ステップアップを肯定的にとらえてもいいんじゃないかと思います

06.04.13

お名前  ちこさん 性別  女性 年齢  37歳 結婚歴  5年8ヶ月
不妊期間 5年2ヶ月 不妊治療期間 2年1ヶ月

妊娠に至った治療内容

腹腔鏡手術(内膜症)
タイミング+クロミッド+HMG 5回
人工授精+クロミッド+HMG+HCG 4回
体外顕微授精+HMG+HCG+黄体ホルモン 1回

妊娠に至った経緯

最初に不妊専門医を訪ねてからは2年経ちましたが、手術・旅行・夫の出張などがあり、正味1年ぐらいの不妊治療だったと思います。

初期の検査でひどい子宮内膜症があることが分かり、2度の腹腔鏡手術をしました。その後、当たり前だと思っていた生理痛が全く無くなり、驚きました。これで妊娠するかも、と期待は高まり、タイミング指導を受けながら、マカ、亜麻仁油、パインバーグなどもしばらく摂取してみましたが、妊娠にはいたりませんでした。

そして、2年近くたって臨んだ体外受精で、自然のままでは受精しにくいことが分かり、顕微授精になりました。「だから、なかなか妊娠しなかったのかな」と、妙に納得が行き、かえって気分が楽になりました。
そして、とても質の良い受精卵が出来たものの、卵巣過剰刺激症候群になり、同じ周期で受精卵を戻すことは出来ず、凍結することに。
胚移植までのまでの間に出来るだけのことを、と思い、細川さんにもご相談した結果、パインバーグとマルチビタミンミネラルを摂取しました。
運動もそれまでより、もう少し真面目にやりました。
(でも、「今は卵子も体の中に無いんだから」と、控えていたお酒やサウナも楽しんでしまいました。)

1月半後に、受精胚を二つ戻し、一つが着床、妊娠にいたりました。

妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと

ずっとシャワーだけで済ましていたけれど、1年ぐらい前から湯船に浸かるようにした。
海外暮らしのため思うように食材が手に入らないが、豆腐を手作りするなど、出来る範囲で体に良い食事を心がけた。
カフェインの入った飲み物は、一日紅茶一杯程度にするようにした。
ローズヒップティー、ルイボスティーを常飲した。
一日20-30分程度、散歩・ストレッチ・家の中を歩き回るなどした。

不妊改善中の方へひと言

「カラダ作りが基本」ということに私も全く異論は無く、食事・運動・ストレス解消などで、妊娠にいたる可能性は大きいと思います。
一方、今は本当にいろんな高度治療のオプションがあり、自然妊娠が駄目でも、人工授精があり、それが駄目でも体外受精が、顕微授精がある、とステップアップを肯定的に考えていっても良いんじゃないかと思います。
まだまだ先はあるんだと…。私は、そう思っていました。

それから海外に住んでいると、「妊カラ」で薦められている食べ物なども手に入りにくくで、「あー、日本はいいなあ」なんて思ってしまうこともありますよね。
私は、 アメリカのドクターが書いた本の中にある食事方法も参考にしました。
私はアメリカ在住ではないですが、割と手に入りやすい食材が中心なので、参考にしやすかったです
(ただし、量はこんなに食べたら太りそう、という量なので、制限しましたけれど 。)

その他、ご自由に

私が通っていた病院では、体外受精治療には、精神面サポートのようなものが付いていました。
これが、とても良かったです。
その周期に体外受精を受けるカップル全部を対象にしたセミナーのようなものと、カップルごとの個別カウンセリング、女性だけが対象のリラックス講座の三本立てでした。
最初のセミナーでは精神科医、カウンセラーの先生が、スライドを使いながら、「不妊治療をしているとこんな悩みがありますよね」、「こういう時にはこうしてみましょう」みたいなお話をしてくださったのですが、一言一言が胸に染み、私は人前にも関わらず、おそらく治療を始めてから初めての涙を流してしまいました。
あまりストレスは溜めていないつもりだったんですが、やっぱり何かが溜まっていたのでしょう。
そのセミナーで、知らず知らず、夫を責める・傷つける発言をしていたことにも気付かされました。

個別カウンセリングでは、先生の質問を通して、夫婦のお互いの気持ちがより良く理解できるようになりました。
私達は、どちらかというと仲の良い夫婦で、会話も多い方ですが、質問されないと、言おうとは思わない・尋ねようと思わないこともあるものですね。
私達に合った、適切なアドバイスも頂き、とても気分が軽くなりました。

これらのセミナー・カウンセリングの後は、夫も前よりも自分の気持ちを素直に表現するようになり、
今後の二人・治療について、じっくり話し合うことが出来ました。
幸い直後に妊娠することが出来ましたが、もし、治療が続いていたとしても、まだまだもうちょっと頑張るぞー、という気分だったと思います。

編集室より

おめでとうございます!

海外にお住まいでいろいろご苦労もあったかと思いますが、まだまだ先があるというふうに、常に前向きな姿勢がとても伝わってきます。
多くの方々に励みとなるではと思いました。

詳しく報告頂き、本当にありがとうございました。