これで最後と思いながら臨んだ6回目の顕微授精で

10.01.22

お名前  るなさん 性別  女性 年齢  34歳 結婚歴  9年3ヶ月
不妊期間 5年3ヶ月 不妊治療期間 4年6ヶ月

妊娠に至った治療内容

タイミング療法

誘発剤を使ってのタイミング療法

人工授精5回

顕微授精6回目

妊娠に至った経緯

主人の精子奇形で自然妊娠率が低いことがわかってから、本当に長い間不妊に悩みました。
妊娠率を上げる為、誘発剤の注射を受けてからタイミング療法を繰り返しましたが妊娠せず、人工授精でも妊娠できずに毎月泣いていました。
顕微授精にステップアップしましたが、私の卵巣が腫れやすいため採卵でも数個の卵子しかとれず、妊娠できない度に繰り返し採卵をするしかありませんでした。
仕事を続けられなくなり、5回目の顕微授精の際に退職し、「もう精神的にも金銭的にも限界。これで最後。」と思いながら臨んだ6回目の顕微授精でやっと妊娠できました。

妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと

大好きなお酒をへらしました。
ストレスがたまるので、不妊治療には関係ない期間だけ飲み過ぎない程度に飲んでいました。
運動したいけど、外に出ると子供を見ることになりつらいので、家の中でビリーズブートキャンプをやっていました。

でも、私にとっては一番「お灸」がよかったように思います。
家で手軽にできるしい草の香りでリラックスできました。

不妊改善中の方へひと言

私は不妊期間が長かったので、色々なこと、物に手を出しました。

整体に漢方、ヨガに、長風呂に、ハーブティーから毎日の長時間のお散歩、富士登山してご来光に拝んだり、食事もすごく気をつけていたし、胚移植の際は前日から病院の近くのホテルに泊り込み、その後一週間はホテルで過ごしたり。

じっとしていないと赤ちゃんが着床しづらいんじゃないか・・と考えてしまって。

でも、実際に妊娠できたのは、もうあきらめ半分、どうせまたダメだ・・と思って、ホテル泊まりもせずに、移植後電車でゴトンゴトン1時間近くも揺られて自宅に帰った回の移植でした。一番お金をかけずに、普段通りの生活のまま取り組んだ治療の時です。

何が効くとか、どうすればいい、とか答えがないのが本当に辛い不妊治療です。

仕事も続けられなくなったり、友人たちの妊娠報告に涙したり、そんな自分が嫌になったり。毎日毎日ネットで不妊について検索したり、頭の中が子供のことだけになってしまったりもしますよね。妊娠報告を読んでも「この人は妊娠できたから何でも言える」とか思ってしまったり。

でも、出産をへて思うのは、こういった不妊の期間を経験したから、子供のことだけじゃなく色々なことに目を向けることができるようになりました。
病気の人とか体の不自由な人とか、自分が今まで気持ちを理解することができなかった人たちのことも、気持ちを深く思いやることができるようになりました。

そういった面で、いいこともあります。

それに、不妊の状態でも夫婦でいられる、ということは、夫婦の絆が強いのだと思います。
そういった夫婦の下に生まれてくる子は、きっと幸せになるはず。

なぜ自分だけがこんな目に・・と考えずに、どうか、がんばってください。

その他、ご自由に

ストレス発散に、私はヘッドホンをして、好きな音楽を聴きながら部屋中を歩き回っていました。
お金がかからず、すっきりして、いいストレス発散法です。

編集室より

おめでとうございます!

答えというのは、 それぞれの夫婦、そして、その時々によって、違うものなんですね。
また、長く赤ちゃんを待つということは、いい面もある・・・。

貴重な経験を投稿いただきありがとうございました。

ありがとうございました。