男性のストレスも治療成績に影響する

ストレス

2005年06月26日

Fertility and Sterility Vol.83 P.1745-1752

女性の場合と同様に、男性が不妊であることから感じるストレスによっても、不妊治療の成績に影響を及ぼすことが、このほど、生殖医学専門誌「Fertility and Sterility」の最新号に掲載された研究によって、

研究に携ったイギリスとデンマークの大学の研究者は、研究の結果は、男性のストレスが、女性のそれに比べると、緩やかな影響ではあるが、治療の成績を悪化させることを示していると述べています。

調査は、これから不妊治療を始めようとしている818組のカップルにを対象に、不妊問題ストレス検査(the Fertility Problem Stress Inventory)を実施し、1年後に不妊治療の結果を確認しました。

約60%のカップルが妊娠していましたが、男性、女性双方のストレスレベルが、治療の成績に影響を及ぼしていました。

女性の苦痛が大きいカップルほど、妊娠に要する期間が長く、影響は女性のストレスがより大きいものの、夫の苦痛がより大きいカップルは、そうでないカップルが、平均より2周期妊娠に要しているのに比べて、平均よりも3周期妊娠に要していました。

コメント

治療の成績をより高めるために、女性だけでなく、男性の精神状態や夫婦関係へのケアも検討されるべきでしょう。