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VOL.840 空腹時血糖値や高血圧と妊娠しやすさ

2019年07月21日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.840                              2019/7/21
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・最新ニュース解説:空腹時血糖値や高血圧と妊娠しやすさ
・当社製品&サービス
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2019年7月20日 
最新ニュース
カップルの高血圧と妊娠しやすさとの関係
https://www.akanbou.com/news/news.2019072001.html
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2019年7月18日 
最新ニュース
空腹時血糖値と妊娠しやすさの関係
https://www.akanbou.com/news/news.2019071801.html
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2019年7月15日 
最新ニュース
少量から中程度の飲酒と不妊治療成績
https://www.akanbou.com/news/news.2019071501.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


最新ニュース解説 Jul.2019__________________________________________

 高血糖や高血圧と妊娠しやすさ
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空腹時の血糖値や血圧が高いと妊娠しにくくなるおそれがあるという研究報告が中国からなされています。

220万人以上の妊娠希望のカップルを対象に実施された、中国政府機関による大規模な前向きコホート研究のデータを解析しています。

◎どんな研究だったのか?
いずれも中国全土の妊娠時の異常の発生率低減を目的とした大規模コホート研究のデータを用いて、初めてのお子さんを希望するカップルを対象に空腹時血糖値や血圧を測定し、妊娠するまでに要した期間から妊娠確率を算出しています。

さすが中国と言うべきか、中国ならではと言うべきか、超大規模な研究で、空腹時血糖値は2,226,049組、血圧は2,234,350組のカップルを対象に実施されています。

まず、空腹時血糖値は、6.1mmol/L未満を正常、6.1mmol/L以上、7.0mmol/L未満を空腹時血糖異常(糖尿病予備群)、7.0mmol/L以上を糖尿病とし、それぞれのグループの妊娠率や累積妊娠率比較しています。

一方、血圧は、120以下/80mmHG以下を正常、120-139/89-89mmHGを前高血圧、140以上/90mmHG以上を高血圧とい、1年間、もしくは、妊娠成立まで追跡し、妊娠までに要した期間から算出した妊娠率を比較しました。

◎どんな結果だったのか?
空腹時血糖異常の女性の累積妊娠率は35.52%、糖尿病の女性では31.52%で、いずれも正常な女性の42.29%と比べて有意に低く、それぞれのグループの調整(他の因子の影響を排除した)後の妊娠率は正常グループに比べて、18%、26%低かったことがわかりました。

そして、最も妊娠しやすい(妊娠までの期間が短い)空腹時血糖値は3.90から4.89mmol/L(70.2から88.02mg/dL)でした。

一方、高血圧の女性の調整後の累積妊娠率は正常な女性に比べて21%低いことがわかりました。

また、男性パートナーが高血圧だと女性の累積妊娠率は有意に低く、そうでないカップルの女性に比べて累計妊娠率は11%低いことがわかりました。

さらに、カップルの男女がどちらも高血圧の女性の累積妊娠率はそうでないカップルの女性と比べて27%低いこともわかりました。

空腹時高血糖や高血圧は妊娠するまでに時間がかかるおそれのあることがわかりました。

◎空腹時高血糖も高血圧も自覚がないことが多い
この研究では、空腹時血糖異常の女性は全体の1.17%、糖尿病は2.94%でした。

因みに日本の厚労省の国民健康栄養調査2016年度版では、空腹時血糖値異常にあたる糖尿病が強く疑われる者、糖尿病の可能性を否定できない者(ヘモグロビン A1cが 6.0%以上)は、30代女性で0.7%、40代女性で5.1%です。

また、血圧のほうは、前高血圧と高血圧だったのは女性で、それぞれ、24.75%、1.26%、男性では、それぞれ、49.75%、3.84%でした。

同様に厚労省の調査では、高血圧と診断されたことのある女性が30代で2.9%、40代で7.8%、男性が30代で8.1%、40代で14.6%になります。

ただし、中国でも、日本でも、空腹時高血糖や高血圧は、自覚していないケースが多いことから、これらの統計数値に全て反映されているとは限りません。

また、いずれも30代よりは40代のほうが割合は高くなっており、加齢が空腹時高血糖や高血圧のリスク因子であることがわかります。

◎空腹時高血糖を招きにくいライフスタイル
空腹時高血糖や高血圧は、もちろん、不妊症の原因であるということではありませんが、妊娠率低下のリスクファクターになり得ることがこれらの研究で示されたことになります。

そのため、妊娠を望まれるカップルにとって、空腹時高血糖や高血圧を招きにくいライフスタイルを心がけることが大切です。

製薬会社のノボノルディスクファーマは「高血糖を防ぐためのアクションプラン10」を推奨しています。以下、サイトから抜粋します。

◎食事編

1)ベジタブルファースト
食事はまず野菜から。サラダや温野菜、野菜スティックがおすすめ。その後から 食べる糖質の吸収がゆっくりに。

2)糖質の重ね合いに注意
うどん+かやくご飯、パスタ+パンのような、糖質が主体のメニュー2 種を一度に食べるのは考えもの。野菜不足も心配。

3)食べ過ぎ、糖質の摂り過ぎに注意
目指すは「腹八分目」。糖質を控えめにしても、肉や揚げものなどから脂質をとり過ぎないように気をつけて。

4)食事は抜かない。夕食は早めに
欠食すると、次の食事で食後高血糖を起こしやすくなる。遅めの夕食は、寝ている間の高血糖と肥満のもと。

5)よくかんで、ゆっくり食べよう
満腹感が高まり過食が抑えられるとともに、かむことで腸からインスリン分泌 を促すホルモンが出てくる。

◎運動編

1)通勤時にひと駅分(20分程度)歩く
朝、ひと駅先まで歩くもよし、帰りにひと駅手前で降りて歩くもよし!

2)昼休みは「歩いて店へ→ランチ→歩いて会社へ」
ちょっと遠い店まで歩いて行ってランチを。帰りは自ずと"食後の運動"になる

3)「2up3down」までは階段へ
上りは2階分、下りは3階分までは、エスカレーターやエレベーターより階段で

4)出かけない日は掃除うあ片付けをがんばる
どこへも出かけない日は、家の掃除や模様替え、物置の整理整頓などにいそしんで!

5)歩数計をもとう(スマホの歩数計を見よう)
歩数計を身に着けるだけで「歩こう」というモチベーションが高まる

いかがでしょうか?

以上の高血糖予防的な生活は、節酒と禁煙を追加すれば、そのまま高血圧予防的な生活にあてはまります。

◎ヒトに備わったホメオスタシスとは?
血糖値も血圧も、私たちには適切な範囲内に維持する働きが備わっています。ホメオスタシス、日本語で言えば恒常性です。身体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず、身体の状態を一定に保つ働きのことです。

ところが、空腹時高血糖や高血圧は、なんらかのバランスの悪化で、ホメオスタシスが追っつかなくなってしまている状態なわけです。

あるいは、年齢によって、ホメオスタシスの働きが低下してしまうわけです。

そのため、年齢を重ねるにしたがって、食や身体活動のバランスを意識することは必須になります。

そのことによって、妊娠する力の低下を予防できるだけでなく、近い将来の生活習慣病の発症の予防、生活の質の維持や向上につながるはずです。

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当社製品&サービス________________________________________________

・サプリメント:BABY&ME~新しい命のための環境づくり
 https://babyandme.jp/

・翻訳書:妊娠しやすい食生活
 http://www.akanbou.com/shoku/

・お勧めの本:妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
 http://www.akanbou.com/bookguide/


編集後記____________________________________________________________

梅雨特有の天候が続きますが、こんな時期こそ、ホメオスタシス機能が試されますね!

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]      VOL.840
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://partner-s.info/
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・自社配信: 1,396部
・まぐまぐ: 2,685部
・合計部数: 4,081部(7月21日現在)
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