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VOL.288 夫婦というシステム

2008年12月07日

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            妊娠しやすいカラダづくり

    2008/12/7 No.288
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http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関するさまざまな情報を、出来る限り客観的な視点で、
毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。
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こんにちは、細川です。

12月に入って初めての配信です。

毎週土曜日に実施している「ファーティリティレッスン」ですが、
昨日は、恒例の"心の体操"でした。

全員が車座になって座って、
テーマ毎に自分のことを話してもらうのです。

例えば、昨日であれば、

・最近ののマイブーム
・最近あった許せないこと
・最近、あ〜幸せって感じたこと
・自分からみた自分の愛すべきところ
・自分にとって一番大切なものやこと
・自分にとっての幸せのカタチ

こんな感じのことを、順にしゃべるのですが、
子どもの頃、学生時代ならあり得るシチュエーションなんですが、
大人になると、こんな機会は、滅多にないものです。

ですから、共感したり、感心したり、意外に思ったり、
自分の短所(嫌いなところ)は、すぐ出てくるのですが、
長所(好きなところ)は、なかなか、出てこなかったりして、
また、他の人の話しを聞きながら、自分のことがよく分かったりもして、
まさに、"心の体操"になりました。

運動不足になるとよくないのは身体だけではありません。
心も、たまには、体操するとよいみたいですね。

他人の不幸は蜜の味なんていうことわざもありますが、
他人の"ちっちゃな"幸せには癒し効果や伝染効果があるようです。

日常のほんの些細なことに感じる幸せ感って、
自分にも、周囲の人間にも、とても大切なことなのかもしれません。

そんな幸福感に関する興味深い研究報告が、
先週の金曜日にイギリスで発表されています。
http://www.bmj.com/cgi/content/full/337/dec04_2/a2338

これが、とっても面白い内容なんです。

まさに、「幸福感は伝染する」というものです。

アメリカのハーバードとカリフォルニア大学の研究者の報告で、
5000人以上の心臓病に関する疫学調査の被験者を対象に、
約20年にわたって、2、3年に1回、
現在の幸福度についてアンケート調査を実施しています。

そして、アンケートは被験者の家族や友人、そして、そのまた友人と、
50000人以上に実施したといいますから、
相当、大がかりな調査研究です。

その結果、幸福感は伝染することが分かったというのです。

パートナーの幸福は自分が幸福である可能性を8%大きくし、
兄弟の幸福は自分が幸福である可能性を14%、
そして、同様に、隣人の幸福は34%大きくし、
その範囲は、会ったこともない友人の友人の友人までだというのです!

つまり、幸福感とは、自分が、ああした、こうしたということだけでなく、
社会的なつながりによるところも大きいと言えるわけですね。

ところが、職場の同僚からの影響はなかった、
つまり、会社では幸福感は伝染しないというのです。

ここは、衝撃的でさえありました。

さらに、余分なお金は幸福の可能性をやや高くするが、
幸福な友人がいることによる幸福の可能性の高まりには、
はるかに及ばないとのこと。

さまざまなことを示唆してくれる論文です。

幸福感というのは、
家族や友人関係などの社会的なつながりを伝わっていくけれど、
会社内の人間関係にはそれはないというのは、
いささか、ショッキングではありますが、
これまでの会社組織では当然と言えば当然かもしれません。

家庭やコミュニティの目的は人間的な喜びの追求であり、
悲しいかな、現時点では、
会社の目的はそのようにはなっていないようです。

生物学的な見地で言えば、二十歳そこそこで結婚して、
お子さんを設けるのがベストであることは言うまでもないことです。

会社を中心として成立している社会経済システムでは、
利益を上げるための効率を第一としています。

妊娠しやすいカラダづくり的見地から言いますと、
社会経済システムを優先してきた結果、
お子さんを望んでから授かるまでに長い時間待たされることになった、
これが、社会学的な不妊症の一番の原因と言えるかもしれません。

どちらのシステムを優先すべきとか、
どちらが、いいとか悪いという問題ではなく、
これからは、夫婦というシステムを、
最優先することが最も大切なことのように思えてなりません。

夫婦というシステムとは、
もちろん、人間としての喜びを追及するためのシステムです。

さて、夫婦のシステムに関連してですが、話しは変わります。

イグノーベル賞って、ご存じでしょうか?
http://improbable.com/

一見、ふざけているようで、笑えるけれども、
科学的には理にかなった研究を称える研究に授けられる賞なのですが、
今年の経済学賞には、
アメリカのニューメキシコ大学の研究チームに授与されました。

どんな研究かと言いますと、
プロのストリッパーの排卵周期が、
チップの収入に影響を与えることを発見したというのです。

排卵期、つまり、妊娠しやすい時期ほど、
たくさんのチップを稼ぐことを確かめたというのです!

なぜそうなるのかは分からないが、
そのような相関関係が確認されたとのこと。

これも驚きましたし、感動的でさえあります。

女性は排卵時期になると、
男性を魅了するとの研究報告は少なくありません。

それが、フェロモンといわれるものなのか、
それとも匂いに類するものなのかは定かではありません。

夫婦生活のタイミングって、
基礎体温や検査薬とにらめっこして、
なんやかんやと頭で考えるよりも、
お互いの盛り上がりにまかせるのが、実は、一番、
そして、そのほう、妊娠の確率が高くなるに違いないということ。

もっというと、そのほうが、身体も心も喜ぶに決まってます。


また、なかなか授からないと、
身体がなまけているように非難してしまいがちですが、
それは、私たちには、結果しか見えないだけのことで、
実は、気持ち以上に、身体は妊娠を成立させるために、
人知れず、けな気に頑張っているのです。

昨日読み終えた本、
「セックスと科学のイケない関係」(NHK出版)に、
以下のように書かれています。

---[引用ここから]---------------------------------------------------

性ホルモンは子宮の収縮の向きを司るだけでなく、
そのとき卵子があるほうの卵管だけを膨張させ、
少しでも多くの精液がそちら側に行きつくようにはからうことまでする。

---[引用ここまで]---------------------------------------------------


すべての生活の局面で、
二人のココロやカラダが喜ぶことを追及する、

夫婦というシステムを強化し、それを最優先することが、
結果として、生殖機能も、最も活発になるように思えてなりません。

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            今 週 の 更 新 情 報
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2008年12月5日 最新ニュース
人工授精の治療成績に影響を及ぼす要因
http://www.akanbou.com/news/news.2008120501.html
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2008年12月4日 Q&A
顕微授精で受精させて、元気な子どもが出来てくれるものでしょうか?
http://www.akanbou.com/qa/qa.2008120401.html
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2008年12月3日 最新ニュース
喫煙は体外受精時の子宮外妊娠の再発リスクを高める
http://www.akanbou.com/news/news.2008120301.html
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2008年12月2日 Q&A
妊娠しやすい夫婦生活のタイミングと頻度について
http://www.akanbou.com/qa/qa.2008120201.html
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            今 週 の ニ ュ ー ス
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株式会社パートナーズからのお知らせです。
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★2009年1月からのファーティリティレッスンについて

2009年1月からのファーティリティレッスンについて、
多くのお問い合わせをいただき、誠にありがとうございます。

私たちは、これまでの3年間、
毎週土曜日に実施してきたレッスンの経験を活かし、
2009年より、プログラムの内容を一新する予定です。

現在、準備を進めています。

12月11日の木曜日に決定、次号の妊カラで発表できる予定です。

今、しばらくお待ちくださいませ。

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 問題解決型サプリメントセレクトショップ「ネイチャーズギフト」から
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私たちはサプリメントについてのご相談、販売にも従事しています。
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妊娠前のサプリメントの理想形「ベイビー&ミーシリーズ」

▼ベイビー&ミーシリーズ(ベーシックサプリメント)

◎マルチビタミンミネラルフォーベイビー&ミー
http://www.nature-g.com/shohin/naturesgift/multi_v_m.html

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マルチビタミンミネラルフォーベイビー&ミーか、Bコンプレックスフォー
ベイビー&ミーのいずれかをお選びください。

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という方は、Bコンプレックスフォーベイビー&ミーで十分です。

好き嫌いや外食等、食生活の偏りを自覚されていらっしゃる方、もしくは、
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ください。

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↓効果的な利用のための3つの原則と使い方
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編 集 後 記
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2009年からのファーティリティレッスンは、
これまでのプログラムをすべてリニューアルします。

たくさんの方々のご協力のもとに、現在、準備を進めています。

一言で言いますと、より妊孕性を高めるためのプログラムになります。

また、毎週、それぞれのテーマ毎のセミナーも実施します。
さらには、遠方の方々にもご利用いただくシステムを検討中です。

2009年のテーマは、「オンリーワンの環境づくり」です。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.288
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・自社配信: 293部
・まぐまぐ:5,685部
・合計部数:5,978部(12月7日現在)
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http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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【編 集】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)  
【サイト】 http://www.akanbou.com
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