人工甘味料「アスパルテーム」は生殖機能には影響しない

生活習慣・食事・サプリメント

2007年09月14日

Medical News TODAY

これまで、発ガン性や脳腫瘍のリスク、生殖活動への異常等の有害性について、度々、論争になっていた人工甘味料のアスパルテームは安全であると、専門家によるこれまでで最も包括的な研究の結果、結論づけられ、Critical Review in Toxicology の9月号にて発表される予定です。

アメリカとイギリスの10の大学や医学部の専門家で構成する委員会が、1970年代からこれまでの500以上のアスパルテームに関する研究論文を包括的に評価した結果、この人工甘味料は安全であるとの結論を出しました。

アステルパームを現在の摂取量で、また、たとえもっと多く摂取しても、有害な影響があるという信頼性の高い証拠はないとしています。

・アスパルテームに発ガン性はない
・記憶や学習能力などの神経への影響はない
・行動や認知活動、神経機能への影響はない
・生殖への有害な影響はない
・糖尿病患者が使っても安全である
・脳腫瘍との関連はない

コメント

人工甘味料の「アスパルテーム」は、甘さが砂糖の200倍であることから使用量が砂糖の200分の1で済むため、清涼飲料水を始めとして、低カロリーを売りにした食品だけでなく、さまざまな食品に使われています。

にもかかわらず、アスパルテームを摂取すると精子の質が低下するなどと、生殖機能の低下を始めとする有害性を指摘する専門家が少なくありませんでした。

今回の研究報告の信頼性は高そうですから安心ですね。