[要 約]
体外受精や顕微授精の実施施設として、
日本産婦人科学会に登録している不妊治療施設のうち、
同学会が「備えることが望ましい」としている施設や人員をすべて備えている施設は、
2割に満たないことが、厚生労働省研究班の調査で分かりました。
この調査は、2004年末から2005年3月にかけて、全国の584の登録施設に、
各施設が基準を満たしているかや体外受精の妊娠率などを聴き、287施設から回答を得たもの。
その結果、学会が望ましいとする基準のうち、
受精卵培養室の清浄度については、
「準無菌室レベル」を満たさないとみられる施設が55%。
培養室に入る時にスタッフが着替えない施設が54%、
手を洗わない施設も15%あったとしています。
人員面では受精卵を扱う技術者(胚(はい)培養士)がいない施設が3割弱、
不妊カウンセラー不在が6割。
卵子を採取する部屋の清浄度や温度管理の条件なども合わせ、
基準をすべて満たす施設は17.3%に過ぎなかったとのこと。
回答施設では年間延べ5万5000回余りの採卵が実施されたが、
全基準を満たす施設での採卵は2万5000回弱だったようです。
一方、体外受精による採卵1回あたりの妊娠率は、
0〜75%(平均26%)と施設によって大きくばらついっています。
妊娠率と、基準を満たすことの関係は不明とのことです。
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