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VOL.113 夏こそ、冷えにご用心!

2005年07月16日

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           妊娠しやすいカラダづくり 
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 2005/7/16 #113 
━不妊に悩むカップルを応援します!━━━━━━━━━━━━━━━━━                
http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関する様々な情報を、出来る限り客観的な視点で提供します。
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みなさん、こんにちは。
いつもお読み下さってありがとうございます。

毎日、暑い日が続きます。
九州の南部では梅雨が明けたようですね。

全国的にもこの1週間ほどで梅雨が明け、
本格的な夏の到来となるわけですが、
夏の暑いが厳しくなればなるほど、
冷え症に悩む女性が増えることはご存知でしょうか?

女性のカラダ、特に、生殖器官にとって、
"冷え"は、大敵です。

そして、その原因は、クーラーの誤った使い方による、
「自律神経失調症」であると言われています。

そこで、今週は、妊カラウィークリースペシャル、
「夏の冷え性にご用心!」をお送りします。

それでは、今週の更新情報です。

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            ★今週の更新情報★
  http://www.akanbou.com
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2005年7月15日 Q&A
周期が人より短かめで心配です
http://www.akanbou.com/qa/qa.dr.tatsumi-005.html
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2005年7月13日 妊娠報告
最先端の医療と身体づくりで
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2005071301.html
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上記の記事についてのご質問等は、下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com


━<コラム>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

       「不妊治療のいい病院」について考える

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週刊朝日の最新号(7/22号)では、
全国「不妊治療のいい病院」というタイトルで、
"医師や患者の意見をもとに探った「いい病院」"を探す目安として、
東日本の125施設の人工授精、体外受精の実施件数や初診患者数、
カウンセリングの有無、出産対応等を公開しています。
http://opendoors.asahi.com/data/detail/6817.shtml
次号(7/19発売)では、西日本の施設のデータが掲載される予定です。

不妊治療を受ける際の最大の悩みの一つは、
いったい、どの病院がよいの?、だと思います。

アメリカやイギリスでは、
不妊治療を実施する全ての施設の治療毎の年間の実施数や年齢別妊娠率等が、
公的機関によって、完璧に公開されています。

それにくらべると、日本の行政は、
どうも、不妊患者の側に立った視点が乏しいようで、
その環境整備は、全く、遅れていると言わざるを得ません。
公的機関から公表されている数字は、
登録されている不妊治療施設全体の数字のみです。
http://www.jsog.or.jp/kaiin/html/Rinri/Rinri_report5701.pdf

そうは言っても、不妊の悩みは現在進行形なわけですから、
そんな、日本の行政の姿勢に愚痴をこぼしていても仕方のないこと。
使える情報を、自分たちなりの"眼"でもってチェックし、
活用していくしかありません!!

そういう観点から言えば、
今回の週刊朝日の特集は"使える情報"だと思います。

この特集の最大の目玉は、
不妊治療施設の年間のそれぞれの治療実施件数や初診患者数を、
比較可能なデータとして公開していることです。

それぞれの治療の1年間の実施件数は、
クリニックを選ぶ際の有効な目安の一つになり得ます。

なぜなら、やはり、件数の多さ=経験の豊富さ=技術の高さ
という図式が成り立つからです。

記事中にも、体外受精の場合、1日に1件以上は実施していないと、
医師の感覚や技術の維持が難しいことから、
年間300件以上が目安になるという見解を紹介しています。

そして、初診患者数は、
そのまま、その施設の"人気度"ととらえることが出来ます。

このように、それぞれのクリニックの高度な不妊治療技術や評判を、
ある程度は推し量ることが出来るのではないでしょうか。

もう一つ、注目すべきポイントがあります。

それは、初診患者数と人工授精、体外受精の実施数の割合です。

高度な治療にステップアップする際の基準の施設毎の"甘さ"が、
ある程度は、分かるのではということです。

日本産科婦人科学会の会告の「体外受精・胚移植」に関する見解では、
「体外受精は、それ以外の医療行為によっては、
妊娠成立の見込みがないと判断されるものを対象とする」としています。

要するに、一般の不妊治療(人工授精まで)から、
体外受精や顕微授精のような高度な治療へ、
"安易な"ステップアップを戒めているのです。

それほどに、高度な治療は、
それまでの一般の不妊治療に比べて、
カラダに大きな負担をかけ、リスクのレベルも高くなるのです。
また、経済的な負担も半端なものではありません。

体外受精を受ける人の数が増えてたからと言って、
それらのリスクが、決して、ゼロになったり、
低下したことにはなりません。
皆で受ければ、怖くない、なんてことは有り得ないのです。

このようなことを踏まえた上で、数字をチェックしてみましょう。

例えば、北海道のKレディースクリニックでは、
初診患者数が、887人に対して、
人工授精の実施数が、2020人、体外受精が、1218人です。

茨城県のI産婦人科では、
初診患者数が、700人に対して、
人工授精の実施数が、603人、体外受精が、167人です。

極端なところでは、
東京のKレディスクリニックでは、
初診患者数が、3275人に対して、
人工授精の実施数が、121人、体外受精が、6977人です。

愛知県のSウィメンズクリニックでは、
初診患者数が、741人に対して、
人工授精の実施数が、429人、体外受精が、180人です。

いかがでしょうか?

高度な治療へステップアップする"判断"基準には、
クリニックや医師によって、かなりの開きがあることが、一目瞭然です。

これ、とっても大切だと思います。

なぜなら、誰だって、早く妊娠したいのは山々です。
ただし、出来るだけ、自然な方法で、
要するに、カラダに負担のかからない、コストの低い治療で、
妊娠したいというのもまた、人情というか、切実な事情でもあります。

ただし、もう、体外受精や顕微授精などの、
高度な不妊治療でしか妊娠出来ないことが分かっていて、
その治療を受ける施設をさがしているカップルにとっては、
どんな施設が相応しいのか、言わずもがな、ですね。

施設側が、得意とするもの、或いは、提供しようとするものと、
患者側が、求めるものがずれていれば、ある意味、"悲劇"です。

いかがでしょうか?

あなたにとっての、不妊治療の"いい病院"とは、どんな病院でしょうか。


━<妊カラウィークリースペシャル>━━━━━━━━━━━━━━━━━

         "妊カラ"ウィークリー【11】

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"妊カラ"ウィークリーです。

いよいよ、本格的な夏の到来です。

そして、意外や意外!
夏こそ、カラダが最も冷えやすい季節なのです。

"冷え"は、妊娠の大敵です。
今年の夏は、バッチリと対策を講じたいものです。

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        夏 こ そ 、冷 え に ご 用 心 !

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夏の冷えの原因は、ズバリ、"冷房"です。

★夏に冷えるのは?

・肌の露出 冷房に薄着では冷えるのも当然。
・温度差 屋外と室内・車内を行き来することで体温調節機能がマヒ。
・運動不足 暑いから動くことが億劫になって筋肉からの発熱減。

このような状態に、
長時間のデスクワーク、冷たいものを飲んだり、食べたりすることで、
カラダを徹底して冷やしてしまいます。

★冷え+自律神経の狂い

夏の冷えが妊娠に大敵なのは、
冷房でカラダを冷やしてしまうことに加えて、
外気と屋内の温度差が激しいことから、
体温を一定に保とうとする自律神経に狂いが生じ、
ホルモンバランスを崩したり、
血行不良を始めとする様々な体調不良を引き起こすからです。

★夏の冷え対策

■エアコンから自己防衛する術

自宅であれば、温度を高めに設定したり出来ますが、
会社や交通機関の車内では自分で防衛するしかありません。

まずは、常識的には、ひざかけをかけたり、
カーディガン等の上着、サポーターや靴下を着用しましょう。

そして、ふくらはぎや二の腕をサポ−タ−などで暖めます。

これは。ふくらはぎは筋肉が少なく、面積が広いところなので、
血液を冷やし、ここが冷えて血管が収縮すると、
足先への血流が少なくなります。
また、半袖の二の腕も同様の理屈です。

さらに、決定打は、"はらまき"です。

私たち、人間の身体は、大切な内臓を守るため、
冷えると血液をお腹に集めようとし、
手足に流れる血液をセーブするようになります。

ですから、末端をいくら暖めても、
お腹が冷えたままだと、手足への血流量が少なくなるため、
なかなか温まらないのです。

特に、寝冷え対策も、はらまき、に尽きます。

■運動する

まあ、これは、夏だけに限ったことではないのですが、
特に、前述の通り、夏は、暑さで身体を動かすのが億劫になるため、
意外に他の季節よりも運動不足に陥りやすいかもしれません。

比較的涼しい早朝の散歩や室内でのストレッチ等がお勧めです。

■生活リズムをよくする

ただでさえ、体温調節機能に負荷がかかって、
自律神経が狂いがちなところに、
睡眠時間や食事等でリズムがずれてしまうと、
自律神経のバランスはより悪化してしまいます。

規則正しい生活を心掛けましょう。

■ぬるめのお湯にゆっくりとつかる

夏は、ついつい、シャワーで済ましがちです。

ところが、シャワーでは汗は流せますが、
身体は温まりません。

ぬるめのお湯にゆっくりとつかりましょう。

身体の芯まで温めることで、
血行を良くすることで、
体内の老廃物の排出が促進されます。

入浴は、自律神経のリセットに最適です。

■身体を温めるものを食べる

夏の飲食で最悪なのは、
暑さで食欲が低下するうえに、
清涼飲料水やビールなどの冷たい飲み物を飲み過ぎて、
身体を冷やすだけでなしに、
胃液を薄めて消化を悪化させて、
腸からの栄養素の吸収効率を落とすことです。

消化のよい、身体を内側から温めてくれる食べ物を、
とるように心掛けましょう。

・しょうが、ねぎ、にんにく、にら、かぼちゃ、人参、ピーマン、
 唐辛子、みょうが等です。

逆に身体を冷やし、血行を悪くする食べ物は、

・合成甘味料、食品添加物、砂糖、スナック菓子、チョコレート、
 精製油等です。それと、タバコ、です。

■冷え対策サプリメント

ビタミンEやマカ、フランス海岸松樹皮エキス等です。
http://www.akanbou.com/5step/step3/supplementguide.htm#4

とにかく、冷房対策がポイントです。

また、会社勤めをしていない方で、
主に自宅のいる場合でも、
クーラーの設定温度を低くし過ぎないように注意しましょう。

夏こそ、冷えにご用心!です。


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■編集後記 
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不妊治療にいい病院とは?
ある程度、人によって、カップルによって、少しずつ違うかもしれません。

ですから、患者側が比較検討しやすいような、
そんな情報が、これからもますます求められるようになるでしょう。

私見を述べさせて頂きますと、
やはり、それぞれのカップルにとって、
必要最小限の治療によって妊娠することを第一とする方針が、
大切なように思います。

よく、患者さんに相応しい治療で、というクリニックの方針を目にしますが、
"相応しい"治療とは、何をもって相応しいとするのかを、
明確にする必要があると思います。

それほどに、不妊治療は、不妊原因がよく分からないことから、
余計な治療を施してしまいかねない医療だと言えるのかもしれません。

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妊娠しやすいカラダづくり No.113
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【発 行】 株式会社ライフケアマネジメント内
      [妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【発行責任者】細川忠宏(不妊カウンセリング学会所属)
【編 集】 酒井奈緒
【監 修】  荻田浩司(内科医・医学博士)
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