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VOL.293 簡単に生活習慣を改善する方法

2009年01月11日

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            妊娠しやすいカラダづくり

    2009/1/11 No.293
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このメールマガジンは、なかなかお子さんが授からないことに悩むカップル
が、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理し
たり、自分たちで答えを出すためのヒントになるような情報を、出来る限り
客観的な視点で、毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。
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こんにちは。

1年のスタートにあたって、
心機一転、生活習慣を改善しようと、
意欲が高まっている方も少なくないでしょうね。

ところが、往々にして、
長続きするのは悪い健康習慣であって、
よい健康習慣は、なかなか、長続きしないというのが、世の常です。

そこで、スムーズ、そして、効率的に、
生活習慣を改善するには、何をどうすればよいのか、
考えてみることにしました。

まずは、モチベーションを高める意味からも、
生活習慣が、いかに妊娠する力に影響するのかについて、
みてみることにしましょう。

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生活習慣と妊娠する力の関係は?
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イギリスの大学に併設する病院で、
2112人の妊娠女性に、
本人とパートナーの生活習慣と、
妊娠するまでに要した期間を調査した結果が、
報告されています(※1)。

パートナーの男性については、
1日15本の喫煙習慣と1週間に20ユニット以上の飲酒、年齢45歳以上、
本人(女性)については、
1日15本以上の喫煙習慣と1日7杯以上のカフェイン飲料、
体重70kg以上、そして、年齢が35歳以上、
これら7つの因子にまったくあてはまらないカップルは、
1年以内に妊娠する確率は83.3%、
2つの因子をみたすカップルでは61.5%に、
そして、4つ以上になると38.4%まで低下したとのこと。

また、4つ以上の因子をみたすカップルは、
因子がゼロのカップルに比べて、
妊娠するまでに7倍の期間かかったと言います。

とにかく、授かるにふさわしい身体をつくるべく、
健康によい生活習慣を心がけることがとても大切なことが、よく分かります。

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"精神論"だけでは戦えない
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さて、いったん習慣化したライフスタイルを改めるのは、
そして、新たなライフスタイルを習慣化するのは、
なかなかに大変なことです。

そのことについて、
私たちは"私は意思が弱いので・・・"と、
単なる精神論で片付けてしまいがちです。

ところが、バランスのよい食習慣にしろ、
運動習慣や早寝早起きにしろ、
わざわざ頑張って取り組まなくても、
すぐに、何か困るというわけではありませんし、
かといって、すぐに効果が実感できるわけでもありません。

さらには、それらの行動は、
いろいろなモノやサービスの行き届いた、
便利で快適な現代生活に逆行する行動であり、
行動を起こさないことへのさまざまな"誘惑"は、
ますます、巧妙に、仕組まれています。

単に"決意する"だけでは、
生活スタイルを変えて、習慣化するには、
まったく不十分だということです。

つまりは、精神論だけで戦える相手ではないということです。

変えようとする、習慣という行動そのものを、
理解する必要がありそうです。

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習慣化とは"快感に支配された行動"
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そもそも、習慣は、どういうものなのでしょう、
そして、なぜ、やめられなくなってしまうのでしょうか?

まず、習慣になるきっかけは、
ある行動の結果、その人にとっての"良いこと"が起こるからでしょうね。

"良いこと"とは、
例えば、何かが手に入ったり、得をしたり、
また、ほめられたり、認められたりすることで、
快感に感じる(ドーパミンの放出)ということだろうと思います。

そして、そのことが、
再度、同じ行動を起こさせ、また、"良いこと"が起こる、
このことが繰り返される度に、心や身体に、定着していくのでしょう。

つまり、自分の行動が、
自分の頭(意志)ではなく、
結果として起こりうる"良いこと"に、
支配されるようになっていくということではないでしょうか。

言ってみれば、
曲芸の後に"餌"を与えられる動物が、
"餌"のために曲芸をするようになるのと同じことです。

結局は、"分かっちゃいるけど"
止められなくなってしまうというわけです。

私たち、人間にはこのようなメカニズムが備わっているようです。

ですから、生活習慣を変えるには、
自分の行動が、何に支配されているのかを客観視する必要があります。

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苦労なしの生活習慣改善法
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それでは、具体的な改善法をまとめてみましょう。

生活習慣を変えるということは、
これまでの"支配から脱却"です。

1)やりやすいもの、やりやすいことからはじめる。

支配する力は、なかなかに強力です。

ですから、いきなり、断ち切るのは無理があります。

ですから、徐々に、取りくみやすいものから、
スタートするに越したことはありません。

例えば、まったく運動習慣のない状態から、
1日1万歩こうとする場合を考えてみましょう。

身体が楽をするということに支配されていますね。

いきなり、早起きして、
1万歩のウォーキングから初めてしまうのは、
最初から三日坊主が確定しているようなものです。

そうではなくて、
これまでの生活パターンを分析し、
もしも、通勤などで歩いているのであれば、
その距離を、徐々に、長くしてみるとか、
交通機関を使っているのを一部使わずに歩いてみるとかです。

2)君子危うきに近寄らず

習慣行動は、"刺激"に誘発される場合が多いようです。

ですから、極力、"刺激"を受けないように工夫します。

例えば、スナック菓子を食べる習慣を断ち切りたい場合、
家にスナック菓子を置かない、
また、スーパーやお店でスナック菓子売り場に近づかないようにします。

もちろん、いきなりではなく、徐々に、実行することが肝心ですが。

3)考え方を変えてみる

これまでは、行動を変えることでしたが、
今度は、考え方を変えることで行動を変えてみるというもの。

生活習慣を改善することのメリットとデメリットを、
改めて、よく考えてみます。

そして、そのことで、ぼんやりと想像していた以上に、
メリットが大きく、デメリットが小さいことが分かるはずです。

そもそも、デメリットが大きくて、
メリットが小さいものであれば、
変える必要なんてない習慣なのです。

これは、動物にはできないことですね。

4)改善したい習慣が身についている人に近づく

行動を変えることにある程度の工夫が必要な一番の理由は、
その結果、得られるメリットをすぐに実感できないからです。

であれば、既に、そのメリットを実感している人に近づき、
その人のマネをするということです。

大きな刺激を受けることは間違いありません。

自分の力だけでなく、
仲間の力を得ることができれば、
習慣を改善すること、そのものを楽しめるようになるでしょう。

いかがでしょうか?

結局、メリットの大きいことをやるわけですから、
初めだけは、いろいろな工夫によって、継続しやすくすれば、
そのうち、メリットを実感できるようになるはずです。

そうなれば、しめたものです。

その快感が、次の行動を促し、
そして、支配するようになるからです。

そうです、習慣化するということですね。

つまり、悪い習慣から、良い習慣にチェンジすることに成功したのです。

プラスの習慣とマイナスの習慣の違いは、
長い目でみれば、とてつもなく大きな結果を、
もたらしてくれるに違いありません。

---[文献]---------------------------------------------------------

※1)Negative lifestyle is associated with a significant reduction
in fecundity (Fertility and Sterility Volume 81 Issue 2 P.384)

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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
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2009年1月9日 妊娠報告
5年間の不妊治療をやめて子供を諦めた2ヵ月後、自然妊娠が判明
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2009010901.html
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2009年1月8日 最新ニュース
年齢別一般不妊治療(人工授精+クロミフェン周期)治療成績 09/1/8
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2009年1月7日 Q&A
病院によって医師やエンブリオロジストの技術は違うものなんでしょうか?
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2008年12月29日 妊娠報告
「もう体外受精しかない」と言われたにもかかわらず、自然妊娠
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2008122901.html
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編 集 後 記
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習慣というのは、ある意味で、恐ろしいものです。

どのような習慣を形成するかで、
日々の行動が決定されるといっても過言ではないと思います。

もしかしたら、性格とされていることも、です。

頭で、こうしたい、こうなりたいと、いくら願うだけでなく、
行動を支配するものを突き止め、変えることなしには、
実現に要する労力がとっても大きくなってしまうように思います。

ご参考になればうれしいです。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.293
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【編 集】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
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