やせ過ぎの女性は流産しやすい

妊孕性に影響する因子

2006年12月05日

International Journal of Obstetrics and Gynecology

妊娠前にやせ過ぎている女性は、72%初期流産しやすいことが、イギリスのLondon School of Hygiene & Tropical Medicineによる、18~55歳の6,600人の女性を対象に実施された調査研究で明らかになりました。

ただし、やせ過ぎていても、葉酸や鉄、または、それらを含むマルチビタミンのサプリメントを摂取したり、毎日、新鮮な野菜や果物を食べることで、流産のリスクを50%低下することも分りました。

その他、流産に影響を及ぼす因子として、

★流産のリスクが高くなる因子

・未婚、もしくは、パートナーと同居していない。
・妊娠後にパートナー(父)が変った。
・不妊治療を受けた。

★流産のリスクが低くなる因子

・計画的な妊娠
・つわりがある

コメント

妊娠することやその継続は、母親の身体や心の状態が大きく影響することは、これまでの研究から知られていましたが、今回発表された調査結果は、 それらの学説を証明した格好になっています。

ただし、妊娠前から身体の状態を整えることは大切なことですが、流産の原因として最も大きいのは、染色体異常で、これは、健康な男女でも起こりえることで、避けられないものであるということも知っておく必要があります。

要するに、流産のほとんどのケースは、避けられないもので、決して、親のせいではないということです。

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