体格指数(BMI)は子宮内の着床環境を悪化させる可能性

妊孕性に影響する因子

2009年10月06日

Fertility and Sterility

BMI(体格指数)が35以上の代理母は35以下の代理母に比べて、体外受精による妊娠率が低く、移植のキャンセル率が高いことが、アメリカで実施された試験で明らかになりました。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部の研究チームは、パシフィックファーティリティセンターで1999年から2007年の間に、349名の代理母による体外受精551周期の治療成績を、代理母の体格指数(BMI)別に調べました。

その結果、BMIが35を境として、35以下の臨床妊娠率が59%だったのに比べて、35以上は32%でした。

ただし、流産率には顕著な違いは見られませんでした。

コメント

肥満は、排卵障害を招きやすくなることから、妊孕性が低下すると考えられています。

今回の試験では、健康な胚を使った代理母の治療成績をBMIとの関連で分析したことから、肥満が着床環境を悪化させる可能性を示唆するものとしています。

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