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VOL.811 「断食」でカラダの本気度をあげる

2018年12月30日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.811                             2018/12/30
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・2019年に向けて:「断食」でカラダの本気度をあげる
・お知らせ
・当社製品&サービス
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。

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2018年12月26日 妊娠報告
治療していくなかで心身にゆとりをもつようになったら
https://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2018122601.html
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2018年12月24日 最新ニュース
妊娠中のビタミンD欠乏は出生児の統合失調症リスク因子になるかもしれない
https://www.akanbou.com/news/news.2018122401.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


2019年に向けて     ______________________________________________

 「断食」でカラダの本気度をあげる
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2018年最後の配信です。タイトルをご覧になって、「断食?」と思われた方も少なくないと思います。

この1年間、私たちは、主に医学論文やドクターを情報源として、「妊娠しやすいカラダ」に近づくにはなにをどう食べるのがよいのか、どんな成分を補充すればよいのかについて、あれこれと考えてきたわけです。

いや、この1年に限りません。

2003年にこのメルマガをスタートして以来、15年間、取り組んできました。食と生殖機能の関連研究の世界の第一人者であるハーバード大学のチャバロ先生に教えを乞うために会いにも行きました。

で、2019年に向けて思うのは、食べたり、補充したりすることとは、真逆のこと、すなわち、食を断つ、「断食」のことなのです。

なぜか。

妊娠に近づくためには、なにが足りていないのか、なにが必要なのかは、カラダが知っている、そして、「断食」をすることで、それが鋭敏になり、カラダが必要な栄養素を吸収し、活用することに本気になる、そんな仮説が腹落ちしているからです。

決して、私のちっぽけな経験則や精神論からだけではありません。

あの、サイエンス誌の11月16日号で「最適な食事」という特集が組まれ、脂肪の摂取と断食、腸内細菌、アスリートの食についてのレビューが掲載され、その中で、断食がさまざまな生活習慣病の発症リスクの低減に関与し、健康長寿に有効であることを示唆するデータが蓄積されてきていることが紹介されています。
http://science.sciencemag.org/content/362/6416/770

一定期間、食を断つことで、エネルギー源が変換され、身体に備わった修復機能の活性化、細胞や組織のエネルギー利用の最適化になるというのです。

まさに、妊娠や出産を支える働きです。

そのメカニズムは完全にわかっているわけではありませんが、普段、カラダの側からすれば、当たり前のように入ってくる食べ物、時には、必要以上に入ってくる食べ物が、ある日、突然、入ってこなくなるのが断食なわけです。

ここからが凄いところだと思うのですが、そんな、生命維持の危機に瀕して、カラダに備わった、サバイバルのための予備的な働きが目覚めるのかもしれません。

言っていれば、カラダが本気を出すわけです。

その結果、不足している栄養素があれば、その栄養素を能動的に吸収しようとし、最大限に活用しようとするようになると。

何事も、当事者がやる気になり、本気にならないと、うまくいきません。

血液検査を受け、足らない栄養素があれば、補充することも大切なことですが、すべての栄養素の過不足を正確に知ることは困難です。

また、生命の危機に瀕し、自分のカラダの維持だけでなく、生殖についても、俄然、やる気になるということも納得できます。

妊娠や出産に関与する因子は多数ありますが、すべてが、私たちの意思でコントロールできるわけではありません。

ホルモンや免疫、自律神経しかり、です。

なので、妊娠しようと、頑張れば頑張るほど、無力感を感じ、ストレスを抱えてしまうことになってしまいかねません。

つまり、生殖という「仕事」は私たちの頭ではなく、カラダがやることなわけです。

であれば、カラダが能動的に必要な条件を揃えようとすることが妊娠への近道になるはずです。

たまに、食を断つことは、そのための手段の一つになり得るはず、そういうことです。

まずは、簡単に取り組める「週末断食」がいいかもしれません。

週末断食については、これまでのメルマガでも何回か特集していますので、参考にしていただければと思います。

◎2006年5月27日配信号
・やすらぎの里を訪ねて ~ 週末断食のススメ
https://www.akanbou.com/mailmagazine/20060527.html

◎2014年6月15日配信号
・断食で身体に備わった「力」を高める
https://www.akanbou.com/mailmagazine/20140615.html

◎2016年5月15日配信号
・週末断食でリセットする
https://www.akanbou.com/mailmagazine/20160515.html

注意事項として、サイエンス誌の特集でも書かれていましたが、きちんとやってみたいという方は、決して、自己流ではなく、専門家の管理下で行うべきです。

最後に、自分たちに最適な食べ方やライフスタイルを考える場合、もちろん、きちんとした科学的、医学的な裏付けのある情報をベースにすべきであることは言うまでもありません。

ただし、それらは、あくまでも、全体で統計学的に正しい(たまたまでない)結果を示してくれるものであり、各個人やカップルにとっての答えを出してくれているわけではありません。

だからと言って、「断食」ですべてが解決できると言いたいわけでも、思っているわけでも、決して、ありません。

また、「断食」が目的でもありません。

そうではなく、エビデンスをベースにしながら、自分たちにとっての答えをみつけるのに「断食」経験は、大きなきっかけや気づきをもたらしてくれるかもしれないということを伝えたいのです。

食べないことで、ココロとカラダが、こんなにもスッキリ、気持ちよくなるものなのか、経験してはじめてわかります。

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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


お知らせ____________________________________________________________

■不妊治療と経済的負担に関するアンケート2018へのご協力のお願い
http://www.akanbou.com/seminar/20181014-4870.html

■不妊患者の経済的負担の軽減等を目指すための署名活動へのご協力のお願い
http://www.akanbou.com/seminar/20181014-4871.html

■不妊相談会(クリニック主催)
https://www.akanbou.com/seminar/20190127-4858.html

当社製品&サービス________________________________________________

・サプリメント:BABY&ME~新しい命のための環境づくり
 https://babyandme.jp/

・翻訳書:妊娠しやすい食生活
 http://www.akanbou.com/shoku/

・お勧めの本:妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
 http://www.akanbou.com/bookguide/


編集後記____________________________________________________________

今年もメルマガを購読いただきありがとうございました。来年はこのメルマガを卒業されますように!

よいお年をお迎えください。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]      VOL.811
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://partner-s.info/
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・自社配信: 1,446部
・まぐまぐ: 2,799部
・合計部数: 4,245部(12月30日現在)
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