親の不妊経験や不妊治療が子どもの性成熟に及ぼす影響

不妊治療のリスク

2008年10月22日

Human Reproduction

親の不妊経験や不妊治療は子どもの性成熟には何ら影響を及ぼさないことが、デンマークで実施された試験で確かめられました。

University of Aarhusの研究チームは、1984年から1987年までの間にデンマークの病院で出生した3,382人の女児と2,810人の男児を対象に、調査を実施しました。

調査内容は、被験者の子どもの母親に避妊をやめてから妊娠するまでの期間、また、不妊治療経験の有無を確認するとともに、子どもには、 18~21歳に、性成熟についてのアンケートを実施しました。

その結果、女児の平均の初経年齢は13.3歳、男児の にきびや声変わり、定期的にひげをそり、初めての夢精の平均年齢は、それぞれ、14.5歳、14.5歳、17.2歳、そして、14.7歳でした。

そして、妊娠するまでの期間が1年以内か1年以上か、不妊治療や不妊検査を受けたか、受けていないにかかわらず、子どもの性成熟について大きさ差は見られませんでした。

このことから、両親の妊孕性や不妊治療経験は、子どもの性成熟には何ら影響を及ぼさないことが確かめられたとしています。

コメント

体外受精や顕微授精などの高度な生殖医療による出生児を対象とした不妊治療の影響については、多くの追跡調査が実施されていて、時間の経過とともに、次第に明らかになってきているようですが、今回の報告にあるように、両親の基本的な妊孕性や一般不妊治療経験が、子どもに何らかの影響を及ぼすのかは、あまり、報告がないようです。

そういう意味では、今回の報告は不妊に悩む方々を安心させる報告だと言えると思います。