妊原因にもなるえることが、オランダの研究で明らかになりました。

Amsterdam's Academic Medical Centerの研究チームは、3,029組の原因不明不妊(排卵は正常)の夫婦を対象に調査したところ、女性のBMI(体格指数)が35以上の夫婦は、女性のそれが正常な夫婦に比べて26%自然妊娠しにくく、女性のそれが、40を超える夫婦は、43%自然妊娠しにくくなることが分かりました。

研究に携わった研究者は、肥満が正常に排卵がある女性を妊娠しにくくさせるメカニズムは不明であるとしながら、レプチンという食欲を司るホルモンが影響しているのかもしれないとしています。

肥満の生殖能力への影響は複雑で、考えられているほど単純ではないと指摘しています。

コメント

肥満は子宮内の着床環境を悪化させるとの研究報告もあり、その影響は、決して、排卵障害だけではないようです。

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