喫煙による精子の遺伝子障害が子に伝わる可能性

男性の妊娠させる力に影響を及ぼすもの

2007年06月05日

Amrican Association for Cancer Research

父親の喫煙が精子の遺伝子の変異を招き、遺伝子障害が子どもに伝わる可能性が、ヘルスカナダ(カナダ保健省)とMcMaster 大学の研究で明らかになりました。

試験は、マウスを喫煙環境におき、精子に成熟する前の段階にある精原幹細胞を調べたところ、Ms6-hmとよばれる遺伝子に損傷が確認されたとのことです。

損傷の程度は喫煙環境においた期間が、6週間のマウスでは、変異の発生率が非喫煙マウスの2.4倍、12週間のマウスでは2.7倍でした。

研究者は、喫煙男性は子つくりをはじめる前に禁煙すべきだとしています。

コメント

これまで、子どもへのタバコの害は、母親になる女性の喫煙のみが指摘されていましたが、この研究報告によって、男性の喫煙が妊娠させる力の低下だけでなく、子どもに悪影響を及ぼす可能性のあることが明らかになったと言えます。

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