重度の男性不妊で2回目の顕微授精で

09.02.12

お名前  ゆるりさん 性別  女性 年齢  34歳 結婚歴  2年6ヶ月
不妊期間 1年6ヶ月 不妊治療期間 0年10ヶ月

妊娠に至った治療内容

人工授精2回、顕微授精2回

妊娠に至った経緯

元々子宮筋腫があり早く妊娠した方が良いと言われ、結婚後自己タイミングを行っていましたが妊娠せず、不妊専門クリニックを受診。

人工授精を2回行いましたが、重度の男性不妊にて顕微授精を勧められ、受診後4か月で顕微授精開始。
それと同時に仕事を辞めました。

採卵時にOHSSとなったため全胚凍結し、解凍した胚を培養して1回目の胚盤胞移植を行うが陰性。
1回目の移植時に神経質になりすぎたことと、仕事を辞めたストレスが重なり、その後、不眠と呼吸苦発作が出て、安定剤(デパス)が手放せない不安症のような状態になり、治療を3か月間休止。
不妊カウンセリングを受け、治療を離れて実家で3週間過ごし、自分なりにストレスマネジメントを行ったうえで、再度受けた凍結胚盤胞移植(再凍結胚)で、妊娠できました。

妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと

体作りとしては、病院から処方された葉酸に加え、血行改善・抗酸化作用を見込んでビタミンE・Cのサプリメントを摂取しました。

1回目の移植時には、Wii Fitや1時間のウォーキングで運動したり、体に良いものを食べたりと努力していました。
しかし、夜中にネットで不妊について長時間調べるなど、不妊のことばかりを考えて努力する生活が逆にストレスとなってしまったため、不安症の症状が出た頃に考え方を変え、なるべく不妊のことを考えないように心がけました。
運動も無理しないよう散歩程度に変え、食事も美味しく楽しく食べることを基本とし、パソコンも触らないようにしました。
実家ではペットと触れ合い、祖母と昔話をし、慣れ親しんだ風景を眺めて心を癒しました。
そうするうちに、不安症状は自然と出なくなりました。

そして臨んだ2回目の移植では、「今回はダメ元。ダメでも次があるし、あと1年くらいで出来ればいい。」と考えて、判定日までの間ものんびりノホホンと過ごすことを心がけました。このときの自分の目標は「妊娠」ではなく、「治療のことはなるべく考えず、気楽に、ストレスを最小限に過ごす」ことでした。
基礎体温表も付けるのを止めて、何事も無理や我慢をせずに、自分の心と体が心地良いと感じる生活を送りました。

不妊改善中の方へひと言

私がストレスで参ってしまったとき、見かねた主人が私に言ってくれた言葉が、私を変えてくれました。
「今、ゆるりは治療に振り回されて頭がそればっかりになってしまっているだろう。原点に戻ろう。子供ができても、これから先も沢山の辛いことがある。どんな時でも、何よりも一番大切なことは、『ゆるりが元気でいること』だろう?どんな状況でも、ゆるりが元気じゃないといけないよ。」

治療は辛いことの連続で、友達にも言えないことが多く、自分一人で抱え込んでしまいがちです。
でも、そのストレスは着床を妨げ、妊娠への遠回りとなってしまううえに、幸せなはずの人生を辛いものにしてしまいます。よく治療を休むと妊娠した、などという話を聞きますが、それはきっと、ストレスが軽くなったからだと私は思います。
治療は辛いこともあるけれど、どうか自分をいたわって、なるべく心が治療でパンクしてしまわないように、頑張りすぎないように、気持ちをできるだけ楽に持って、治療を進めて下さい。

その他、ご自由に

このサイトで、ストレスが着床を妨げるという研究報告を読んだことも、とても参考になり、ストレスマネジメントに主眼を置くという自分の方針に自信を持つことができました。

医学的情報に詳しくなることもある程度は必要ですが、頭でっかちになって、病院に対して疑心暗鬼になったり、治療に必要以上に不安を持ってしまうことは良くないと思います(自分がそうなって辛くなりました)。そうならないような、穏やかな気持ちの持ち方につながる情報も沢山掲載されているこのサイトは、とても有益だと思います。

不妊治療を行ううえで、医療については病院を信じて任せ、患者は自分の心と体を健康で健全な状態に持っていくことが、妊娠への近道ではないかと思います。

編集室より

おめでとうございます!

不妊治療はがんばるものではない、ということでしょうか。

貴重な経験を投稿いただきありがとうございました。
お元気なお子さまをご出産されますようにお祈り申し上げております。