治療していくなかで心身にゆとりをもつようになったら

18.12.26

お名前  ひまわりさん 性別  女性 年齢  42歳 結婚歴  11年8ヶ月
不妊期間 2年6ヶ月 不妊治療期間 8年2ヶ月

妊娠に至った治療内容

人工授精(6回)、体外受精(2回)、顕微授精(8回)。
1回目の顕微授精(凍結胚-ホルモン補充周期)で一人目を妊娠。
8回目の顕微授精(融解胚移殖-自然周期)で二人目を妊娠。

妊娠に至った経緯

一人目出産後、融解胚移殖や自然妊娠で5回妊娠したものの、すべて初期流産。40歳で行った採卵で5個の受精卵を凍結。ホルモン補充周期で4回移殖するもすべて陰性。「すこし目先を変えてみようか」との医師の助言で5個めの凍結胚は自然周期で移殖したところ陽性に。

妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと

行きついたのは、結局「健康な生活をおくること」でした。
できるだけバランスのよい食生活を送ること、しっかり寝ること、冷やさないこと。
でも運動は通勤の自転車くらい、コーヒーも飲んだし、移殖待ちの期間はアルコールも飲みました。

あまりストイックにやるのは自分には無理だと思い、ストレスがたまらない程度のことしかしていません。
サプリメントは葉酸とビタミンD(病院の検査で数値が低かったため)を摂取しました。

長い治療期間のなかで保険のきかない漢方薬を試した時期もありましたが、効果が出ているのかよくわからずやめました。

よかったと思うのは、仕事を軽減して治療を優先するため退社時間を1時間は早めたこと。
心身ともにゆとりができました。(それまでは、仕事、通院、上の子の保育園送迎で治療の日は分刻みのスケジュールでした。「よく頑張っていたな」と思いました、笑)

不妊改善中の方へひと言

私の場合、受精障害と不育症の疑いがあったので治療は不可欠でしたが、それ以外に、「これをしたから妊娠できた」という決定的なものはなかったように思います。
ずっとやってきたことといえば、治療をやめなかったことだけでした。
(その中で、年齢には勝てないという実感もありました)

40歳を目前にした頃から、(まだ治療はやめないけど)こどもを諦める心の準備も自然とはじめるようになりました。また、「もうこれで最後になるから…」と仕事のペースを落としたことは、結果的に体と心にゆとりができてよかったと思います。

妊活中は、不安を払拭するためにいろいろなことをスマホで調べて、頭のなかが情報でいっぱいになりがちだと思います。でも、できるだけ心を空っぽにして、心も体もゆるめることを意識しながら生活するというのが私はよいと思いました。

その他、ご自由に

5個の凍結胚のうちの、最後の胚は6日目胚の4BAでした。
正直なところ「いままでの胚でだめだったんだから、いちばんグレードの悪かった胚で妊娠できるらけがない」と思っていましたが、結果は陽性でした。胚のグレードで一喜一憂しなくてもいいんだ!と思いました。

それと同時に、妊娠はコントロールできるものではないことを治療を通して実感しました。私は結果的に妊娠することができましたが、そうじゃなかった時でも幸せに暮らせるようなメンタルを育てていくことも大切だと思いました。(そう思いながら治療に望んでいました)

編集室より

おめでとうござます。
たんたんと、自然体で治療を継続できるような環境をつくることが大切なように感じました。
貴重な投稿をいただきありがとうございました。