副流煙・受動喫煙で子宮頸部ガンにかかるリスクが高まる

不妊原因になる病気

2005年01月14日

The New York Times

家族が吸うタバコの副流煙によって、女性の子宮頸部ガンの発症リスクが高まることが、このほど発表された新たな調査研究により明らかになりました。

これまでの研究により、喫煙が子宮頸部ガンのリスクを高めることは既に知られていましたが、1963年と1975年のアメリカメリーランド州ワシントン郡におけるガン調査によって、副流煙でも同様のことが分かったというものです。
この結果は、「the journal Obstetrics & Gynecology」の1月号に掲載されました。

ジョンズホプキンス医科大学によって実施されたもので、タバコを吸わなくても同居している家族がタバコを吸う女性は、そうでない女性に比べて子宮頸部ガンにかかる割合が2倍に達していました。これは、副流煙・受動喫煙によるものであると考えられます。

コメント

タバコを吸う本人が吸う煙を主流煙と言い、火をつけたタバコの先から立ち上る煙のことを副流煙と言います。
そして、タバコを吸う周囲にいる人が副流煙を吸うことを受動喫煙、間接喫煙と呼ばれます。
経験があると思いますが、主流煙が酸性であるのに対して、副流煙は強いアルカリ性であるために、刺激が強く、目や鼻にきます。
さらに、発ガン性の有害物質も副流煙のほうが多く含まれているのです。
このように、タバコの害は、タバコを吸う本人よりも、タバコを吸われる周囲の人間の方が多大に被っていることを知っておく必要があります。