肥満は子の先天性異常のリスクを高める

不妊治療のリスク

2009年02月13日

the Journal of the American Medical Association

肥満の女性は、子どもの先天性異常のリスクが高いことが、イギリスの大学の調査で明らかになりました。

ニューカッスル大学の研究チームは、これまでに実施された39の試験の結果を分析したところ、肥満の女性は先天性異常の子どもを出産するリスクが高いことが分かりました。

二分脊椎やその他の神経管閉鎖障害は2倍に、心臓の先天異常は30%、口唇裂は20%、リスクが高かったとのこと。

コメント

そもそも、先天性異常のお子さんが生まれる割合そのものが、たとえば、二分脊椎は、日本では1000~2000人に1人の割合とされていますので、発症のリスクが倍になるからといって、500~1000人に1人になる、すなわち、0.5%が1%に増えるということを、まずは、認識しておく必要があると思います。

肥満の女性は、妊娠しづらくなるだけでなく、それだけでなく、お子さんの先天性異常のリスクも高くなるということになります。

二分脊椎などの神経管閉鎖障害は、1日400マイクログラム以上の葉酸をサプリメントで補充することで、そのリスクを70%低減させることができるとされていますが、単一の栄養成分だけでなく、母親になる女性の身体の状態、そのものが、健全な妊娠や出産に深くかかわっているということでしょう。

因みに、肥満とは、体格指数(BMI)が25以上です。

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