1日にコーヒー3杯分のカフェインが男性の妊孕性に影響を及ぼす

男性の妊娠させる力に影響を及ぼすもの

2006年11月02日

Human Reproduction 10.1093/humrep/del1338

1日に3杯のコーヒー分のカフェインが、男性の精子の遺伝子に損傷を与え、健康な子供の父親になる能力を低下させる恐れがあることが、アメリカのカリフォルニアの大学の研究者らの調査で明らかになりました。

調査は、年齢やライフスタイルが精子の状態にどのように影響を及ぼすのかを調べる目的で、80人のタバコを吸わない男性を対象に実施されました。

その結果、1日にコーヒー3杯分のカフェインの摂取は、精子の染色体異常のリスクを高めるとのことでした。

カフェインの摂取がそのような染色体異常を引き起こす原因は定かではないとしています。

コメント

カフェインの摂取については、女性の生殖能力にも影響を及ぼすという研究結果もありますが、影響しないという報告もあります。

今回の研究でも、さらなる調査研究が必要であるとして、明確な因果関係は定かではありません。

ですから、さほど、神経質になる必要はないと思われますが、過ぎたるは及ばざるがごとしで、せいぜい、1日に1~2杯程度にするのがよいのではないでしょうか。