妊娠中のカフェイン摂取は子の成長に影響を及ぼす

生活習慣・食事・サプリメント

2013年03月16日

BMC Medicine

妊娠中の1日2杯のコーヒー摂取は低体重出生児の出産に関連することがノルウェーで実施された大規模な研究で明らかになりました。

ノルウェー国立公衆衛生研究所が実施したNorwegian Mother and Child Cohort Study(ノルウェー母子コホート研究)に参加した子どもを出産した59,123人の健康な女性を対象に、妊娠17週、22週、そして、30週のカフェイン摂取量と妊娠期間や出生時体重との関係を調べました。

その結果、カフェイン摂取量と早産のリスクのは関連はみられませんでしたが、低体重出生児の出産リスクと関連しました。また、1日に200~300mgのカフェインを摂取した女性は50mg以下の女性に比べてSGA(子宮内胎児発育遅延)の子を出産する確率が高いことがわかりました。

このことから妊娠中のカフェイン摂取は出生体重の減少やSGAのリスクが高くなることと関連すると結論づけています。

コメント

この調査結果は、ある意味、ショッキングな結果になっています。それは、WHOでは妊娠中のカフェイン摂取は1日300mg以下、北欧やアメリカでは1日200mg以下であれば問題ないとしているらしいのですが、この上限以下の摂取量でもSGAのリスクが高くなることはわかったからです。

カフェイン含有量が多いのは、コーヒーで150mlに100mgと言われていますので、せいぜい1日に1杯にしておくのが無難なのかもしれません。あと、玉露が150mlで180ml、ココア150mlで50mg、抹茶150mlに48mg、ダイエットコーラでも350mlに45mg、紅茶150mlには30mgです。

全くカフェインが含まれないのは、麦茶や杜仲茶、ハーブティー、ルイボスティーです。