ゆだねて、心地よく メディカルヨガ実践編

岡部 朋子 岡部 朋子 先生
ルナワークス代表
第3回 流れに身を任せて、自分を開放しよう「海藻のポーズ」 妊活をしていると「次こそは妊娠!」と期待がふくらむものです。でも、いつ妊娠するかは誰にもわからないこと。私たちの人生はコントロールできないことがたくさんあります。その気持ちを手放すのに、おすすめなのがこのポーズ。カラダのこりをほぐし、緊張や不安を和らげる「牛の顔のポーズ」の簡略版で、メディカルヨガでは、つらい体験をしたトラウマ対策としても活用されます。このポーズを行うと、感情があふれて波が出てきたり、自分のことを話したくなることも。それは、自分を押さえていたものを開放するから。ゆらゆらと流れに身をまかせて、抱えている重いものを全部吐き出しましょう。

海藻のポーズ

左足を曲げて、右のお尻側に置く。右足を左の太ももの上にのせる。

左右のおしりは両方とも床につくのが理想。むずかしい場合は、浮くほうのお尻にクッションを敷く。

おなかにクッションや大きなぬいぐるみなどを抱えてもOK。

鼻から息を吸いながら、上半身を後ろに反らせる。カラダに新鮮な空気を取り込むつもりで、ゆっくりと。
息を吐きながら、ゆっくりとカラダを前に倒す。全身の力を抜いて、自分の上半身の重みでクッションをつぶすつもりで。

※(2) (3)をゆっくりと繰り返す。波にゆれる海藻になった気分で、ゆらりゆらりと動作を続ける。
足を組み替えて、反対側も同様に。

【もっとラクにやってみよう】*座った姿勢がやりにくいときは、仰向けでトライしましょう。
仰向けになって膝を立て、片側の足を反対側の太ももにかける。
両手で膝を抱えて、ゆっくりと息を吸い、吐きながら膝を胸に寄せる。お尻が伸びる感覚を意識して。

※(4)(5)を繰り返す。 ※足を組み替えて、反対側も同様に。

カラダの重みを使って、吐く息を長く

岡部 朋子 先生ルナワークス

ルナワークス主宰、リストラティブヨガの指導者育成に取り組む。

慶応大学卒業後、総合商社勤務を経て、同大学院にてMBA(ファイナンス)を修了、米国税理士、会社設立を経てヨガを始め、日本人として初めてYoga Fit RYT 200時間を修了、Yoga Fitのパートナーとなり、2009年2月、RYT500修了、国際ヨガセラピスト協会(IAYT)会員として医療としてのヨガの普及につとめている。2010年にはヨガの処方箋としての世界的な手引書である『Yoga as Medicine』の日本語版『メディカルヨガ』を出版。2012年全米ヨガアライアンス E-RYT200修了。