妊娠、出産を先送りすることについての意識調査

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2007年10月09日

Fertility and Sterility Advance online publication

専門家は、女性に、妊娠、出産を先送りするというこつについての正しい情報を提供する必要があると、イギリスの大学の研究チームが実施した意識調査の結果を報告しています。

スコットランドのアバディーン大学のAbha Maheshwariらは、362人の妊娠を希望しているものの妊娠していない女性と363人の妊娠中の女性に対して、妊娠、出産を先送りすることに関する意識や認識についての調査を実施しました。

妊娠していない女性のほうが妊娠している女性よりも平均3.3歳年をとっていて、妊娠していない女性の73.2%、妊娠中の女性の53.8%は、30歳を超えてから子つくりを始めています。

両方のグループの女性とも、高齢で出産することのリスクを認識していました。

それにもかかわらず、妊娠していない女性の86.3%、妊娠中の女性の77%は、体外受精を受けることで、年齢的な影響は克服できると認識していました。

そして、両方のグループのほとんどの女性(94.5%)は、若い女性に、子作りを先送りすることはどういうことなのか、正しい情報が提供されるべきであると考えていました。

コメント

研究チームは、調査結果から以下のように述べています。

年をとってから子づくりをスタートしたからといって、全員が全員、不妊に悩まなければいけないことはなく、むしろ、自然に授かるカップルのほうが多数派を占めるはずです。

ところが、不運にも、授かるまでに長い期間を要したり、または、授かることは出来ないのかどうか、予め、予測する手段は存在しません。

ですから、全ての女性が、妊娠や不妊についての正しい知識をもったうえで、自分たちの家族計画を立てることが大切です。

■参考サイト
「不妊に関する意識調査」

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