ストレスを低減させることが妊娠しやすいカラダづくりになる

ストレス

2004年10月01日

マーキュリーニュース 2004/10/01

妊娠しやすいカラダづくりのためのストレス低減は、感覚的なふれあいを感じあうものだと、医師は指摘しています。そして、親戚などからのうるさい干渉に心を乱されるのは避けたいものです。

ジルテイラーさんは、妊娠のためにマッサージを受け、心理カウンセリングを受け、鍼灸に通い、瞑想を実践しました。
そして、それは、もちろん、通常の治療を受けながら、です。

テイラーさん自身、それらは決して妊娠のためによく知られた方法ではないことは分かっていましたが、高度な技術で高額な費用のかかる生殖医療が受けられる時代にあって、不妊に悩むカップルで、妊娠率を高めると言われているそのような"心とカラダの療法"が、ますます求められているのです。

スタンフォード大学では、ハーバード大学のの不妊改善のための心理療法プログラムによって、55%の不妊患者が妊娠(受けていない患者は20%だった)するという成功事例を受けて、不妊改善のためにさまざまな療法を一つのプログラムとして開発しました。

研究では、妊娠できないことから感じるストレスは、ガンを宣告された患者のそれと同じレベルであり、ストレスが、妊娠率を下げることが判明しています。
ですから、ストレスを低減させるプログラムに参加することで、私たちには未知の生物学的メカニズムによって妊娠しやすくなるのでしょう。

原因不明の不妊で強いストレス下にあるようなケースでは、まずは感情面の健康を取り戻すことに力になることで、状態が好転し、妊娠に結びつくことになると、スタンフォード大学不妊センターのサポートプログラムの責任者は指摘します。

スタンフォード大学では、芸術を取り入れた療法から、不妊によって混乱した夫婦が、現実を受け入れ上手くやっていけるように日記を書くという療法まで、さまざまなプログラムを提供してます。それは、ハーバードやUCLAでも同様です。

プログラムはたいてい10週間のコースで数百ドルかかります。
そして、治療を補うものであって、治療の代わりになるものでは決してありません。
不妊に悩む夫婦に自然妊娠を保証しているわけでもありません。
どんなリラックス法でも詰まっている卵管を通したり、年齢によって老化した卵子を若返らせたり、また、子宮内膜症によるダメージを元通りにするなんてことは不可能ですが、妊娠しやすいカラダにする方法を学ぶことは出来ますし、それは、あなた自身が健康になり、幸福になる方法でもあると、ハーバードの不妊改善の心理プログラムの開発者は指摘しています。

そして、実際に医師も不妊治療は大きなストレスを与えることを認めています。
ストレスで疲れ、落ち込んだ患者の妊娠率は大変低いものにならざるを得ません。

カリフォリニア大学サンディエゴ校での調査研究によりますと、体外受精の治療において、治療の副作用に対する心配、仕事への支障、治療にかかる費用のこと、低い成功率のことを不安に思う助成ほど、採卵後の受精率が低いことが明らかになっています。

コメント

ハーバード大学の医学部が開発した不妊改善のための心理療法プログラムを初めとして、さまざまなプログラムが実際に多くの参加者によって実践され、大きな成果をあげているようです。

今後は、生殖医療の技術の向上さることながら、心の面のケアを治療に併用することで、成功率をあげていくという方向に向かっていくのではないでしょうか。

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