これが最後と決めていた3度めの体外受精で

06.09.16

お名前  あず さん 性別  女性 年齢  30歳 結婚歴  5年1ヶ月
不妊期間 4年3ヶ月 不妊治療期間 1年7ヶ月

妊娠に至った治療内容

体外受精
3度目の体外受精でした。
卵はもう2個しか残っていなかった為、2個とも戻しました。
卵管閉塞による不妊なので胚盤胞での移植を望みましたが、卵の様子を見て8分割で戻しました。

妊娠に至った経緯

過去に卵巣のう腫により右側の卵巣の一部を切除、またその数年後、子宮外妊娠により左側の卵管を切除。
去年の2月に卵管造影検査を行ったところ、右側の卵管も完全に閉塞しており、「自然妊娠は難しいだろう」と言われました。
それでも諦めきれず、通水検査を数回行いましたが、詰まりがひどかった為に改善されず。
医師より、「体外受精にステップアップしてみてはどうか」と提案を受け、迷うことなくお願いしました。
1度目の移植は採卵4日後で、8分割のG1の卵を2個戻しましたが、妊娠せず。
2度目の移植では、胚盤胞まで育てたものを3個移植しましたが、これでも妊娠せず。
残った2個の卵はグレードも3だったし、移植の時点でやっと頑張って8分割。
採卵した卵の中で、グレードも悪く、分割も遅いものでした。
それが着床してくれ、今私のお腹の中にいます。

妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと

移植までの間は、毎日15分程軽い運動をしました。
腹筋、スクワット、腕立て伏せ、ストレッチなどです。
また、踵にある生殖器のツボを毎日押していました(移植まで)。
摂取していたサプリメントは、葉酸とマルチビタミン。
食事は野菜と魚中心を心がけました。

不妊改善中の方へひと言

不妊治療中、友達がどんどん妊娠して出産していきました。
嬉しい反面、自分が女じゃないような感覚に陥り、何度となく涙しました。
主人に八つ当たりしたことも何度もあります。
でも、こんな私でも妊娠できました。
あきらめた時、神様がこちらを向いてくれました。
あまり力まず、考えすぎず、自然体でいられたらいいと思います。
不妊で悩んでいる方全員のもとに、赤ちゃんがやってきますように・・・。

その他、ご自由に

私たち夫婦は、今回の移植で不妊治療をやめようと考えていました。
今回妊娠できなかったら、二人で生きていこう、と。
前々からそのような話は何度となくしてきましたが、今回はその決心が固まったところでの移植、妊娠でした。
その変なあきらめが、妊娠につながったのではないかと思っています。
妊娠できなかった過去2回の移植では、いつもガチガチに緊張して固まっていました。
先生から、「力を抜いてね~」と言われる程に。
移植後も、いつもいつもお腹のことを気にして安静にしていましたし、少しの体調変化にも過剰に反応していました。
でも、今回の移植の際は、看護婦さんと笑いながらおしゃべりしていました。
そして先生から、「今から戻すよ」と言われた瞬間から、主人のことをずっと考えていました。
結婚式のこと、旅行したこと、楽しかった思い出などなど。
移植前の消毒も、子宮をつまむ瞬間も、痛くていつもはかなりネガティブな気持ちで処置を受けていたのですが、今回は安らかな気持ちでリラックスしながら受けることができました。
移植後は、とにかく好きなことをして過ごしました。
友達とご飯を食べに行ったり、映画を見に行ったり。
自転車にも乗りましたし、朝遅刻しそうになって駅まで思いっきり走ったこともあります。
今回は、判定日までお腹のことを気にすることはほとんどありませんでした。
やはり、あまり考えすぎずに自然体でいること。
これが大事なのだと改めて思いました。

編集室より

おめでとうございます!

“あまり考えすぎずに自然体でいること”の大切さがよく分かりました。

具体的には、移植時には、ご主人のことやこれまでの楽しかったことを思い出すこと、移植後は、移植したことさせ忘れるくらい普通に過ごすことは、考えてみれば、当たり前なことなのかもしれませんが、実際は、その正反対になっていることが多いようですね。

体外受精に臨まれる多くの方々の参考と励みになったのではないでしょうか。

貴重な経験を投稿頂きありがとうございました!