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VOL.518 ふたりで話し合い、ふたりだけの物語をつむぐ

2013年05月19日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.518 2013/5/19
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今週の内容__________________________________________________________

・編集長コラム:ふたりで話し合い、ふたりだけの物語をつむぐ
・編集室からのお知らせ:妊カラセミナーのご案内
・編集後記


編集長コラム May.2013_______________________________________________
 
 ふたりで話し合い、ふたりだけの物語をつむぐ
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最新の「ドクターに訊く」では、春木レディースクリニック院長の春木篤先
生に、不妊治療には、なぜ、"対話と物語"が大切なのか?というテーマで
お話しをお伺いしています。
http://www.akanbou.com/doctor/interview13/

春木先生にお話しをお聞きしたいと思ったのは「EBMにはじまり、NBM
におわる医療」を新しいクリニックの理念に掲げていらっしゃるということ
をお聞きしていたからです。

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新しい命の誕生は、"こうすれば、必ず、こうなる"という世界で進むもの
ではありません。

そんな中で、過去の信頼できる研究から導かれた、"こうすれば、こうなり
そうだ"というエビデンス(科学的根拠)に基づいて治療を進めていくのが
EBMです。

ただし、あらゆる状況で頼りになるエビデンスが揃っているというわけでは
なく、現実は、"こうすれば、必ず、こうなるとは限らない"世界で、翻弄さ
れがちです。

だったら、いっそのこと、自分たちのやりたいようにやればいいじゃないか
という考えもあるのかもしれません。

でも、いかんせん、治療の目的は妊娠することです。やりたいようにやって
も、あまり妊娠に近づかないやり方であれば意味がありません。

言ってみれば、こうすれば、ほぼ、こうなるという地点から目的地までの間
に迷路のような領域があるわけです。

生命の誕生の神秘と言えばそれまでなのですが、だからと言って、盲目的に
さまようわけにもいきません。

やはり、自分たちの希望や思いをわかってくれている、そんな信頼できるド
クターにサポートしてもらいたいと考えている人は多いと、かねがね、思っ
ていました。

そして、その具体的な方法が春木先生の「エビデンスにはじまり、ナラティ
ブにおわる医療」ということになるのではないかと直感したのです。

そんな経緯でインタビューをお願いし、そして、腑に落ちるお話しをお伺い
することが出来ました。

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さて、私は、この「対話と物語」は、不妊治療だけでなく、赤ちゃん待ち期
間の夫婦の過ごし方を考える場合にも、とっても大切だと思うようになりま
した。

どういうことかと言いますと、こうしなければならないとか、みんなこうし
ているからとか、こうするべきだとか、こうしなさいと言われたからとか、
そのようなことを優先するのではなく、ふたりで話し合いながら、ふたりだ
けのやり方をみつけていくということです。

そして、それが、ふたりだけの物語になっていくというものです。

お子さんを望む女性も、男性も、それにふさわしいカラダをつくることがと
ても大切です。

そして、そのためには、なにをどうすればいいのかについても、これまで多
くの研究報告がなされています。
http://www.akanbou.com/news/cat51/

食生活や生活習慣などを見直す必要があるカップルも少なくないと思います。

ただし、真面目に"妊娠のための"生活を徹底しようとすると、かえって、ス
トレスをため込むことになって、皮肉にも妊娠から遠ざかってしまうことに
もなりかねません。

人間は機械じゃありませんからね。

その一方で、同じことに取り組んでも、そのやり方次第で、得られる効果に
大きな違いが出ることも知られています。

たとえば、ある病院で糖尿病の患者さんを対象に運動と血糖値の低下度との
関係を調べた研究で、室内のウォーキングマシンや自転車こぎで運動するよ
りも、森林浴(自然の中をウォーキング)したほうが圧倒的に血糖値の低下
度が大きかったと言います。

つまり、「健康のため、妊娠するため」にやるより、「気持ちよく、楽しく」
やるほうが効果的だというわけです。

どうやら、妊娠しやすいカラダづくりというのは、ふたりでふたりの生活を
大切にし、楽しみ、充実させる、その結果として、健康な赤ちゃんが育まれ
やすくなるということのようです。

なので、「妊娠するためにはどうすればいいのか」というよりも、「ふたり
で、食べること、カラダを動かすこと、仲良くすることを、いかに目一杯楽
しむか」を、真剣に追求するのがいいように思うのです。

ふたりが主体的に、自分たちの生活をコントロールしていくという感覚がも
てるほど、ストレスに強くなるという研究報告もあります。

ふたりだけの物語をどのように紡いでいくか、100%、おふたり次第です。

ふたりが人生の主役ですからね。

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↓編集長コラムバックナンバー
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/
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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


編集室からのお知らせ________________________________________________

 妊カラセミナー「妊娠を望むカップルのための賢いサプリメント活用術」
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妊カラセミナーのご案内です。

「妊娠を望まれるカップルのための賢いサプリメント活用術」というタイト
ルですが、単なるサプリメントの使い方や製品を紹介するものではありませ
ん。

テーマは"育む力を養う"です。

お子さんを望まれるカップルにとって大切なのは、卵子や精子を"育む力"
で、そのためにはカップルの体内の環境を卵子や精子がすこやかに成長する
のにふさわしいものに整えることだと、私たちは考えています。

卵子や精子、そのものをよくするというアプローチは現実的ではありません。

私たちに出来ることは卵子や精子が健康に成育するための環境をよくしてあ
げることです。植物にたとえると、種、そのものをよくすることは出来ませ
んが、土壌をよくすることで、力強い発芽やその後の成長をサポートするこ
とです。

新しい命がすこやかに成育するにふさわしい環境とはどんな環境なのでしょ
うか?

そもそも、卵子や精子のためにはどんな環境がいいのかなんて、誰にも分か
らなかったのですが、体外受精が一般的になったことで、多くの研究が行わ
れるようになりました。その中で、生活習慣、中でも食生活と体外受精の治
療成績との関係についても多くの臨床試験や疫学調査がなされています。

それらの研究結果をベースにして"私たちが健康な赤ちゃんを迎えるために
何が出来るのか、何が有効なのか"についての私たちが考えたことをお話し
させてもらいたい、そう考えています。

サプリメントについては、妊娠を望まれるカップルのための生活術を皆さん
と一緒に考えたい、そして、その中で、サプリメントもこう使えば有効です
よ、というお話しです。

育む力は、単に妊娠するためだけではありません。妊娠後はお腹の赤ちゃん
がすこやかに成長するためでもあり、出産後の育児のためでもあります。

お気軽にご参加ください。

◎セミナー概要

■開催日程:5月25日(土)・6月1日(土)
※いずれの日程も同じ内容です。
■開催時間:10:30〜12:30
■開催場所:第一村嶋ビル1階Aスタジオ(東京都港区赤坂2-21-2)
※東京メトロ 南北線 「六本木一丁目」駅3番出口 徒歩5分
 東京メトロ 銀座線/南北線 「溜池山王」駅12番出口 徒歩5分
 東京メトロ 千代田線 「赤坂」駅5番出口 徒歩5分

■内  容:セミナー90分・質疑応答30分
■参加費用:1,000円
■定  員:20名
■申込方法:下記の要領でメールにてお申込み下さい。
※タイトルを「セミナー申込」として、下記のアドレス宛お送りください。
 氏名、年齢、電話番号、参加希望日程を記載ください。事務局から参加要
 項とアンケートをお送りします。当日までにアンケートの返信、参加費用
 のお振込をお願いします。
 
※話し手:細川忠宏(妊娠しやすいカラダづくり運営者)
     日本不妊カウンセリング学会不妊カウンセラー
     日本臨床栄養協会サプリメントアドバイザー

※参加申込み、セミナーに関するお問合せは以下のアドレスまで。
info@akanbou.com

お気軽にご参加ください。尚、定員になり次第、締め切らせていただきます。


運営サイト__________________________________________________________

私たちはお子さんを望まれるカップルを応援します。

▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
→「妊娠しやすいカラダづくり」
http://www.akanbou.com/

▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 〜 ふたりで知っておきたいオトコのこと」
http://www.akanbou.com/dansei-funin/

▼医師がサポートするサプリメントセレクトショップ
→「ネイチャーズギフト」
http://www.nature-g.com/

▼ドコモ、au、ソフトバンク公式携帯サイト
→「おしえて!不妊ナビ」
http://funinavi.edia.ne.jp/index.html

▼ツイッター
→「妊娠しやすいカラダづくり」
http://twitter.com/ninkara


編集後記____________________________________________________________

昨日は、3週連続で開催予定の「妊カラセミナー」の1回目でした。ご参加
いただいた方、貴重なお休みにお越しいただきありがとうございました。

久しぶりの「妊カラセミナー」で最も感じたのは、どんな情報を提供するか
ということよりも、情報の取捨選択の方法を提供することのほうが大切なの
ではないかということです。

妊カラセミナーを初めて開催したのは、ほんの数年前なんですが、その頃に
比べても、情報量は格段に増えたということだと、実感しました。

2回目、3回目は、そんなところも大切にしていきたいと思います。

まだまだ、申込み受付中です。
http://www.akanbou.com/info/20130501-3360.html

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.518
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 846部
・まぐまぐ: 4,465部
・合計部数: 5,311部(5月19日現在)
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