インフルエンザの予防はワクチンや薬よりも手洗いやマスクのほうが効果的

その他

2007年11月29日

the British Medical Journal

インフルエンザやSRASなどの空気感染で広まるウイルスの感染を予防するには、薬よりも、手洗いを習慣化することやマスクや手袋、上着を着用するような方法のほうが効果的であると、各国の研究者で構成されたチームの調査で明らかになりました。

研究チームは、52の研究報告を精査した結果、ワクチンや抗ウイルス薬は、インフルエンザの流行を食い止めるには、不十分であるという多数の証拠を確認したうえで、国家のウイルス感染対策は、手洗いの習慣化やマスクの着用などの、お金のかからない方法が 優先されるべきであると指摘しています。

コメント

今年はインフルエンザの増加が記録的に早くから始まっているようです。

インフルエンザというと、ワクチン接種や抗ウイルス薬に頼りがちですが、手洗いやうがいを励行し、マスクを着用し、防寒対策を怠らないといった当たり前な方法が、ワクチンや薬よりも効果的であることが検証されたとのことです。

特に、妊娠の可能性のあるときには薬は飲めないこと、不妊治療の中断を余儀なくされることから、風邪の予防は切実な問題です。

帰宅時には、石鹸で手を洗い、うがいすることを習慣化したいものです。

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