卵管造影後、気持ちの変化もあって

04.10.14

お名前  H・Iさん 性別  女性 年齢  35歳 結婚歴  9年2ヶ月
不妊期間 不妊治療期間 1年

妊娠に至った治療内容

卵管造影の際(今年4月)すごく痛くて、 少しつまり気味と言われたので、この検査がよかったのかも知れません。

妊娠に至った経緯

子供が欲しいと思ったのは2年前で、その頃から基礎体温を付け始め、それから、周期が40~45日と長く不順であることを認識しました。
タイミングを合わせて、と思っていましたが、排卵日が自分でもはっきりとは分からなかったので、去年の9月に思いきって病院に通い始めました。
その頃は凄くあせっていて、排卵日近くになると、 2、3日おきに通って排卵日を確認していました。ですが、なかなか都合よく、 排卵日にタイミングを合わせられなかったりして、そのせいでイライラすることもあり、 旦那様にも負担をかけているようで、諦めかけていました。

また、卵管造影をした4月頃から仕事が忙しくなり、子供についてもあまり考える余裕がなくなりました。
7月には念願の海外出張にも行き、子供がいなくても旦那様と充実した毎日を過ごせるかな、とあまり排卵日のことを考えなくなった頃、妊娠がわかりました。

やはり生理は不順で、病院にも通っていなかったので、排卵日がいつかわからない状況だったので本当に驚きました。海外出張で2Kgも太って、 そのまま戻らなかったことが功を奏したのかもしれません。 
出張の次の排卵で妊娠したんです。  

妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと

よく言われることですが、”子供がいなくても楽しい人生が送れそう”と 思ってリラックスしていたことが、よかったような気がします。

あと、通院当初はかなりナーバスになっていて、すぐに体外受精を!などとせっかちに考えていたのですが、旦那様が、2人だけでも楽しいよ、と言ってくれたことで、子供を産むのも、たくさんある選択肢の中の一つ、 と思えたことがよかったのだと思います。

そうは言っても、実際私も、"欲しい欲しい”と頑張っていた頃は、そんなこと言われても、どうやってリラックスしていいのかが分からず、結局妊娠した人はなんとでも言える、と素直に聞けなかったので、 難しいのかもしれません。

あと、子供が欲しいと思ってから、自分の好きなことを始めました。
独学でフランス語を勉強していたのですが、 去年から大学の公開講座を受講しています。
フルタイムの仕事をしながらの通学は大変ですが、大学でのいろんな出会いもあり、充実した時間を過ごしています。だから、子供ができなければこの充実した生活を続けられるわけで、子供ができなくても楽しい、という状況を自分で作りました。
来年の5月に出産予定なので、3年生にはなれませんが、これは幸せな休学で、 どちらにしても、私は幸せだと思える結果を準備しておいたんです。  

不妊改善中の方へひと言

上述したように、 自分で子供のいない楽しい人生を描いていくのも一つの手だと思います。 
あと、メルマガを発行されている方には申し訳ないのですが、私は発刊から数ヶ月で、このメルマガの内容を読まなくなりました。 
有益な情報もたくさんあって、妊娠するために必要なこともたくさん書いてあるのですが、なんだか、読めば読むほど、精神的にきつくなっていく気がしたんです。
懇切丁寧に書いてあればある程それはプレッシャーとなりました。
そして、自分が気が向いた時だけ、 読みたい箇所だけに目を通すようにしました。 
だから、最低限の検査をして問題がなければ、あまり”不妊の、、、”というような記事を読まないというのも、いいのかも知れません。(失礼なことを書いてすみません。)
実際、どういう方が記事を書いていらっしゃるかわかりませんが、その方が不妊で悩んでいて、一人も出産経験の無い方でないと、その気持ちは伝わらないような気がします。
私もできる限りお役に立ちたいと、いろんなことを書きましたが、妊娠してしまった私が何を書いても、 やはり、うまく伝わらないかも知れませんね。

編集室より

一般的にも、子宮卵管造影後の3ヶ月ほどは、妊娠しやすくなると言われていますが、 それと供に、お気持ちの変化が大きかったのでしょうか。

メルマガとの付き合い方については、その通りだと思います。
毎週、このメルマガを読むということは、 定期的に、“不妊”ということを考えることになる、もしくは、思い出すことになる訳ですから、時と場合、人によっては、逆効果になりかねません。

ですから、“情報”に振り回されるようになると問題です。
上手く付き合う必要がありますね。

また、実際に経験した人でないと気持ちは理解出来ないということも、全くその通りだと思います。
ただし、誤解を恐れずに申し上げますが、当事者以外には理解出来ない気持ちをお互いが共有し、共感することは、とっても、大切だとは思います。
でも、それによって、一時的に気持ちが癒されるかも知れませんが、根本的、本質的な解決になるのでしょうか?
もっと、大切なのは、現状の正確な認識だと思うのです。そのためには、正しい情報が絶対に必要です。

ただ、体験談は、人、それぞれ、状況が異なりますから、そこで語られている具体的な方法は、そのまま、誰にでも当てはまる方法では決してありません。受け取る側が、前向きに、その中から何を感じることが出来るか、 それが大切だと思うのです。
H・Iさんの体験談もそういう観点から見れば、大いに参考にしてもらえると思うのですが、いかがでしょうか?