[要 約]
イギリスのFSA(食品基準庁)が今年の5月に、
アメリカやカナダにならって、胎児の脊椎二分症等の先天性異常等の予防のために、
小麦粉やパンへの葉酸添加の義務化を担当大臣に推奨することを決定したことに対して、
食品についての研究団体IFR(Institute of Food Reserch)は、
確かに、アメリカやカナダでは、小麦粉への葉酸添加を義務づけたことで、
胎児の神経管閉鎖障害等の先天性異常の発症が減少してるものの、
一方で、マイナスの影響も及ぼしかねないと、警告しています。
IFRによりますと、葉酸添加義務化は諸刃の剣であるとしています。
例えば、高齢者の認知力が低下したり、
閉経後の女性の乳がんの発症リスクが高まるといった研究報告、
体外受精を受けている女性の子宮外妊娠や多胎妊娠のリスクを高めるとの報告もあるとしています。
そして、それらは全て、食品として葉酸を摂取するのではなく、
添加物として合成の葉酸を摂取した際に、肝臓の代謝能力を上回ってしまうため、
代謝されない葉酸の血中濃度が高まることが原因として考えられるとしています。
葉酸添加義務を法律にする前に、再度、そのリスクとメリットを検討すべきであるとしています。
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