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VOL.532 良質な卵を育むための「食べ方」のヒント

2013年08月25日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.532 2013/8/25
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・今週の必読記事:うつ病治療薬で「精子力」低下
・最新ニュース解説:良質な卵を育むための「食べ方」のヒント
・妊カラ編集室から
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2013年8月23日 メディカルヨガ
実践編その3「海藻のポーズ」
http://www.akanbou.com/medical_yoga/2013/08/column02-03.html
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2013年8月19日 最新ニュース
朝食をしっかり、夕食を軽く食べることでPCOS女性の排卵率が高まる
http://www.akanbou.com/news/news.2013081901.html
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2013年8月19日 編集長コラム
高度生殖医療は「最後の砦」か?
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2013081701.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


今週の必読記事______________________________________________________

 うつ病治療薬で「精子力」低下
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男性不妊外来の患者さんで、抗うつ薬を処方されている患者さんが多いのに
気づいていました。また、最近ちょくちょく、抗うつ薬の精子力に対する影
響について、患者さんから尋ねられますので、調べてみました。

*続きはこちらから
http://maleinfertility.jp/blog/?p=450

▼「男性不妊バイブル」
http://maleinfertility.jp/
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記事についてのご意見やご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


最新ニュース解説 Aug.2013___________________________________________
 
 良質な卵を育むための「食べ方」のヒント
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最近、食と妊娠する力について、2つの研究報告が相次いで発表されました。

1つはアメリカからで、体外受精を受ける女性120名を対象に、3大栄養
素(炭水化物・たんぱく質・脂質)の摂取バランスと治療成績の関係を調べ
たもの。

もう1つはイスラエルからで、太っていないPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の
女性患者60名を対象に、朝、昼、夜の3食のカロリーバランスと排卵しや
すさの関係を調べたものです。

食と妊娠する力と言っても、「これを食べると妊娠しやすくなる!」という
ようなものではなく、「食べ方」が大切だという内容です。

これらの研究で明らかになったのは、以下の通りです。

1)炭水化物を少なく、たんぱく質をしっかり食べるほうが、胚盤胞到達率
  や妊娠率がよくなる。

2)朝ご飯をたくさん食べて、昼、夜になるにしがたって、少なく食べるほ
  うがホルモンバランスが整うことで排卵しやすくなる。

えっ、そんなことで、治療成績がよくなるの?という感じでしょうか。

こんな簡単なことで、体外受精の成績がよくなったり、PCOS女性が排卵しや
すくなったりするというのです。

そして、それぞれの研究に携わったドクターのインタビュー記事や論文をみ
てみると、どうやら注目すべきは「インスリン」のようです。

インスリンは、血液中のブドウ糖濃度、すなわち、血糖値が上昇すると分泌
され、ブドウ糖を細胞に取り込み、その結果、血糖値が下がります。

このインスリンというホルモンがたくさん分泌されている状態が続くと、卵
巣周辺の男性ホルモンの分泌を促すことになり、排卵しづらくさせたり、イ
ンスリンの分泌を促す高血糖状態が続くと、直接、間接に、卵細胞にダメー
ジを与え、卵質の低下を引き起こしてしまうそうなんですね。

要するに、高血糖、高インスリンは妊娠や出産にはよくないわけです。

高血糖、高インスリンの状態は、食後に血糖値が急上昇することが引き金に
なります。

そのためには、食べ方を少し変えるだけでいいのです。

1)朝、昼、夜の3食をバランスよく食べる。

朝食を抜いたり、簡単に済ませたりすると、昼食、夕食後の血糖値の上昇が
急になります。理想は朝食をしっかり食べて、夜は軽くすることです。

2)よく噛んで食べる。

よく噛んで食べることでも食後の血糖値の上昇が緩やかになります。

3)野菜から食べて、たんぱく質、最後に炭水化物を食べる。

食物繊維が豊富な野菜から食べることで、糖の吸収がゆっくりになり、食後
の血糖値の上昇が緩やかになります。

4)空腹時に甘いもの(清涼飲料水い)を避ける。

空腹時に砂糖を摂れば、血糖値が急上昇します。スイーツ類だけでなく、砂
糖や果糖が添加された清涼飲料水は禁物です。

このように、食後の血糖値の上昇をゆっくりにする食べ方がポイントになり
ます。

もちろん、既に、このような食べ方が当たり前になっている方もいらっしゃ
るでしょう。そんな方は、食べ方だけでなく、血糖値を上げにくくするよう
な低GI食やねばねば食など、食材にも目を向けられればいかがでしょうか。

そして、このような食べ方の"真逆"な食べ方をされている方は、少しずつ
でも血糖値の上昇を緩やかにする食べ方に変えてみてください。

そして、このような食べ方が「当たり前」になると、いい卵をつくるのによ
い影響を及ぼすだけでなく、太りにくく、糖尿病をはじめとする生活習慣病
にかかりにくくなります。

いいことづくめ、です。


▼高たんぱく、低糖質食は妊娠する力に影響する
http://www.akanbou.com/news/news.2013060501.html

▼朝食をしっかり、夕食を軽く食べることでPCOS女性の排卵率が高まる
http://www.akanbou.com/news/news.2013081901.html

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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


妊カラ編集室から____________________________________________________

 お子さんを望むカップルのためのサプリメント使い方セミナーのお知らせ
 ~大阪開催
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お子さんを望むカップルにとってサプリメントは使えるのか?どんな目的で
使うべきなのか、そして、どんなサプリメントを選ぶべきなのか、さらに、
サプリメントの品質とは?サプリメントの品質の違いはどのように見分けれ
ばいいのか、などなど、読者の皆さんにとって関心の高いテーマを妊カラ編
集長の細川がお話しします

また、セミナー終了後は希望される方には個別相談もお受けします。

尚、今回は大阪心斎橋の春木レディースクリニック院長の春木篤先生のご理
解とご協力を得て、クリニックの診療終了後に待合室で開催できるようにな
なり、関西の読者の方にもご参加いただけるようになりました。

・日  程:9月11日(水)
・時  間:15:00~16:00
・場  所:春木レディースクリニック待合室
      http://haruki-cl.com/
・アクセス:御堂筋線心斎橋駅すぐ
      http://haruki-cl.com/access.html
・話 し 手:細川忠宏(妊カラ編集長)
      日本臨床栄養協会サプリメントアドバイザー
      日本不妊カウンセリング学会不妊カウンセラー
・費  用:無料
・定  員:20名(先着順)

*お申し込み方法:メールにて予約ください。
info@akanbou.com

上記のアドレス宛にタイトルは「セミナー予約」で。お名前、ご連絡先をお
知らせください。妊カラ編集室からセミナーの概要とご参加に関してのご案
内をメールにてお送りします。

*セミナーに関するお問い合せはメールか電話でお願いします。
・メール:info@akanbou.com
・フリーダイヤル:0120-601-281

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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


妊カラ編集室から(2)______________________________________________

 不妊相談会のお知らせ(ウィメンズクリニック神野主催)
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東京のウィメンズクリニック神野主催の不妊相談会のお知らせです。

神野先生のインタビュー記事はこちらです。
http://www.akanbou.com/doctor/interview06/

以下、神野先生から。

現在、6組に1組の夫婦が不妊で悩んでいます。不妊が増加した原因は、晩
婚化に伴う、妊娠年齢の高齢化、そして、もう一つは不健康な生活習慣です。

過労・ストレス、歩かない生活、遅寝や睡眠不足、肥満ややせ、飲酒、喫煙、
不良な食事。こうした不健康な生活習慣はインスリン抵抗性症候群(メタボ
リック症候群)を起こし、卵子や精子が悪くなり、不妊となるのです。

さらに不妊は初発症状にすぎず、そのままにすれば糖尿病・高血圧など多く
の病気に発展します。"健康で幸せなカップルに子供ができる"という自然
の摂理を忘れています。

私は不妊治療が大好きで、30年間、高度生殖補助医療の臨床と研究に没頭
してきました。たった1回の体外受精が10年以上の不妊の苦しみを解消し
てしまうのには、今も深く感動を覚えます。「好きこそものの上手なり」で、
今では不妊のことがとてもよく分かります。

この相談会では、まだ子供を希望していない方には、不妊の予防につき、ま
た現在不妊でお悩みの方には、なぜ不妊となるのか、自分たちですべきこと
は何か、高度不妊治療とはどんなものかを解説します。私の知識と経験と情
熱が少しでも皆様の幸せにつながれば幸いです。

詳細は以下の通りです。

日程:9月29日(日)14:00~16:00
場所:調布市文化会館たづくり(6階 602会議室)
*京王線調布駅南口 徒歩3分
費用:無料
定員:24名(先着順)

お問い合わせや参加申込は電話で。
042-480-3105
担当:日浦(看護師)

▼詳細は以下のサイトをご覧ください。
http://home.j07.itscom.net/ivfjinno/setumeikai/index.html

▼ウィメンズクリニック神野
http://home.j07.itscom.net/ivfjinno/index.html


運営サイト__________________________________________________________

私たちはお子さんを望まれるカップルを応援します。

▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
→「妊娠しやすいカラダづくり」
http://www.akanbou.com/

▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 ~ ふたりで知っておきたいオトコのこと」
http://www.akanbou.com/dansei-funin/

▼お子さんを望まれるふたりのためのサプリメント
→「BABY&ME」
http://babyandme.jp/

▼ドコモ、au、ソフトバンク公式携帯サイト
→「おしえて!不妊ナビ」
http://funinavi.edia.ne.jp/index.html


編集後記____________________________________________________________

メディカルヨガ実践編その3を更新しました。
http://www.akanbou.com/medical_yoga/2013/08/column02-03.html

実践編って、どれも、これも、とても簡単です。ヨガは、難しいポーズを出
来るようになるから効果が得られるようになるわけではないそうです。

是非とも実践してみてください。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.532
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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・自社配信: 1,005部
・まぐまぐ: 4,334部
・合計部数: 5,339部(8月25日現在)
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