先が見えないトンネルの中でこそ見えてくるものがあるはず

05.12.13

お名前  はるふみ さん 性別  女性 年齢  35歳 結婚歴  7年2ヶ月
不妊期間 7年2ヶ月 不妊治療期間 4年0ヶ月

妊娠に至った治療内容

人工授精ー6回
体外受精ー1回
凍結融解胚移植ー1回

妊娠に至った経緯

思春期の無理なダイエットの経験と子宮内膜症と基礎体温の高温期が8日以下であった為、自分は妊娠しにくい体質だと言う自覚は最初からあった。が、結婚当初仕事に 追われていた為、病院に通うことはままならず、夫の転勤を期に仕事をやめ治療に専念する。

・タイミング療法ー1年半
・人工授精(AIH)ー6回
   夫の精子検査で、量、運動率、奇形率全て悪かった。この間、病院通いを半年スパンで2回さぼる。
・体外受精(IVF)ー1回
   2個移植した胚のグレードは1と2の良質で、子宮内の状態も極めて良好にもかかわらず結果は陰性
・凍結融解胚移植ー1回
   2個移植した胚のグレードは3とあまり良くなかったが、そのうちの1つが着床し、現在妊娠に至る

妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと

夫は風邪をひいたのを期に禁煙したところ、薄くなりかけていた頭髪が生えてきた上、に精子検査の結果がよくなりました。

また私自身に関しては、上記の『妊娠にいたった経緯』でも書いている様に、半年程、突発的に病院通いをさぼっていました。

今までの固定概念、例えば、たくさん勉強すれば成績は上がるし、人より頑張って働けばお金が手に入る、という様な、分かり易い常識が通じない出口の見えないトンネルに入った様で、努力しているつもりなのに結果が出ない事に苛立ち通院拒否になってしまい、この不満を親しい人に話しても、「病院変えたら」ー(先生が悪いわけじゃないのは自分で分かってる)、「そんな苦しい思いしてまで子供欲しの?」ー(欲しいから苦しいの)とか、人は私の事を思って悩みを聞き、アドバイスをしてくれるのですが、苦しみが軽減することはありませんでした。

そんなある日、詩や文章を感情豊かに声で表す「朗読」に出会いました。
そこで心を込めていろんな言葉を口にすると、忘れかけていた楽しい事を思い出したり、時には感情が高ぶって、朗読しながら泣いてしまう事もありました。
でも、その後はスッキリと心の澱が取れていくようで、朗読を始めてから、病院通いは今の私のやるべき事、と割り切って考える事が出来、苦痛に感じなくなりました。

その後、初めての体外受精に挑みましたが期待していたものの結果に至らず、すぐに、こちらの細川さんにメールで相談しアドバイスを受け、パインバーク25のサプリメントを取り寄せ、2ヶ月後の凍結胚移植まで、摂取し続けました。

また、初めての体外受精では、移植後大事を取って、寝ているか椅子に座っているかのどちらかで、あまり体を動かさず、習っていた太極拳も休んでいました。
この事も、結果の大きな要因だと反省しています。

なので、凍結胚移植後は、家にいる時も軽くストレッチをしたりして、無理しない程度に普通に体を動かしていました。

また、ある本の出会いも、私の不妊生活を勇気づけてくれました。
「極楽〃お不妊〃物語」著者:柿川鮎子
少しドキッとする題名ですが、読んで笑えてそして涙する不妊関係の本は、なかなかないと思います。

不妊改善中の方へひと言

先の見えないトンネルの中で、自己を確立し、精神力を保つのは難しい事です。
でも、そんな中でこそ見えてくるものもあるはずと、信じて欲しいです。

不妊中だと思わずに、今はお母さんになる為の体の準備期間と思ってください。
私も以前、毎月決まって来る月経にうんざりもしましたが、体の汚いものが出て浄化 されている、よし、これで体がリセットされているんだと思い直し、積極的に体に良い物の選んで食べたり、運動したりしていました。

編集室より

おめでとうございます!

はるふみさんには、メールマガジンの発刊当初から、事あるごとに、メールマガジンの内容に関してのご意見や感想を頂いておりまして、これまで、私たちのほうこそが、励まされてきたように思います。
ありがとうございました。

不妊を経験して、初めて見えてくるものがある、不妊期間=お母さんになるための体の準備期間等、大勢の方々の励みになったのではないでしょうか。

ご報告、本当にありがとうございました!