体外受精の卵巣刺激後の年齢別累積妊娠率

不妊改善・生殖医療関連

2010年04月05日

Fertility and Sterility

母親になる女性の年齢が35歳以下では、体外受精で1回の卵巣刺激後の累積妊娠率は75%を超えると、アメリカの大学病院の研究チームが報告しています。

オレゴン州の大学病院の研究チームは、2007年1月~2009年6月に実施した体外受精における488の卵巣刺激周期後に実施した、新鮮胚移植と凍結融解胚移植の累積の妊娠率を年齢層別に調べました。

その結果、35歳以下(258名平均年齢31.4歳)では平均移植回数2.1回で、
新鮮胚移植の妊娠率は57.9で、その後の凍結融解胚移植を含めた累積妊娠率は76.7%、
同様に、36~39歳未満(120名平均年齢37.1歳)では平均移植回数は2.3回で、
新鮮胚移植の妊娠率は47.5%、累積妊娠率は67.5%、
39歳以上(28名平均年齢40.9歳)では平均移植回数は2.9回で、
新鮮胚移植の妊娠率は39.3%、累積妊娠率は50.0%でした。

研究グループのリーダーは、一回の卵巣刺激後の累積妊娠率をみたほうが、治療計画を検討する際のより参考になりやすいのではと指摘しています。

コメント

現在では、多胎妊娠を避けるために、体外受精の際に移植する胚の数は、出来るだけ1個に近づけることを奨励されています。

また、体外受精において、女性の身体に最も負担を強いるのは採卵です。

そのため、卵巣を刺激することで多くの卵子を成熟、採卵し、新鮮胚移植した胚以外を凍結保存し、1個ずつ移植していく方法が普及しています。

この場合、胚移植あたりの妊娠率もさることながら、1回の採卵でどれくらいの確率で妊娠に至ることが出来るのかについてに目安を知るには、卵巣刺激後の累積妊娠率をみるのがより分かりやすいということです。

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