気持ちの状態が左右する体外受精の治療方針

ストレス

2007年07月10日

Medical News Today(the annual meeting of the European Society of Human Reproduction and Embryology)

体外受精を受けている女性の持つ気分を調べたところ、多くの女性は、妊娠できないというリスクよりも、多胎妊娠というリスクを受け入れて、推奨されている単一胚移植ではなく、複数の受精卵を戻すことを希望しており、それは、治療を受けている女性の気持ちの状態が、治療方針に強く影響を及ぼしていると考えられるとしています。

フランスで開催されたヨーロッパ生殖医学会の年次総会で発表されました。

the University Hospital at London Health Sciences Centreの研究チームは、129人の体外受精を前にした女性を対象に、PMOS(気分プロフィール検査)やFPI(不妊問題ストレス検査)、そして、多胎妊娠や戻す受精卵の数についての希望を確認しました。

その結果、治療直前に、ネガティブな気分をもつ女性は、多胎妊娠のリスクをそれほど認識しないままに、妊娠するために複数の受精卵を戻すことを希望することが分かりました。

研究チームは、多胎妊娠のリスクを正しく伝える必要があるとしています。

コメント

PMOS(気分プロフィール検査)とは、"気分の状態"についての質問に答えることで、緊張、抑うつ、怒り、活気、疲労、混乱の6つの因子を測定するテストのことです。

希望しても授からない期間を長く経験するほど、高度な治療による妊娠に対する気持ちが強いことは、理屈では推し量れないものでしょう。

そして、その"気持ちの状態"は、治療方針に影響を及ぼして当然のことと思われます。

少しでも、理性的に考え、判断することができる環境づくりのために、どのように客観情報を提供するべきかを考えることが大切なことのように思いました。

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