生活習慣は卵巣年齢に影響する

妊孕性に影響する因子

2008年07月17日

Menopause

女性の閉経の時期や生殖可能な期間の長さは、果物やタンパク質の摂取量や喫煙やお茶を飲んだり運動したりする習慣の有無が影響することが、アメリカの大学の調査研究で明らかになりました。

アメリカのテネシー州のバンダービルト大学医学部の研究チームは、33054名の40~70歳の女性を対象に閉経時期と食生活についてのアンケートを実施しました。

その結果、平均の閉経時期は49.2歳で、平均の生殖可能な期間は34年でした。

初潮が早いほど、初産の年齢が若いほど、そして、最後の出産が遅いほど、授乳期間が長いほど、生殖可能期間が長くなる傾向が確認されました。

また、20代のBMI(体格指数)が高いほど、中年以降に体重が増加した女性ほど、身体をよく動かす女性ほど、閉経時期が遅く、生殖可能期間が長いことが分かりました。

さらに、摂取カロリーが高く、果物やタンパク質を多く摂取する女性ほど、お茶を飲む習慣が長い女性ほど、生殖可能期間が長いことも明らかになりました。

コメント

閉経時期が遅く、生殖可能な期間が長い女性は、卵巣年齢が実際の年齢に比べて若いということであり、閉経時期や生殖可能な期間には個人差が大きいということは、卵巣年齢は個人差が大きいということです。

そして、その個人差は、生殖活動以外にも、生活習慣が大きく影響していることが高められたとのこと。

20代のBMIが高いほうが、そして、中年以降に体重が増加したほうが閉経が遅いというのは、とても興味深い結果です。

一言で言ってしまえば、しっかりと食べるということになるでしょうか。
生殖活動を活発にするためには、とにかく、食べることが大切なようです。

そういう観点からいえば、ダイエットは、生殖活動の大きな敵であると言えます。